LUKE magazine
6MONTHS LATER
アフターコロナの僕たちへ。
取材者紹介 #2
Contributed by LUKE magazine
By / 2020.08.20
LUKE magazineの中で「Thirty-Agers」と呼んでいる「さまざまな人生をひたむきに生きる人たち」の仲間の中から、21名をジャンルレスにピックアップし、コロナ禍を通して、彼らが今どんなことを感じて、どんな未来を思い描いているのか、ストレートに聞いた一冊。それぞれが直面した困難を前に自分自身と改めて向き合い、「いま」を前向きに捉えていこうとするポジティブな言葉にパワーをもらえるはずです! 書籍版には特別コンテンツとして、今回の特集コンセプトに賛同してくれたカメラマン6名によるフォトページも掲載。コロナ禍の中で撮影した写真とエピソードを紹介しています。この記事では、5回にわたって、インタビューに協力いただいた方々をご紹介していきたいと思います。(第一回はこちら)
[INTRODUCTION]
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僕たちがいま、本当に考えていること。
「コロナウイルスの流行によって、世界は大きく変化するだろう」。ウイルスが流行の兆しを見せた初期から、そんな予測がメディアを騒がせ続けていました。誰もが当たり前だと信じてきた価値観が一瞬で古びていき、未曾有の事態が訪れたことによって誰もが新たなライフスタイルを劇的に変化させる「べき」なのだという文脈で、〝 ニューノーマル 〞という新たな言葉も飛び交うようになりました。そんな中で僕たちがふと感じたこと。それは
「誰もがみんな、本当にそう感じているのだろうか」ということでした。それぞれが生きる場所で、それぞれが置かれた状況で、本当は誰もが、いろんなことを考えているはずなのに。もしかしたら僕たちに見えているのは、その一部が恣意的に編集された、画一的な情報だけなのかもしれない。
「みんな、本当はどんなこと考えてるんだろう?」 そんなシンプルな問いから、急遽この企画がスタートしました。僕たちが「Thirty-Agers」と呼んでいる「さまざまな人生をひたむきに生きる人たち」の仲間の中から、21名をジャンルレスにピックアップし、コロナ禍に直面する中で、彼らが今現在、どんなことを本当に感じ、どんな未来を思い描いているのか、ストレートに聞いてみました。
50時間以上に及ぶ長いインタビューを通して最も強く感じたことは、この苦しい状況においても、ネガティブな考え方に囚われ、1秒も同じ場所に立ち止まっている人がいないということでした。誰もがこの状況に真正面から向き合い、自分たちの大切なものは何かを問い、自分たちができることにひたむきに取り組んでいました。僕たちは「ああ、やっぱりそうだったんだな」と強く感じました。メディアが伝え続けるネガティブな情報は、実際のところ、全体の中の「一部」を恣意的に切り取ったものでしかなかったのです。怒涛の変わり身を見せ続ける世界に、可能な限り柔軟に対応しながら、前を向いて、今できることを「必死にやり続ける」Thirty-Agersたちの姿は、アフターコロナの世界に向けた「希望」そのものでした。
これまでとはまったく違った新たなルールが次々と生まれていく中で、アフターコロナ時代の僕たちは、どうやって自分らしい生き方を選んでいけばいいのだろう。人のThirty-Agersたちの素直な言葉から、少しでも新しい時代を生きるヒントを感じていただければ幸いです。
LUKE magazine 須藤 亮
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#06
社会が自分の働き方にフィットしてきた。
ライター・編集者
徳永啓太
主にファッションと時事ネタを扱うライターをしている徳永さん。車椅子に乗られているということもあり、当事者目線で文章を書いたり、デザイナーと福祉を繋ぐような企画などでも活動されています。社会問題をテーマにしたインタビューや個人のインスタグラムで自分が思うファッションについて書いたり、「Lyuray」という英語圏の人に日本のブランドを伝えるサイトで、依頼を受けてインタビューをしに行くなど、活動の幅は多岐に渡っています。本インタビューの中では「これからポジティブにお受けする仕事の幅が増えそうですね。リモートの仕事が増えるなら、どんな仕事でもお受けしますというスタンスなので」と語ってくださいました。いいと思っている方向に世の中の価値観が変わり始めていることで、これから活躍に幅が広かることに、ワクワクしている様子が伺えました。今後の活動がさらに楽しみです。
https://www.instagram.com/keita.tokunaga_/
https://www.vogue.com/article/wheelchair-fashion-social-media-star-keita
https://www.lyuray.com/ja/
#07
アスリートの新しい道を切り開く。Jリーガー2・0。
プロサッカー選手
都倉賢
4歳からサッカーを始め、30年近くサッカーを続けている都倉さん。プロになったのは2005年。プロサッカー選手としては今年で16年目。所属しているセレッソ大阪では、コロナの流行が始まってすぐチーム内に陽性の選手が出たという。その時点で選手、スタッフ、すべて2週間の自宅待機。保健所の指示に従って生活。朝と昼の2回検温し、提出が義務付けられ、2週間一歩も家を出ないで、買い物も宅配などを利用。それでチーム関係者みんなが最初から危機感を持てたので、みんな不要不急の外出はせずに過ごしていたという。以前から「サッカー選手だからプレーしてればいい」という時代は終わったということを薄々感じていたという都倉さん。それでも、怪我するまではずっとプレーできてたし、何か行動を起こすタイミングがなかったという。コロナをきっかけに「僕はサッカーができ
なかったら、いったい何が残るんだろう」って強く考え、アスリートとしてのこれからを見据えるきっかけとなったと語ってくださいました。新しい「Jリーガー2・0」を目指して、この事態をチャンスと生かして活動する都倉さんの今後の活動にも注目です。
https://www.instagram.com/tokuraken/
https://twitter.com/tokurasaurus?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
https://www.youtube.com/channel/UCzb-p6f7QMk1KeV9Tyeu1nA
#08
夢は世界一周。ポジティブに自分の道を邁進中!
