WE LOVE SHIBUYA #3 / LOVABLE USELESS #31
ファッション=渋谷
Contributed by ROSE BUD
By / 2020.10.07
常に新しいカルチャーが生まれ、交錯し、動き続けるミクスチャーな街、渋谷。かつてROSE BUDを象徴する路面店が、明治通りで個性を放っていた「渋谷」という街のイメージとは? 今回は、ROSE BUDROSEBUD大丸東京店 副店長Rie Akaiさんの「渋谷」。
渋谷はいつも騒然としていて、多国籍かつ若者が多い。そんなイメージもあるけれど、私にとってはファッションと出会え、学べる特別な場所だと思っている。ファッション=渋谷のイメージが強く、アパレル店員としてはずっと憧れてきた街だ。
渋谷はこだわりの強いお店が多い。店舗のデザインがかわいかったり、取り扱うアイテムにこだわっていたり、スタッフにこだわっていたり。勝手にそんなイメージを持っているから、そこにあるものや訪れる人に、常に興味が湧く。私が思うおしゃれな人は、基本的に渋谷近辺にいるような気さえするぐらいだ。
渋谷店で働いていた2年前くらいまでは、当然毎日のように渋谷に通っていた。働き始めた時(4、5年前くらい)は、宮下公園もまだ普通の公園で、先輩とお昼にピクニックに行っていたことが懐かしい。高いビルも、現在の近代的なイメージとは風景が異なるけれど、今も昔も渋谷は大好きだ。最近は、とにかく高層ビルや商業施設が増え、昔よりもさらにファッション色が強くなったと思う。言葉を選ばずに言えば、小汚いイメージもあったけれど、駅も街もすごく綺麗になった気がする。ファッション感度の高い人が集まるスポットが増えたので、渋谷に行く目的が多くなった。
特によく訪れていたスポットは、もちろん当時働いていたROSE BUD渋谷店。私にとっては職場でもあり、一番思い出のある場所だ。
悔しくて泣いたり、笑いすぎて泣いたのも全部この場所。自分が渋谷に強い想いを持つようになるとは思ってもいなかったけど、青春だった(笑)。人としての成長できたし、新しい考え方、特に人との関わり方を学んだ。ファッションがより好きになったのも、服だけではなく音楽やカルチャーに興味を持てるようになったのも、渋谷という場所だったからだと思う。人との出会いや繋がりを大切にする事も、渋谷の先輩やお客さんから学んだ。本当によく飲みに連れて行ってもらった記憶がある。お客さんとの情報交換も楽しかった。面白いネタを持っている人が多くて、とても勉強になった。
渋谷の街からはもちろん、渋谷に集まるさまざまな人からもたくさんインスピレーションを受けてきた。見た目は奇抜だけれど、熱い想いを持った人が多い。そういう人たちが私はものすごく好きなのだ。歩いている人を見ながら着こなしの幅を広げたり、「こんな風になりたい!」と思える人があちこちにいるのも魅力。並んでるショップや飲食店でも、流れている音楽や雰囲気で「こういうジャンルが自分は好きなんだな」とハッとさせられる事があるのも面白い体験だ。
街にまつわるエピソードで特に印象に残っているのは、「VOGUE FASHION'S NIGHT OUT(FNO)」。このイベントに参加できるのは、渋谷近辺にあるお店だけなので、初めて参加したときはかなりテンションが上がった。イベントに集まる人たちはいつもよりお洒落をして、スタッフたちもいつもよりずっと気合が入っていて、ひたすら人と関わって喋って、なかなか店舗に来られない人も、この時ばかりは、とわざわざ足を運んでくれたり、洋服の話そっちのけでいつもは撮らない写真をたくさん撮ったり、お酒やわたあめを配ったり、お客さんが普段よりすごく自由な感じだった。FNOは「今日はファッションの日だよ!」といった雰囲気で街全体の一体感が感じられて、あたたかなムードが漂っていた。
私にとって、渋谷はやっぱりファッションの街! そして最終的に戻ってくる場所なのだ。
ROSE BUD大丸東京店 副店長。勤続6年、大宮1年→渋谷1年→LINDY1年→渋谷1年→東京2年と転々。主にCS担当で接客面での模索を常に行っている。スタスタ担当、ウェブサイトにスタイリングアップしている。趣味はセルフネイルとご飯屋さんの為に遠出する事と、思い立ってその日に国内旅行に行くこと。宿は現地調達派。
