6MONTHS LATER<br/>アフターコロナの僕たちへ。<br>

LUKE magazine

6MONTHS LATER
アフターコロナの僕たちへ。

取材者紹介 #1

Contributed by LUKE magazine

By / 2020.07.28

すでに電子書籍で発売中の『6MONTHS LATER アフターコロナの僕たちへ。』が限定数発行のスペシャルペーパーマガジンとして7月15日(水)に発売されました。

LUKE magazineの中で「Thirty-Agers」と呼んでいる「さまざまな人生をひたむきに生きる人たち」の仲間の中から、21名をジャンルレスにピックアップし、コロナ禍を通して、彼らが今どんなことを感じて、どんな未来を思い描いているのか、ストレートに聞いた一冊。それぞれが直面した困難を前に自分自身と改めて向き合い、「いま」を前向きに捉えていこうとするポジティブな言葉にパワーをもらえるはずです! 書籍版には特別コンテンツとして、今回の特集コンセプトに賛同してくれたカメラマン6名によるフォトページも掲載。コロナ禍の中で撮影した写真とエピソードを紹介しています。この記事では、5回にわたって、インタビューに協力いただいた方々をご紹介していきたいと思います。

[INTRODUCTION]
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僕たちがいま、本当に考えていること。

「コロナウイルスの流行によって、世界は大きく変化するだろう」。ウイルスが流行の兆しを見せた初期から、そんな予測がメディアを騒がせ続けていました。誰もが当たり前だと信じてきた価値観が一瞬で古びていき、未曾有の事態が訪れたことによって誰もが新たなライフスタイルを劇的に変化させる「べき」なのだという文脈で、〝 ニューノーマル 〞という新たな言葉も飛び交うようになりました。そんな中で僕たちがふと感じたこと。それは
「誰もがみんな、本当にそう感じているのだろうか」ということでした。それぞれが生きる場所で、それぞれが置かれた状況で、本当は誰もが、いろんなことを考えているはずなのに。もしかしたら僕たちに見えているのは、その一部が恣意的に編集された、画一的な情報だけなのかもしれない。

「みんな、本当はどんなこと考えてるんだろう?」 そんなシンプルな問いから、急遽この企画がスタートしました。僕たちが「Thirty-Agers」と呼んでいる「さまざまな人生をひたむきに生きる人たち」の仲間の中から、21名をジャンルレスにピックアップし、コロナ禍に直面する中で、彼らが今現在、どんなことを本当に感じ、どんな未来を思い描いているのか、ストレートに聞いてみました。

50時間以上に及ぶ長いインタビューを通して最も強く感じたことは、この苦しい状況においても、ネガティブな考え方に囚われ、1秒も同じ場所に立ち止まっている人がいないということでした。誰もがこの状況に真正面から向き合い、自分たちの大切なものは何かを問い、自分たちができることにひたむきに取り組んでいました。僕たちは「ああ、やっぱりそうだったんだな」と強く感じました。メディアが伝え続けるネガティブな情報は、実際のところ、全体の中の「一部」を恣意的に切り取ったものでしかなかったのです。怒涛の変わり身を見せ続ける世界に、可能な限り柔軟に対応しながら、前を向いて、今できることを「必死にやり続ける」Thirty-Agersたちの姿は、アフターコロナの世界に向けた「希望」そのものでした。

これまでとはまったく違った新たなルールが次々と生まれていく中で、アフターコロナ時代の僕たちは、どうやって自分らしい生き方を選んでいけばいいのだろう。人のThirty-Agersたちの素直な言葉から、少しでも新しい時代を生きるヒントを感じていただければ幸いです。

LUKE magazine 須藤 亮
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#01
「広がる可能性。オンラインで地域の魅力を発信。」
山形県酒田市大沢地区地域おこし協力隊
阿部彩人