ノマドワーカー
中村安衣
広告代理店を退職し、海外で働くことが決まっていたというノマドワーカーの中村さん。準備を進めていたところでコロナウイルスが流行し、海外での仕事はなくなってしまった。以前から「移動してもできる仕事」をしたいと思っていたから、プログラミングとかデザインの勉強を始めていたこともあり、今はその学びも活かしつつWEBマーケターとして広告の企画制作やメディアの編集・ディレクションを国内で行ないながら、渡航解禁のタイミングで、見計らっている最中。海外で働くことの裏テーマとして、世界一周をするという計画もあり、いつでも身軽に動ける環境にしたかったのだそう。まずは、日本一周からスタートし、海外生活の検証的な感じで、本当に自分に ノマドができるのか、みたいなことを試してみたいのだとか。とりあえず世界に飛び立つ前に、会いたい人に全員会って「行ってきます」って挨拶しに行くつもり、と明るく語ってくださいました。
https://www.instagram.com/surume1201/
#09
わざわざそこに集まる「意味」を作りたい。
流しのビリヤニ
奈良岳
普段は会社員として働きながら、趣味でパキスタン料理「ビリヤニ」の炊き出し活動をしている奈良さん。飲食店や音楽イベントに出店し、「流しのビリヤニ」としてビリヤニを振舞っています。もともとビリヤニが好きが高じて、自然と自分で作るようになったのだとか。少し前まで、三軒茶屋にある古い一軒家を改修しながら 友人5人とシェア。「三茶ハウス」といって、ビリヤニを通して場づくりをいつでも人が出入りしているようなスペースで、そこで仲の良い友人にビリヤニを振舞っていたら、ある時「自分の経営してるバーでも出してよ」などの声がかかるようになり、ほかのお店やイベントにも呼んでもらえるようになったのだそう。残念ながら、現在は活動休止中。集まることが難しいこの状況を経た新しい世界で「わざわざそこに集まる意味」を提供できたらいいなと、再開に向けての意気込みがひしひしと伝わってきました。
https://www.instagram.com/strolling_biryani/
#10
立ち止まって「これから先の自分」と向き合えた。
ヘアメイクアップアーティスト
奈良裕也
SHIMAという美容室でサロンワーク・ヘアメイクを行う奈良さん。美容関係のコンテストの審査員やモデル、商品のプロデュースなど活動は滝に渡っています。「個人的にはエッジが効いたものが好きで、自身が表現するものも流行に敏感な人に見て欲しいという気持ちがあるから、どんな仕事でも突き詰めて取り組むけど、やっぱりマスに受けないとダメだなと思っています。どんなにエッジィな作品でも、売り上げが取れないなら何の意味もない。大勢の人がいいと思えるようなポピュラーなものを作る」ということをモットーにしているのだとか。自粛期間は、自分を見つめ直すいいタイミングだったそう。料理を始めてみたり、古い映画や90年代のショーをみたり、様々ものからインスピレーションを受けて、ヘアショーや連載企画の構想を練ったりして過ごす日々。「トータルで考えてみたら、コロナの流行は自分にとってはそんなにダメージじゃなかったかもしれない「長いバケーション」て感じ、これから先の自分を改めて考えることができた、いい時間になった」とポジティブに語ってくださいました。
http://www.shima-hair.com/
https://www.instagram.com/yuyanara/
今回は、5名のThirty-Agersを紹介させていただきました。それぞれの分野でひたむきに仕事を頑張る人たちの熱い想いをぜひLUKE magazine誌面のインタビューで感じてみてください。
次回は、建築家(NO ARCHITECTS)西山広志 / ホサナカフェ オーナー 波戸場ハンナ / モデル・女優 林田岬優 / 写真家 深田美佑 / 株式会社ヘラルボニー代表 松田崇弥・文登の6名をご紹介します。
<書籍詳細>
LUKE magazine FIRST ISSUE
『6MONTHS LATER アフターコロナの僕たちへ。』
1,000円+税
<掲載者一覧>