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ファッションと出会いのある街
渋谷はいつも騒然としていて、多国籍かつ若者が多い。そんなイメージもあるけれど、私にとってはファッションと出会え、学べる特別な場所だと思っている。ファッション=渋谷のイメージが強く、アパレル店員としてはずっと憧れてきた街だ。
渋谷はこだわりの強いお店が多い。店舗のデザインがかわいかったり、取り扱うアイテムにこだわっていたり、スタッフにこだわっていたり。勝手にそんなイメージを持っているから、そこにあるものや訪れる人に、常に興味が湧く。私が思うおしゃれな人は、基本的に渋谷近辺にいるような気さえするぐらいだ。
渋谷店で働いていた2年前くらいまでは、当然毎日のように渋谷に通っていた。働き始めた時(4、5年前くらい)は、宮下公園もまだ普通の公園で、先輩とお昼にピクニックに行っていたことが懐かしい。高いビルも、現在の近代的なイメージとは風景が異なるけれど、今も昔も渋谷は大好きだ。最近は、とにかく高層ビルや商業施設が増え、昔よりもさらにファッション色が強くなったと思う。言葉を選ばずに言えば、小汚いイメージもあったけれど、駅も街もすごく綺麗になった気がする。ファッション感度の高い人が集まるスポットが増えたので、渋谷に行く目的が多くなった。
特によく訪れていたスポットは、もちろん当時働いていたROSE BUD渋谷店。私にとっては職場でもあり、一番思い出のある場所だ。
悔しくて泣いたり、笑いすぎて泣いたのも全部この場所。自分が渋谷に強い想いを持つようになるとは思ってもいなかったけど、青春だった(笑)。人としての成長できたし、新しい考え方、特に人との関わり方を学んだ。ファッションがより好きになったのも、服だけではなく音楽やカルチャーに興味を持てるようになったのも、渋谷という場所だったからだと思う。人との出会いや繋がりを大切にする事も、渋谷の先輩やお客さんから学んだ。本当によく飲みに連れて行ってもらった記憶がある。お客さんとの情報交換も楽しかった。面白いネタを持っている人が多くて、とても勉強になった。
渋谷の街からはもちろん、渋谷に集まるさまざまな人からもたくさんインスピレーションを受けてきた。見た目は奇抜だけれど、熱い想いを持った人が多い。そういう人たちが私はものすごく好きなのだ。歩いている人を見ながら着こなしの幅を広げたり、「こんな風になりたい!」と思える人があちこちにいるのも魅力。並んでるショップや飲食店でも、流れている音楽や雰囲気で「こういうジャンルが自分は好きなんだな」とハッとさせられる事があるのも面白い体験だ。
街にまつわるエピソードで特に印象に残っているのは、「VOGUE FASHION'S NIGHT OUT(FNO)」。このイベントに参加できるのは、渋谷近辺にあるお店だけなので、初めて参加したときはかなりテンションが上がった。イベントに集まる人たちはいつもよりお洒落をして、スタッフたちもいつもよりずっと気合が入っていて、ひたすら人と関わって喋って、なかなか店舗に来られない人も、この時ばかりは、とわざわざ足を運んでくれたり、洋服の話そっちのけでいつもは撮らない写真をたくさん撮ったり、お酒やわたあめを配ったり、お客さんが普段よりすごく自由な感じだった。FNOは「今日はファッションの日だよ!」といった雰囲気で街全体の一体感が感じられて、あたたかなムードが漂っていた。
私にとって、渋谷はやっぱりファッションの街! そして最終的に戻ってくる場所なのだ。
Profile
Rie Akai(ROSE BUD Deputy Store Manager)
ROSE BUD大丸東京店 副店長。勤続6年、大宮1年→渋谷1年→LINDY1年→渋谷1年→東京2年と転々。主にCS担当で接客面での模索を常に行っている。スタスタ担当、ウェブサイトにスタイリングアップしている。趣味はセルフネイルとご飯屋さんの為に遠出する事と、思い立ってその日に国内旅行に行くこと。宿は現地調達派。
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ROSE BUD
アメリカ、ヨーロッパを中心に世界中から、独自のフィルターを通しセレクトされたカジュアルウェア、シューズ、アクセサリー、バッグなどのフルアイテムが揃う。ブランド名は、バラの蕾=ROSE BUDから。