BUYING TIPS #4 / LOVABLE USELESS #53
バイイングトリップ・パリ(前編)
Contributed by ROSE BUD
By / 2020.11.11
世界中を飛びまわるROSE BUDバイヤーさんが、バイイングトリップをレポート。買い付けテクニックや現地での楽しみ方、オススメのローカルショップなどみんなが気になるあれやこれやを紹介します。今回は、バイヤー歴3年のMegumi Kawanakaさんのパリでのバイイングの模様をお届けします。
2020AWの買い付けのためにフランス・パリへ行った。バイヤーとして買い付け担当になってからは6回目。デザイナー時代にもリサーチが主な目的で買い付けに同行していたから、その頃から含めるともう20回ほどになる。
買い付けでは、同時期に大きな合同展や複数のブランドが集まったショールームでの展示会が多数開催されているので、基本的には展示会をメインにまわる。展示会に出ていないブランドに関しては、それぞれのショールームで商談。パリでは主に洋服、帽子やバッグ、その他の服飾雑貨、冬だとストールやグローブなどの冬小物も買い付ける。開催地はパリだけど、世界中のブランドが出展していて、幅広いアイテムが揃っている。最近はヴィンテージアクセサリーを取り扱っているので、蚤の市での買い付けやディーラーとカフェやホテルでの商談などもある。
今回は20ブランドほどを買い付けた。1週間くらいの期間内で一日中展示会をまわっているので、チェックするブランドはもちろんもっと多いけれど、実際にオーダーするブランドは色んなバランスを加味してグッと絞るのだ。
買い付けの基準は、まず絶対に買ってくださるお客様やお店での展開がイメージできるもの。素敵なデザイン、トレンドであっても、ROSE BUDのお客様やお店の雰囲気に合わないと思うものは買い付けない。それでいて、必ずインポートらしさが入っているもの。
展示会は時間との勝負。現場で迷わないように、前もって買いたいアイテムのイメージを固めておく。パッと見たデザインの印象だけではなく、クオリティが価格に見合うかどうかも判断する。(海外と日本の価値観が違うので、あとで問題にならないようにするためにもここは慎重に)
パリはストライキやデモが多いので、移動に関しても注意をしている。今回はかなり大規模なストライキがあり、citymapper(現在利用可能な電車やトラムを使っての乗り換えの仕方がわかるアプリ)をパリの方におすすめされて使ってみたらとても重宝した。本当にこれがなかったら動けなかったぐらいだ。危険な場面もよくあるので、現地情報は常に収集するように心がけている。
それ以外にもパリはスリが多いので、ファッションの仕事をしているけれど、かなり地味な服装で行く。特に蚤の市に行くときは、本当にお金を持って無さそうな服装で。展示会場であっても盗まれることはあるので、荷物や貴重品の持ち方にもかなり気をつけている。あと体調管理は絶対! 時差ぼけでの睡眠不足と展示会で一日中歩き回るので、体力がかなり消耗する。日中の判断力が鈍らないようにホテル選びと睡眠の質、食事に関しても無理のないように気を付けている。本当は美味しい生牡蠣とワインを浴びるように摂取したいところを…我慢!
買い付けのお供として欠かせないのが、ジップロックだ。通貨の違うエリアが連続で続くこともあるのでそれぞれの国のお金を入れるために。乾燥するのでのど飴を入れたり。化粧水や常備薬、充電器、アイマスクや耳栓などの小物の小分け袋に。あとはバスタブがあったらジップロックにiPhoneをいれてバスルームに持ち込み、湯船に浸かる。とにかくジップロックは、めちゃめちゃ多用する。あとはGOOGLE MAP。訪問先はもちろん、気になるショップや、美味しいご飯屋さんなどたくさんピンを打っているので、これがなかったら本当に困ってしまうのだ。
後編に続く!
ROSE BUD入社18年(たぶん…そのくらい)。ROSEBUDのオリエンタルな雰囲気とほかで見たことがない柄の服が好きで、入社を決意。ROSE BUDオリジナルウェアのデザイナーを務めたのち、バイヤーになって丸3年。好きなことは、好きな人たちと美味しいものを食べながらのおしゃべりすること。古着、ワンピース、民芸、クラフト。音楽を聴くこと。旅行と旅行の準備。散歩。きれいな色。
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世界中のブランドがパリに集結!
