初めての筆談

BACK IN THE DAY #7 / LOVABLE USELESS #56

初めての筆談

Contributed by ROSE BUD

By / 2020.11.18


初めての接客、初めての海外、憧れの人と仕事をしたあの瞬間など長い人生の中で、なぜか心に残った出来事って誰しもある。そんな心をゆらす、小さな出来事を振り返ります。今回は、ROSE BUD ルクア大阪店スタッフのMai Nishimuraさんの「学生アルバイト時代」。



人と関わることの楽しさをあらめて実感




私の人生のターニングポイントは、ROSE BUDで学生アルバイトとして働いていた頃に、耳の不自由なお客様の接客を担当した時だと思う。そのお客様はプレゼント用にお洋服を探していて、その際に初めて筆談で会話のやりとりをさせていただいた。検討の末、無事プレゼントも決まりひと安心。最後のお見送りの時にお客様がふいにケータイのメモ画面を私に見せてくださった。そこには“あなたに接客してもらえてよかったです、ありがとう”というメッセージが書かれていた。その言葉が、アルバイトを始めたばかりの私にはとても嬉しかった。個人の売り上げ以上に、達成感や人と関わることの楽しさをあらためて知ることが出来た瞬間だった。実際の写真はないけれど、お客様と一緒に選んだワンピースは、一生の思い出のアイテムだ。



あまりコミュニケーションが得意ではなかった私が、接客という仕事の楽しさをあらためて知ったことで、正社員になろうと決意したきっかけにもなった。自分にとって大きな影響を与えてもらった特別な経験だった。

またいつかターニングポイントに出会えるなら、自分の考え方や能力が向上出来るきっかけとなるような瞬間に出会いたい。



Profile



Mai Nishimura(ROSE BUD Shop Staff)


ROSE BUD ルクア大阪店スタッフ。店舗ではVMDを担当。レイアウトや接客でROSE BUDの良さをもっと多くの人に伝えていくのが目標。趣味:映画鑑賞・絵・音楽
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