山形県酒田市の大沢地区で「地域おこし協力隊」として活動している阿部さん。彼自身が酒田市出身で、東京で学んだことを地元の活性化に活かせればと思い、移住して活動をスタート。「地域おこし協力隊」は、総務省の旗振りで全国に展開している制度で、地方に移住し、任期は3年間。受け入れる側の各自治体でい ろいろな課題解決や地域協力活動にあたり、任期が過ぎた後もその土地での定住を図る制度。彼が活動している大沢地区は、酒田市の中でも特に高齢化とか人口減少が進んでいる「中山間地域」といわれる山あいの町。住み始めた頃は600人くらいだった人口が、今は555人。ここ10年間で300人くらい人口が減少。地区の中に飲食店や商店、宿泊設が一軒もないから、外からのお金を稼ぐ手段がほぼないに等しい。その状況で外からお金が入ってくるようになるためにはどうしたらいいかをメインに考えているのだそう。農業や自然など、とてもいい地域資源はあるけど、地元の人たちの多くはその価値に気付いていない。当たり前に思っている人がほとんど。そういった価値をSNSやYouTubeで発信していくのが目下のミッションだと語ってくださいました。さらに情報発信とともに、外から人が来たくなるようなイベントづくりに日々奮闘しています。

https://www.instagram.com/ayateck/



#02
走り続けること
「ハイブリッド人たらし」の正体。
株式会社ネットマンCHO
稲葉大二郎

株式会社ネットマンで、企業と学校向けにツールを使った組織開発の仕事をしている稲葉さん。人と組織が「ありたい姿」を自ら見つけていくことと、その実現に向かっていける仕組みを作るお手伝いです。コロナ禍で全国の企業も学校も変化を求められている今、彼が20年以上取り組んできた授業や教務、研修や業務をオンラインを活用することで良いものにするノウハウが改めて注目される存在に。加えて、地域で活動していく選択をした方々と共に「地域のありたい姿」を実現していく地域活動の取り組みも従事。地域を選択した人たちが、高い自己肯定感をもってその地域をありたい姿にしていけるような仕組みを作るサポートも行なっています。長年地域のための活動をしている人に城主を務めてもらって、城下町を再建していくようなイメージから「城Project」と命名。その地域で活躍している人とトークイベントを行うこともあって、今後地域をどのようにしていきたいか、対話させていただく活動もしているのだそう。地域を愛している人たちって話し出すと、どんどん想いが溢れてくる。地域を長く大切に守ってきた人が活躍できるための支援をしたいし、それにはどうやって地域の人々と一丸となれるかが大事なことだと語る稲葉さん。その地域の雄がどんな価値観や概念を大切にしてきたのか、インタビューを繰り返しながら、より良いプロジェクトを日々思考されています。

https://www.netman.co.jp/



#03
自分を知ったからこそ、周りのために頑張れる。
クリエイティブディレクター
上野浩宣

クリエイティブディレクターとして「ワードローブトリートメント」というハイグレードクリーニング、オーダーメイドクリーニングの事業を展開する上野さん。一般的なクリーニングと違うのは、お客様のアイテム一点一点をそれぞれに合った形で工程を組むところ。一般のクリーニングの場合、大量に預かったアイテムを、ほかの顧客のものも含めて一緒に洗ったりするものを「ワードローブトリートメント」ではお客様の思い入れやこういう仕上がりにしたいというニーズをていねいにヒアリングした上で、最適なクリーニングの工程を考えています。お客様の宝物、大切なものをクリーニングするという意味で、トレジャークリーンと命名。オンラインでの受注のほか、目黒の青葉台に店舗を構えて対面接客にも対応。そもそもクリーニングというのは、クレームやトラブルが多い業種。上野さんたちの場合は、最初にご要望をヒアリングするのは当然の前提ですが、工場が毎シーズン新しい洋服を購入し、どんなデザインでどんな素材が使われているのかとか、こういう汚れはこういう落とし方をしないといけないというようなことをラボで常に研究し、データをアップデートしています。洋服のことを熟知した職人がメンテナンスを行い、お客様にとって安心感があるサービスを提供しています。

