Interview: Lauren Damato

art has no borders #5 / NO BORDERS!

Interview: Lauren Damato

Photo: Ken Goto
Text: Taku Takemura

By / 2021.08.25




言葉ではなく、作品を通して語りかけるアート。世界中さまざまな場所に
アーティストはいるけど、そこに国境は関係ない。
アート・ハズ・ノーボーダーズ。
私たちが世界を旅して出会ったアーティストたちを紹介します。



今の仕事が大好き 天職だと思っているわ。





サザンカリフォルニアのウィッティア出身よ。ファインアートの学校を卒業して、サインペインターとして仕事をしているわ。私の家族もサインペインターだったの。時代の流れで一時期サインペイントが衰退した。そんな時に、私もサインペインターになって家族の仕事を手伝いたいって思ったの。私が12歳くらいの時、すでに両親は私に文字の書き方や絵の描き方を教えてくれたわ。時間があれば仕事現場に連れて行ってくれたし。私にとって初めての仕事は15歳の時だった。ボードにレタリングする仕事だったの。でも両親は私のことをコンピューターを使ったグラフィックデザインの道へ進ませようと思っていたみたい。これからお金を稼いで行くにはコンピューターを使ったグラフィックデザインを学ばないといけないって思ったのね。90年代から2000年代はハンドペイントからステッカーやプラスチックを使った看板に変わっていった時代だったから。でも、今ではこうしてもう一度ハンドペイントが見直される時代になったわ。人間が描くラインコンピューターでは表現できないから。





サンフランシスコに越してきてアートスクールに通いながらNew Bohemia Signというサインペイントショップで働き始めたの。そこで経験を積んで、今ではフリーランスで仕事をできるまでになったわ。私にとってサインペインティングで大切なことはただスキルを磨くのではなくて、例えば車のカルチャーとか音楽とか、好きなことをちゃんと理解して追いかけ続けることだって思っている。とにかく自分の仕事が大好きだから、この道へ導いてくれた家族にとても感謝しているし、毎回仕事を受けるたびに今まで以上にいい仕事をしようと努力しているの。自分にとって天職だと思っているわ。





profile
サザンカリフォルニア、ウィッティア出身、サンフランシスコ在住。サインペインターとして現在はミッションエリアにスタジオを構える。レタリングやグラフィックを得意として、クルマや看板などさまざまな作品を手がける。

anna magaizne vol.13より転載

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