Interview: Johanna Jackson

art has no borders #2 / NO BORDERS!

Interview: Johanna Jackson

Photo: Junsuke Obi
Text: Taku Takemura

By / 2021.08.16




言葉ではなく、作品を通して語りかけるアート。世界中さまざまな場所に
アーティストはいるけど、そこに国境は関係ない。
アート・ハズ・ノーボーダーズ。
私たちが世界を旅して出会ったアーティストたちを紹介します。



アーティスト、ジョハンナ・ジャクソンのスタジオを訪ねて。





マサチューセッツ出身のジョハンナ・ジャクソン。彼女がサンフランシスコへ移り住んだのは’96年。当時すでにアーティストとしてペインティングを中心に制作を続けていた。当時サンフランシスコに住んでいたアーティストで現在の夫であるクリス・ジョハンソンと出会い、一緒にオレゴン州ポートランドへ移り住む。そして現在活動の拠点はロサンゼルス。そんな彼女のスタジオを訪ねた。



「サンフランシスコではとてもいい時間を過ごしていたの。そしてクリスと出会い、それまでの生活を少しリセットしたいと思ってふたりでポートランドへ移ったわ。おもしろいと思ったのは、ポートランドは四季があるの。夏から秋そして冬。春になってまた夏が訪れる。四季のサイクルが私には合わなかったのよね。四季のある日本の人にこれを話すのはちょっと信じられないかもしれないけれど。笑 その四季というものが地球とすごく関係しているような気がしちゃって。自家栽培を始めて、庭で育つ野菜を見ていたら自分のクリエイションが満たされてしまったのか、自分自身の作品が作れなくなってしまったの。とても複雑だった」
そんな彼女が出合ったのが編み物だった。





雨の多いポートランドを離れ、次の選んだ地がここロサンゼルス。
「ロサンゼルスはショービジネスの街。はじめは違和感を感じたけれど、最近はダンスや演じる人にも興味があるの。自分自身の活動は編み物や陶芸に興味があってずっとそれを作っている。ごく最近では紙を使った立体物や詩を書くこと。一年を通して変わらないこの街の気候を私の制作意欲を保ってくれていると思うわ」と答えてくれたジョハンナ。身の回りの環境や状況を、さまざまな方法で表現してくれる彼女が次はどんな方法で私たちに作品を見せてくれるのか楽しみでならない。



anna magazine vol.6より転載

アーカイブはこちら

Tag

Writer