NO BORDERS!
Where are you going?
これ着て、どこ行く?
#4 Miku Ishikawa
Photo: Masashi Ura
Text: Naomi Haga
By / 2021.06.30
「好きな服で、好きな場所に行く」
それって、めちゃくちゃ幸せ感じる瞬間だよね。
今回は、ROSE BUDがいま気になっているあの人に、
「好きな服を着て、どこ行きたい?」そんな話を聞いてみました。
好きな服と、好きな場所。
ノーボーダーな「好き」を語る幸せ、おすそわけします。
Miku Ishikawa
is going to……
Bob's box
is going to……
Bob's box
——あなたのこと、教えてください。
スタイリストです。普段はレディース誌やテレビ番組などで、タレントや女優のスタイリングをしています。
——今日のコーディネートのポイントは?
まず、ワンピースがめちゃめちゃタイプです!(笑)。かわいい。ワンピースが立体的なデザインなので、他はシンプルにしようかなとも思ったんですけど、存在感のあるワンピースなのに他に要素を足してもマッチする不思議な雰囲気があるなと思って。大きい鞄を持つのが今の気分というのもあって、このバッグを合わせて、足元は女性らしく華奢なシューズを選んでみました。
——全体のバランスが素敵ですね。
シンプルでありながらラインが女性らしくてきれいなワンピースですよね。モードカジュアルに振ることもできるし、ドレスアップしたいときはキレイめにも振れるデザインだと思います。普段は異なる要素をいくつも入れたコーディネートはしないのですが、ワンピースがシンプルなので柄ものをひとつ入れてもバランスがいいのかも。自分としても、今日のコーデはすごくかわいくなったなと思っています。
——普段のご自分の服装をスタイリングするときは、どんなポイントを意識していますか?
私はわりとシンプルが好きで、柄や色が盛り込まれた複雑なスタイリングはあまりしないんです。でも、コンサバというタイプでもない。シンプルな服装なら小物で一癖、小物がシンプルなら服装で一癖という“プラス一癖”ぐらいが私のコーデポイントです。今日のコーデでいえば、全てを重いアイテムにすると私には似合わないので、靴で抜け感を出しました。
——今日はどうしてBob's boxを選んだんでしょう?
私はアートや建築やインテリアを眺めて、そこから視覚的な刺激を得るのが大好きなんです。このワンピースを着てどこに行きたいかと考えたとき、そういうクリエイティブなインスピレーションを受けられる場所がいいなと思いました。今日のコーディネートを決めたときに「この空間に合いそうだな」と思ったし、実際にすごくマッチしていますね。
——ここではどういう風に過ごすことが多い?
ふらっと来て、商品を眺めながらイメージを沸かせていることが多いです。気になるものがあると店員の方とお話して、それがヴィンテージっぽい器だったら「どこで作られたものですか?」と質問したり。作家の器だったら、その作家がどんな方か、どんな背景があるのかを聞いたりもします。「モノ」に込められた背景やストーリーにはすごく惹かれますね。何気なく聞いた話が、自分の頭の中にある何かとつながったりすることも多いです。
——「お気に入りの服を着て、お気に入りの場所に行く」楽しさってなんでしょう。
今はInstagramで空間と自分を組み合わせて撮ったり、家でも写真を撮る場所をスタイリングしている人が多いですよね。“空間と自分”という感覚がもう当たり前のようにみんなの中にあると思うんです。そう考えたときに、「お気に入りのものを着てお気に入りの場所に行く」というのは、写真を撮る・撮らないに関係なく、生活の中での大事なポイントなのかなって。いつも意識している必要はないけど、そういうことを意識してみることも大事なのかもしれないですね。
——“空間と自分”を意識して過ごすのとそうではないとき、どんな違いがあると思いますか?
お気に入りの服を着てモチベーションを上げて出かけることで、いつもの見慣れた場所がまた違った景色に見える。そして、前向きに吸収しようというモチベーションが生まれてきます。新しいインスピレーションを得て、自分の頭に適度な刺激を与えることって大事だなと思います。
——この夏に着たいファッションや、気になっているアイテムは?
シンプルなものが好きなので、普段は無地のアイテムが多いんです。でも今年はなぜかビビッドカラーとか思いっきり柄の入ったものが気分。このご時勢なので、あまり気分転換するタイミングがないじゃないですか。だから、海やリゾートで着たいと思っていたリネンのふわっとしたワンピースを普段から街中で着てみたり、日常を非日常へと、自分から変えていくことをしていきたいです。
——この夏、行きたいところは?
アスレチックに行きたいですね。キャンプは準備がちょっと大変なので(笑)。アスレチックをしたり、ただ川を眺めたり、あまり準備をしなくても自然の中で過ごせる場所がいいですね。以前は海に入って泳いだり海の家に行くのが好きだったんですが、最近は海での過ごし方も変わってきました。この前は敷布1枚と身ひとつだけで友達と海に行って、近くにあった美術館に行ったり、近所のワインショップで買ったワインを浜辺で飲んだり、きれいな石や貝を拾って帰る、という一日を満喫しました。この夏もまたしてみたい過ごし方です。
——最後に、つい集めてしまうアイテムは?
最近はずっと使えるものを吟味して買うようになったんですが、それでもついつい買ってしまうのはお皿などテーブルまわりのもの。食器棚に入りきらなくて人に譲ったりもしていたので、今は収納力の多い食器棚を使っています。1枚1枚のお皿が全部お気に入りですね。
PROFILE
石川美久
スタイリスト。数多くの女性ファッション誌でモデルや女優のスタイリングを担当。読者のお悩みにも的確なアドバイスで応え、シンプルかつバランス感覚に優れたスタイリングが厚い信頼を得ている。
IG:@mikuishikawa58
PICK UP ITEM!
(ROSE BUD)
トレンドからベーシックまで、さまざまなアイテムを展開するROSE BUDのオリジナルブランド。シルエットにこだわり、フェミニンな中に大人っぽさもあるフレアワンピースは、1枚でおしゃれに着こなせるアイテム。刺繍が印象的な襟は取り外し可能で、シンプルなVネックとの2WAYで楽しめるのも◎。丸みのある袖はタックとダーツを組み合わせ、甘すぎないエレガントさを表現している。
SHOP DATA
原宿エリアにあるセレクトショップ。世界各地から集めた選りすぐりのヴィンテージ・デザイナーズ家具や雑貨など、空間をデザインする“絵になる”アイテムを取り揃えている。イマジネーションが刺激されるインテリアの数々を眺めながら、宝探しをするような時間が過ごせる。
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ROSE BUD
アメリカ、ヨーロッパを中心に世界中から、独自のフィルターを通しセレクトされたカジュアルウェア、シューズ、アクセサリー、バッグなどのフルアイテムが揃う。ブランド名は、バラの蕾=ROSE BUDから。