自分の居場所を作ってくれたブランド。

BACK IN THE DAY #13 / LOVABLE USELESS #93

自分の居場所を作ってくれたブランド。

Contributed by ROSE BUD

By / 2021.01.27


初めての接客、初めての海外、憧れの人と仕事をしたあの瞬間など長い人生の中で、なぜか心に残った出来事って誰しもある。そんな心をゆらす、小さな出来事を振り返ります。今回は、miciディレクター兼デザイナーのMinori Tsuchidaさんの「ブランド立ち上げ」。



自分の好きを自由な発想で。




私の人生のターニングポイントは、「mici」をスタートしたこと。

きっかけは2016年9月当時の社長から商品企画部全員に言い渡された「自分のやってみたいこと」を資料として提出する課題だった。切り抜きでも、スタイル画でもなんでもOKというルール。

当時の私は初めての出産、育休明けの年で子育てと仕事の両立であたふたしていた時。

「既存のROSE BUDのイメージに囚われず、自由に...」

周りのみんなはどんなものを提出しているんだろう。
どうやらみんなスタイル画らしい。
しかも、それをパソコンに取り込んで着色もパソコンでやってるの?
やばいできないよーどうしよう・・・

デジタルな作業が苦手な私は、仕方なしにイメージ写真の切り抜きと手書きの平絵を用意して、昔専門学校ときに使っていたコピックを引っ張り出して着色。

こんな素材で、こんな仕様で...と手書きだと見栄えがしないから、
わざわざテプラを購入して貼り付けたっけ。

自信のない提出物を少しでも格上げとしようとファイルもちょっと高いものを購入(笑)。
今見てもとてもとても恥ずかしい絵型...。



そして、最後のページに『ROSEBUDを卒業した大人に向けた別ブランドをつくりたい』というようなメッセージを書いて提出した。その時の私は、ROSEBUDのターゲット層と自分の年齢とがだんだんと離れていって、自分の着られない商品を作っていることが少し苦しかった。



※その当時提出した資料
(この連載の話をいただいて、さかのぼって画像を探してみたら
深夜0時に完成した記念に撮影していたみたいで当時の必死さを思い出した)

※ブランド名を決めるときに何種類か候補を書いた時のもの
意味や由来は伝えず、社長とせーので指さしで選んで、“mici”に決定
ストレートに伝わるように読みやすい、呼びやすい
というのを重要視して考えました。


ブランド『mici』をスタートすることが決まった時は、仕事で、自分の居場所を改めて見つけた感じだった。

いままでは、デザインしか携わることがなかったけれど、miciではシーズンテーマやスタイリング、モデル選定、LOOK撮影など全体的に関わることで、色々な部署とのコミュニケーションの取り方や、想いを伝えることの大切さ、やったことのない仕事に飛び込むたび、自身の想いをまわりのみんなから引き出してもらっている感じがしてる。

日々感じた、面色いな、楽しいな、何か気になるな、というフックをデザイン以外にもアウトプットできる環境が私にすごく合っていると思う。

正解はなくて、自分がいいと思ったものを信じて進んでいけばいい。
今の職場は自由にクリエイトできる環境でとても幸せだ。

いつでも新しいことに挑戦していきたい私なので、
うきうきするような楽しいターニングポイントになるようなこと、いつでもお待ちしております!

Profile


Minori Tsuchida(mici director/designer)

ROSE BUDのストアブランド「mici」のディレクター兼デザイナー。ROSE BUD入社12年目。布が好き。仕事では飽きたらず、プライベートでもミシンを踏んでいます。愛用ミシンは伝統と高性能のスイス製ミシン“BERNINA”、ロックミシンは“衣縫人”。
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