2020AWの買い付けのためにフランス・パリへ行った。バイヤーとして買い付け担当になってからは6回目。デザイナー時代にもリサーチが主な目的で買い付けに同行していたから、その頃から含めるともう20回ほどになる。
買い付けでは、同時期に大きな合同展や複数のブランドが集まったショールームでの展示会が多数開催されているので、基本的には展示会をメインにまわる。展示会に出ていないブランドに関しては、それぞれのショールームで商談。パリでは主に洋服、帽子やバッグ、その他の服飾雑貨、冬だとストールやグローブなどの冬小物も買い付ける。開催地はパリだけど、世界中のブランドが出展していて、幅広いアイテムが揃っている。最近はヴィンテージアクセサリーを取り扱っているので、蚤の市での買い付けやディーラーとカフェやホテルでの商談などもある。
今回は20ブランドほどを買い付けた。1週間くらいの期間内で一日中展示会をまわっているので、チェックするブランドはもちろんもっと多いけれど、実際にオーダーするブランドは色んなバランスを加味してグッと絞るのだ。
買い付けの基準は、まず絶対に買ってくださるお客様やお店での展開がイメージできるもの。素敵なデザイン、トレンドであっても、ROSE BUDのお客様やお店の雰囲気に合わないと思うものは買い付けない。それでいて、必ずインポートらしさが入っているもの。
展示会は時間との勝負。現場で迷わないように、前もって買いたいアイテムのイメージを固めておく。パッと見たデザインの印象だけではなく、クオリティが価格に見合うかどうかも判断する。(海外と日本の価値観が違うので、あとで問題にならないようにするためにもここは慎重に)
パリはストライキやデモが多いので、移動に関しても注意をしている。今回はかなり大規模なストライキがあり、citymapper(現在利用可能な電車やトラムを使っての乗り換えの仕方がわかるアプリ)をパリの方におすすめされて使ってみたらとても重宝した。本当にこれがなかったら動けなかったぐらいだ。危険な場面もよくあるので、現地情報は常に収集するように心がけている。
それ以外にもパリはスリが多いので、ファッションの仕事をしているけれど、かなり地味な服装で行く。特に蚤の市に行くときは、本当にお金を持って無さそうな服装で。展示会場であっても盗まれることはあるので、荷物や貴重品の持ち方にもかなり気をつけている。あと体調管理は絶対! 時差ぼけでの睡眠不足と展示会で一日中歩き回るので、体力がかなり消耗する。日中の判断力が鈍らないようにホテル選びと睡眠の質、食事に関しても無理のないように気を付けている。本当は美味しい生牡蠣とワインを浴びるように摂取したいところを…我慢!
買い付けのお供として欠かせないのが、ジップロックだ。通貨の違うエリアが連続で続くこともあるのでそれぞれの国のお金を入れるために。乾燥するのでのど飴を入れたり。化粧水や常備薬、充電器、アイマスクや耳栓などの小物の小分け袋に。あとはバスタブがあったらジップロックにiPhoneをいれてバスルームに持ち込み、湯船に浸かる。とにかくジップロックは、めちゃめちゃ多用する。あとはGOOGLE MAP。訪問先はもちろん、気になるショップや、美味しいご飯屋さんなどたくさんピンを打っているので、これがなかったら本当に困ってしまうのだ。
後編に続く!
Profile
Megumi Kawanaka(ROSE BUD Buyer)
ROSE BUD入社18年(たぶん…そのくらい)。ROSEBUDのオリエンタルな雰囲気とほかで見たことがない柄の服が好きで、入社を決意。ROSE BUDオリジナルウェアのデザイナーを務めたのち、バイヤーになって丸3年。好きなことは、好きな人たちと美味しいものを食べながらのおしゃべりすること。古着、ワンピース、民芸、クラフト。音楽を聴くこと。旅行と旅行の準備。散歩。きれいな色。
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ROSE BUD
アメリカ、ヨーロッパを中心に世界中から、独自のフィルターを通しセレクトされたカジュアルウェア、シューズ、アクセサリー、バッグなどのフルアイテムが揃う。ブランド名は、バラの蕾=ROSE BUDから。