GIRLS TALK / アンナマガジンとローズバッド

GIRLS TALK #1 / LOVABLE USELESS #1

GIRLS TALK / アンナマガジンとローズバッド

Contributed by anna magazine

By / aug.26.2020

anna magazineとROSE BUD、それぞれに関わるメンバーが、あれこれ自分たちの好きなものをぜんぶ詰め込んだ一大プロジェクト『Lovable Useless』。9月からパートナーとしてコンテンツを作っていくプロジェクトメンバーが大集合! ROSE BUDからは小島さとみさん、笹岡莉紗さん、大平さやかさん、anna magazineから副編集長の溝口加奈、松井美雪が参加して、構想1年、満を持してスタートする『Lovable Useless』プロジェクトについてガールズトークを繰り広げます!



anna magazineとROSE BUDはなんだか似てる。



小島:anna magazineは創刊号から注目していたんです。本当に「好きなもの」ばかり集めた雑誌ですよね。商業誌っぽくないというか、いい意味でフリーペーパーみたいな感じでいろんなものが雑多に載ってて。アートもあれば食もあるし、ファッションもあって、なんだか面白い雑誌だなと率直に思っていました。1993年にスタートして27年目のROSE BUDも、世界中から「好きなものだけ」を集めて、洋服から雑貨までさまざまなアイテムが揃うセレクトショップです。「本当に好きなものだけ」って部分が、ROSEとanna magazineは似てるんだなと、今回改めて感じました。

溝口:私のROSE BUDの印象は、学生の頃好きだった「なんでも揃う雑貨店」のファッション版っていうイメージ。もともと、いろんなジャンルの物がたくさん置いてある中で宝探しみたいに買い物するのが好きなんです。それがROSE BUDのイメージでした。ちょっとだけ入りづらい感じなんだけど、一歩中に入ると好きなものや気になるものがたくさん置いてある。以前からブランドに関わらせていただく中で”カオス”っていうキーワードをよく聞いていたんですが、本当にその言葉が合っていますよね。

松井:私はROSE BUDといえばパッチワークとかいろんな色の生地がこうなっているような、カラフルなイメージがありますね。それと、原色っぽい、パッと明るくなるようなイメージも。ROSEのオフィスに飾られているアートなんかを見ていると、本当にいろんなカルチャーが掛け合わさって出来上がっているイメージがあって、何をみても面白い。

笹岡:anna magazineは仕事で関わらせていただく前から、読者として昔から好きでした。なんだか海外の雑誌みたいな感覚ですよね。海外の雑誌を気に入って買うと、なぜかずっと捨てられなくって、本棚に飾ったりとかする。日本の数ある雑誌の中で、唯一そんな感覚で買えるのがanna magazineなんです。

大平:私はContainerをよくチェックしてます。「人」にフューチャーしている記事が多くて、気になる人がたくさんいます。旅をテーマにしている記事が印象的ですね。こんな時代だから海外の風景とか、ビザの申請を取るのが大変、みたいなリアルなエピソードもあったりとか、そういうのが面白い。このメディアを見てると好きなことが見つかるっていうか。ROSE BUDもよくお客様から宝物を探しているみたいって言われることがあるんですけど、同じような感覚なのかもしれません。作っているメンバーの好きなものとかがちゃんと見えてくるのが面白いです。そういうところもROSEと似ているのかも。

溝口:anna magazine vol.4の「掃除道具」のページ、懐かしい! 初めて担当したページなんです。掃除道具で何ページか作ってと言われて、そんな風にページを作ったことがなかったので、「えー!」みたいな。でも、anna magazineってこういう誰もページにしないようなことをページにするところが重要だって今は思います。アメリカに行くと、こういうなんでもないことがいちいち可愛く見えるじゃないですか。そういうリアルな気持ちを誌面で表現したんです。

笹岡:すごくわかります! 私も海外行くと、こんな写真撮ります!

溝口:こういう「視点」もROSE BUDと似ているのかもしれないですね。ROSE BUDってトレンドの洋服もたくさんあるのに、カラフルだったり、エキゾチックな感じだったり、そういう独特の印象が昔から変わらないのが不思議ですよね。ブランドの印象としては、「とにかくすごい個性」といったムードがありますが、やっぱりそういう「ブランドらしさ」を大切にされているんですか?