https://www.beagood.jp/
https://www.instagram.com/hirotaka.ueno912/



#04
「創業100年」を誓い、家族で越える新たな時代。
天津飯店3代目
貝塚弘光

祖父の代から家族で営む中国料理店「天津飯店」で三代目として主に店舗の営業活動をしながら、メニューを作ったり、店舗と打ち合わせをしたり、お店にも出るという多忙な日々を送っている貝塚さん。祖父が中国の天津出身だったから天津飯店。祖父が亡くなり中国でお葬式をした時に、祖父が生まれた家を見に行ったのだとか。それが言葉では表せないほど貧しい家だった。その祖父が日本で餃子などの点心を売っていた屋台からスタートしたお店が、今もこうして続いている。そういう歴史を知った時に、誰かが継がないとのれんはなくなってしまうんだ、という思いに駆られ、2005年に貝塚さんの祖父が亡くなった時に、この店を継ぎたいという想いが強くなったという。「家族」と「社員」のために生きていると語る貝塚さん。当たり前のことに感謝しながら100年を目指して、家族一丸となってひたむきに、仕事に打ち込んでいます。

https://tenshinhanten.com/
https://www.instagram.com/hiromitsu.kaizuka/



#05
近未来は、「バーチャル体験」で、建築をデザインする。
建築家
住友恵理

建築家として建築の設計をしながら、VRやARを専門とするコンピューテーショナルデザインの建築の研究をしている住友さん。それを専門とする研究室で助教も担当。大学の建築学科で学び、卒業して建築事務所に就職。その後退職し、2年間ロンドンに留学。日本では学べないデザイン、特に (Augm ented Reality。拡張現実)を使った建築学を中心に勉強し、帰国。ARやVRと建築というと、すごく未来的なもののように捉えられることが多い印象。ゲームや音楽、アート業界とは違い、建築業界は割と保守的な世界な。コロナで急遽リモート環境になり、リモート上であらゆることをシェアしたりすることが必要になったことで、バーチャルな環境や考え方が急に現実的になってきた感覚があると語る住友さん。そういう技術のニーズが増え、いままでより受け入れられやすくなり、提案の幅が広がり、新たな可能性が生まれています。

https://www.erisumitomo.com/
https://www.instagram.com/ersmtm/


今回は、5名のThirty-Agersを紹介させていただきました。それぞれの分野でひたむきに仕事を頑張る人たちの熱い想いをぜひLUKE magazine誌面のインタビューで感じてみてください。

次回は、ライター・編集者 徳永啓太 / プロサッカー選手 都倉賢 / ノマドワーカー 中村安衣 / 流しのビリヤニ 奈良岳 / ヘアメイクアップアーティスト 奈良裕也をご紹介します。



<書籍詳細>
LUKE magazine FIRST ISSUE
『6MONTHS LATER アフターコロナの僕たちへ。』
1,000円+税

<掲載者一覧>
山形県酒田市大沢地区地域おこし協力隊 阿部彩人 / 株式会社ネットマンCHO 稲葉大二郎 / クリエイティブディレクター 上野浩宜 / 天津飯店3代目 貝塚弘光 / 建築家 住友恵理 / ライター・編集者 徳永啓太 / プロサッカー選手 都倉賢 / ノマドワーカー 中村安衣 / 流しのビリヤニ 奈良岳 / ヘアメイクアップアーティスト 奈良裕也 / 建築家(NO ARCHITECTS) 西山広志 / ホサナカフェオーナー 波戸場ハンナ / モデル・女優 林田岬優 / 写真家 深田美佑 / 株式会社ヘラルボニー代表 松田崇弥・文登 / 英語通訳・翻訳家 三井翔 / みかん農家 若松優一朗 / THE NORTH FACE PR 鰐渕航 / 俳優・モデル バーンズ勇気 / ドローイングアーティスト SUGI / UNION TOKYOディレクター LONO BRAZIL Ⅲ