山形県酒田市大沢地区地域おこし協力隊 阿部彩人 / 株式会社ネットマンCHO 稲葉大二郎 / クリエイティブディレクター 上野浩宜 / 天津飯店3代目 貝塚弘光 / 建築家 住友恵理 / ライター・編集者 徳永啓太 / プロサッカー選手 都倉賢 / ノマドワーカー 中村安衣 / 流しのビリヤニ 奈良岳 / ヘアメイクアップアーティスト 奈良裕也 / 建築家(NO ARCHITECTS) 西山広志 / ホサナカフェオーナー 波戸場ハンナ / モデル・女優 林田岬優 / 写真家 深田美佑 / 株式会社ヘラルボニー代表 松田崇弥・文登 / 英語通訳・翻訳家 三井翔 / みかん農家 若松優一朗 / THE NORTH FACE PR 鰐渕航 / 俳優・モデル バーンズ勇気 / ドローイングアーティスト SUGI / UNION TOKYOディレクター LONO BRAZIL Ⅲ
<取り扱い予定書店一覧>※7月13日現在
函館 蔦屋書店 / ジュンク堂書店 盛岡店 / あゆみBooks仙台一番町店 / 宮脇書店 天童店 / こまつ書店 桜田店 / 丸善 桶川店 / BookDepot書楽 / 浦和 蔦屋書店 / ブックファースト シャポー市川店 / 幕張 蔦屋書店 / くまざわ書店ペリエ千葉 / 明正堂 アトレ上野店 / 銀座 蔦屋書店 / 書泉ブックタワー / 三省堂書店 有楽町店 / 丸善 お茶の水店 / 丸善 丸の内本店 / 東京堂書店 / MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店 / BAG ONE / 代官山 蔦屋書店 / 青山ブックセンター 本店 / TSUTAYABOOKSTORE 渋谷スクランブルスクエア / SPBS / HMV&BOOKS SHIBUYA / SHIBUYA TSUTAYA / タワーレコード 渋谷店 / 大盛堂書店 / 芳林堂書店 高田馬場店 / ブックファースト ルミネ新宿店 / 新榮堂書店 新宿パークタワー店 / 文禄堂 早稲田店 / 紀伊國屋書店 新宿本店 / ブックファースト 六本木店 / 六本木 蔦屋書店 / くまざわ書店 アクアシティお台場店 / 中目黒 蔦屋書店 / 恭文堂書店 / 紀伊國屋書店 玉川高島屋店 / TSUTAYA 三軒茶屋店 / ブックファースト 中野店 / 今野書店 / ブックファースト ルミネ北千住店 / ブックファースト アトレ大森店 / 山下書店 羽田店 / BOOKS 隆文堂 / くまざわ書店 武蔵小金井北口店 / ブックファースト アトレ吉祥寺店 / ブックスルーエ / ジュンク堂書店 吉祥寺店 / 有隣堂 本店 / 住吉書房 武蔵中原店 / 丸善 ラゾーナ川崎店 / ブックファースト ボーノ相模大野店 / ジュンク堂書店 藤沢店 / 湘南 蔦屋書店 / 三省堂書店 海老名店 / ジュンク堂書店 新潟店 / 明文堂書店 氷見店 / 金沢ビーンズ明文堂書店 / くまざわ書店 南松本店 / MARUZEN 松本店 / 丸善 岐阜店 / MARUZEN&ジュンク堂書店 新静岡店 / BOOKアマノ 有玉店 / マルサン書店 サントムーン店 / ちくさ正文館書店 / 丸善 名古屋本店 / ジュンク堂書店 名古屋店 / 名古屋みなと 蔦屋書店 / 精文館書店 本店 / ブックファースト 西院店 / ブックファースト 四条大宮店 / 旭屋書店 イオン洛南店 / ブックファースト 四条大宮店 / ふたば書房 御池ゼスト店 / 京都岡崎 蔦屋書店 / 京都大学生協 / 丸善 京都本店 / ホホホ座 / くまざわ書店 桃山店 / ブックファースト クリスタ長堀店 / ブックファースト 三国店 / ブックファースト 野田アプラ店 / 梅田 蔦屋書店 / リーディングスタイル あべの店 / ジュンク堂書店 近鉄あべのハルカス店 / 清風堂書店 / 丸善 高島屋大阪店 / ブックスタジオ 大阪店 / 清風堂書店 / ジュンク堂書店 大阪本店 / ジュンク堂書店 難波店 / ブックファースト なんばウォーク店 / ジュンク堂書店 三宮駅前店 / 喜久屋書店 神戸北町店 / 紀伊國屋書店 川西店 / ブックファースト エビスタ西宮店 / 喜久屋書店 橿原店 / 啓文社 岡山本店 / 喜久屋書店 倉敷店 / 広島 蔦屋書店 / 丸善 広島店 / ジュンク堂書店 松山店 / 高知 蔦屋書店 / メトロ書店 千早店 / 六本松 蔦屋書店 / 丸善 博多店 / TSUTAYA BOOK STORE MIRAI NAGASAKI COCOWALK / ブックスミスミ オプシア店
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