小島:お客様の期待しているイメージを反映しようというのは、デザイナーやバイヤーはもちろん考えていますが、それよりも、とにかくブランドに関わる人たちが今も昔も個性的なんです。私たち3人も好きなものバラバラなんですけど、でもみんなROSE BUDっぽいって言っていただけたりする。ショップのメンバーも本社のメンバーも本当に好きなものがバラバラなのに、みんなどこかROSE BUDっぽい。全員ROSE BUDというブランドが好きで集まっている人間たちなので、作るものはトレンドに合わせたアイテムでも、例えば印象的な柄などの要素を入れることで、そこにROSE BUDっぽさが生まれて、私たちらしいイメージを出せているのかなと思います。

旅ってやっぱり素敵。




溝口: Lovable Uselessプロジェクトで配信するコンテンツの中には、旅をテーマにしたものもいくつかあります。バイヤーが海外を旅しながら買い集めてきたものを集めて売る、というようなストーリーがROSE BUDにもあるじゃないですか? 働いている人たちも旅好きは多いんですか?

小島:そうかもしれませんね。ROSE BUDのスタッフは休みができるととにかく海外、国内問わず旅に出かけていますね。

松井:新しいものを見るのが好きなんですか?

笹岡:インプットしに行きたいという感じですね。休みに海外へ行って、あちこち旅して戻ってきたときの謎のテンションって分かります?

溝口:すごくわかります。心がちょっと広くなる感じ。今ならなんでも許せるみたいな(笑)。なんだか自信がついて、ちょっと前向きな気持ちになれる。

笹岡:同じ1週間でも旅で過ごす1週間と普段の生活の1週間では、吸収度合いが全然違う気がする。

松井:たしかに短い期間でも旅で得た経験って大きいですよね。ROSE BUDはルーツにしている国ってあるんですか?

小島:特に決まってないですね。好きな場所で、好きなものをそれぞれに集めてきて、それがスタッフたちのフィルターを通すと、自然とROSE BUDぽくなっている。

松井:なんかいろんなカルチャーをミックスするのが許されるというのがROSE BUDのカルチャーな感じがしますね。

小島:いい意味で取捨選択をしないかも。一見すると全然ROSEっぽくないみたいなものも本当はあるのかもしれないけど、スタッフのフィルターを通すと自然とROSE BUDっぽくなるというか。

溝口:普通ブランディングって、「やらないこと」を決めて、それをルール化してブランドのイメージを作りあげていく。でもROSE BUDはそれをしない。発想が自由ってことですよね。

小島:スタッフの個性で成り立っているブランドなので、もちろんアイテムも大事ですけど、スタッフそのものを好きになっていただけるお客様も多いんです。

モチーフを今っぽくが大事。


小島:STYLE OF MOVIEっていう、好きな映画からインスピレーション受けたファッションについて語るコンテンツも面白くなりそう!

松井:映画はいいですよね。ファッションも影響を受けるし、生き方とか旅の仕方とかも影響を受けちゃう。

溝口:主人公の真似したくなったり。中学生の頃に見てた「ビバリーヒルズ高校白書」のブレンダって子がすごく好きで、それに影響されてはじめてレイヤーを入れました。前髪切ったりして。主人公の服とかも可愛かったら、こういう色合わせしたいなとか、そういうアイテム欲しいなって、マイブームになったりとかして。

松井:公開されている大平さんの記事ではブルーのワンピースが紹介されていますね。

大平:映画『あの頃ペニーレインと』に出てくるブルーのワンピースとブーツが可愛すぎて。

溝口:やっぱり映画は想像力を刺激しますよね。映画からインスパイアされたものづくりとか、あるんですか?

小島:シーズンテーマは、商品企画チームで、トレンドや表現したいものをキーワード出ししながら決めていくんですが、「何が売れるか」というよりは「好きなもの」をとにかく出します。その時、映画や音楽をモチーフにした要素も入れつつ、考えますね。それこそ90年代の女性アーティストが着ていた感じ、とか、イメージマップみたいな感じで、いろんなジャンルから引っ張り出したソースを、デザイナーとかバイヤーが、「これ可愛い、あれ可愛い」って話し合いながら、決めていきます。

溝口:バックボーンが90年代とか00年代っぽい感じがしますね。ミクスチャー感が。

小島:どこかにみんなその時代の空気感を持っているのかなとは思います。ただ、それをそのままはやらない。「今っぽくするにはどうする?」って視点は常に大事にしています。今だったらこうアレンジしたらかわいいよねとか。