<取り扱い予定書店一覧>
※713日現在
函館 蔦屋書店 / ジュンク堂書店 盛岡店 / あゆみBooks仙台一番町店 / 宮脇書店 天童店 / こまつ書店 桜田店 / 丸善 桶川店 / BookDepot書楽 / 浦和 蔦屋書店 / ブックファースト シャポー市川店 / 幕張 蔦屋書店 / くまざわ書店ペリエ千葉 / 明正堂 アトレ上野店 / 銀座 蔦屋書店 / 書泉ブックタワー / 三省堂書店 有楽町店 / 丸善 お茶の水店 / 丸善 丸の内本店 / 東京堂書店 / MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店 / BAG ONE / 代官山 蔦屋書店 / 青山ブックセンター 本店 / TSUTAYABOOKSTORE 渋谷スクランブルスクエア / SPBS / HMV&BOOKS SHIBUYA / SHIBUYA TSUTAYA / タワーレコード 渋谷店 / 大盛堂書店 / 芳林堂書店 高田馬場店 / ブックファースト ルミネ新宿店 / 新榮堂書店 新宿パークタワー店 / 文禄堂 早稲田店 / 紀伊國屋書店 新宿本店 / ブックファースト 六本木店 / 六本木 蔦屋書店 / くまざわ書店 アクアシティお台場店 / 中目黒 蔦屋書店 / 恭文堂書店 / 紀伊國屋書店 玉川高島屋店 / TSUTAYA 三軒茶屋店 / ブックファースト 中野店 / 今野書店 / ブックファースト ルミネ北千住店 / ブックファースト アトレ大森店 / 山下書店 羽田店 / BOOKS 隆文堂 / くまざわ書店 武蔵小金井北口店 / ブックファースト アトレ吉祥寺店 / ブックスルーエ / ジュンク堂書店 吉祥寺店 / 有隣堂 本店 / 住吉書房 武蔵中原店 / 丸善 ラゾーナ川崎店 / ブックファースト ボーノ相模大野店 / ジュンク堂書店 藤沢店 / 湘南 蔦屋書店 / 三省堂書店 海老名店 / ジュンク堂書店 新潟店 / 明文堂書店 氷見店 / 金沢ビーンズ明文堂書店 / くまざわ書店 南松本店 / MARUZEN 松本店 / 丸善 岐阜店 / MARUZEN&ジュンク堂書店 新静岡店 / BOOKアマノ 有玉店 / マルサン書店 サントムーン店 / ちくさ正文館書店 / 丸善 名古屋本店 / ジュンク堂書店 名古屋店 / 名古屋みなと 蔦屋書店 / 精文館書店 本店 / ブックファースト 西院店 / ブックファースト 四条大宮店 / 旭屋書店 イオン洛南店 / ブックファースト 四条大宮店 / ふたば書房 御池ゼスト店 / 京都岡崎 蔦屋書店 / 京都大学生協 / 丸善 京都本店 / ホホホ座 / くまざわ書店 桃山店 / ブックファースト クリスタ長堀店 / ブックファースト 三国店 / ブックファースト 野田アプラ店 / 梅田 蔦屋書店 / リーディングスタイル あべの店 / ジュンク堂書店 近鉄あべのハルカス店 / 清風堂書店 / 丸善 高島屋大阪店 / ブックスタジオ 大阪店 / 清風堂書店 / ジュンク堂書店 大阪本店 / ジュンク堂書店 難波店 / ブックファースト なんばウォーク店 / ジュンク堂書店 三宮駅前店 / 喜久屋書店 神戸北町店 / 紀伊國屋書店 川西店 / ブックファースト エビスタ西宮店 / 喜久屋書店 橿原店 / 啓文社 岡山本店 / 喜久屋書店 倉敷店 / 広島 蔦屋書店 / 丸善 広島店 / ジュンク堂書店 松山店 / 高知 蔦屋書店 / メトロ書店 千早店 / 六本松 蔦屋書店 / 丸善 博多店 /  TSUTAYA BOOK STORE MIRAI NAGASAKI COCOWALK / ブックスミスミ オプシア店

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