溝口:それはanna magazineのスタイルとも近いです。懐古主義じゃなく、今のリアルなアメリカっていう視点はいつも忘れないようにしています。

小島:1993年にブランドが始まった時からずっと、「その時代の空気を大切にする」というのは常に考えてきたと思いますね。

愛すべき役立たず。




溝口:企画タイトルの「LOVABLE USELESS」は直訳すると「愛すべき役立たず」的な意味ですね。

小島:「役立たず」ってすこしネガティブな印象があるけれど、「愛すべき」ってニュアンスをつけると180度変わるというか、すごいかわいい印象になりますよね。実際に服って、「それがなくなったら生きていけない」というものでもないから、「愛すべき」というのはとても近いのかもしれないです。コロナウイルスが流行して、特にそう感じることが多くて。でも、5月にContainerと共同でアニメーションを制作して、「いつか、この服で。」というメッセージを発信した時に、「新しい洋服を着てワクワクする気持ち」ってすごく大事なことだなって思えたんです。自粛の中で、どうしてもネガティブになりがちな時に、あの動画に込めた気持ちってやっぱりすごく大事だと感じた。それがこの「LOVABLE USELESS」という企画にも繋がっている気がするんです。ROSE BUDのスタッフたちもどこかネガティブになってしまってたりしていたんです。緊急事態宣言で仲間にも会えないし、お客様にも会えない、家に一人で悶々としていたから。そんな彼女たちから、そういうタイミングであのメッセージを発信できたことがすごく嬉しかった、というメッセージも届いたんですよ。そういう気持ちを持ち続けるって大事なんだって改めて思いました。

大平:私もパッと見た時は判断に困ったんですけど、考えてるうちに「愛すべき役立たず」ってたくさんあるなって気づいた。みんなで企画についてあれこれ話していくうちに、なんだか心が豊かになるような感覚になりました。

小島:他人から見たらどうでもいいものも、自分にとっては大事なものって絶対ありますよね。

溝口:うんうん。

大平:そういうものがあると、生活が楽しくなりますよね。このコロナ禍で、「持たないっていう生活」という選択もあるけど、好きなものに囲まれて暮らすというのもやっぱり素敵だなって思います。

笹岡:すごく感覚的な話なんですが、LOVABLE USELESSっていう単語が単純にかわいいって思いました。人で例えるなら、「憎めないやつ」みたいな。そういうキャラってめちゃめちゃおいしい(笑)。失敗してもなんか憎めないんだよねこの人、という。例えばシューズとかでも、足が痛くなって履きづらいけどかわいくて捨てられない、みたいなものも持っていますよね。そういうものって、誰もが何かしらあるんじゃないのかなって。

溝口:私も愛すべきものはいっぱいあるけど、なんといっても熊のぬいぐるみですね。編集部の誰もが知っているぐらい熊のぬいぐるみが大好きなんです。好きすぎて熊が主人公の絵本も作っちゃった。「偏愛」みたいな感じです。こういうテーマがない限り、自分が何を好きか改めて考えることもあんまりないから、今回いろいろ思い浮かべて見たら「あれも好きだ、これも好きだ、気づいたらあれを集めていた」とかいろいろ浮かんできましたね。そういうものたちが、普段の生活を豊かにしているんだって、改めて理解できました。

小島:このLOVABLE USELESSプロジェクトについてあれこれ考えていく中で、「ROSE BUDらしさ」って何だろうって考えた時、このブランドに関わる一人一人のスタッフの個性そのものがROSE BUDらしさなんだなって改めて感じました。とにかくいろんなスタッフが登場する予定なのですが、年代や好きなもの、バックボーンも全然違ったスタッフたちのそれぞれのフィルターを通して見える「カラフルで賑やかな世界」を楽しんでいただけたらなと思っています。

溝口:「私たちの好きなもの」のひとつがROSE BUDというブランドで、こんなに共感できるROSE BUDの仲間と一緒にコンテンツを持てるということが、anna magazineにとっても最高に素敵なことだと思っているし、このプロジェクトはきっとかけがえのないものになるなと思いました。今からすごく楽しみだし、どんどん盛り上げていけたらいいですね。





【GIRLS TALKメンバー紹介】
小島さとみさん(写真左)
2013年にプレスとして入社後、現在はマーケティング担当としてブランディング・プロモーション全般を担当。趣味はキャンプと旅。お酒と音楽がないと生きていけません。

溝口加奈(写真左から二番目)
anna magazine副編集長。anna magazineファッションディレクターとして365LOOKをスタート。8月31日に編集長を務めた『anna magazine mom&kids』が発売。とにかくクマが大好き! 誰かのひとり旅を応援したい。

笹岡莉紗さん(写真中央)
ROSE BUDプレス担当。19歳でショップスタッフとして入社、気づけば勤続13年目。趣味はホットヨガ。カフェやアート展など、気になるスポットを巡る #ささりさんぽ が定番の休日の過ごし方。

松井美雪(写真右から二番目)
anna magazine編集メンバー。1992年生まれ。
役に立たないけど、ガチャガチャが好き。

大平さやかさん(写真右)
ROSE BUD在籍7年目。ルミネエスト新宿店のスタッフとして入社後、昨年12月よりROSE BUDのプレスに。趣味は漫画集めとイラストを描くこと、映画も大好きです。

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