エピソード・トーク。

Contributed by LUKE magazine

Pick-up a day / mar.10.2018

この前、友だちと一緒に
寂れたバーへ行ったときのこと。

週末だっていうのに、
人の気配がほとんどなくて
カウンター席に一人だけ、
グレーのロングコートを羽織った
50〜60歳くらいの白髪のオヤジが座っていた。

その独特な雰囲気に興味を持ったオレたちは
彼の隣に席を移動して、数十分間だけ、
ウイスキーを片手に
彼とのコミュニケーションを楽しんだんだ🍾😉

バイクでアメリカ大陸を横断したときのエピソード、
小さい頃によく行っていたダイナーのこと、
ハマったフォークソングについて🎸
数年前に別れた家族の話や大学受験を控えた息子の話など……
葉巻を吹かしながら、彼は抑揚のない声でいろいろと話してくれた🚬

ひとつひとつの話が刺激的で、
オレたちは彼の話に引き込まれたんだ‼

数十年後に、オレもあのオヤジみたいに
若いヤツらの胸をワクワクさせるような
オレらしいエピソード・トークを話しているだろうか🙄

More later, my friends.

→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→
まだ若いオレたちは思う。説教くさいオヤジになりたくない、いつまでも若いときの栄光にしがむオヤジになりたくない、自分から自慢話を言いふらすようなオヤジになりたくない……。そんな風には思うんだけど、実際かっこいいオヤジってどんな人だろうか? そこで今回は、90歳の無神論者が「死」に向き合う映画をご紹介。年齢を重ねるって、とっても難しいことなのかもね。

ハリー・ディーン・スタントン主演映画『ラッキー』
90歳の無神論者が向き合う「死」、D・リンチ出演


2017年9月にこの世を去った名優、ハリー・ディーン・スタントン最後の主演映画『ラッキー』が、2018年3月17日(土)に公開される。本作は、名バイプレイヤー(脇役)として知られるジョン・キャロル・リンチが、全ての者に訪れる人生の終わりについて描いた初監督作品。全ての者に平等に訪れる「死」をテーマに、90歳の気難しい現実主義者の主人公・ラッキーが過ごす最後の時を描いている。

『パリ、テキサス』『レポマン』『ツイン・ピークス』などで知られる俳優・ハリー・ディーン・スタントン。本作で演じた、現実主義で一匹狼、そして偏屈なラッキーというキャラクターは、ハリー・ディーン・スタントンの人生になぞらえて当て書きされたもので、劇中に登場するエピソードもスタントン自身の体験に基づくものである。

また、ラッキーの友人役として、映画監督のデヴィッド・リンチが出演。『ツインピークス』でタッグを組んでいるほか、実際に長きにわたる友人である彼らの”素”を思わせるやりとりも、見どころの一つだ。



ポスタービジュアルに採用されたのは、青い空と荒野をバックに、憂いを含んだ目で遠くを見るスタントンの表情が印象的な1枚。これは、スタントンの代表的な出演作である、ヴィム・ヴェンダース監督『パリ、テキサス』にオマージュを捧げたものだ。

【作品情報】
『ラッキー』(2017/アメリカ/88分/英語/1:2.35/5.1ch/DCP)
監督:ジョン・キャロル・リンチ(『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』出演)

出演:ハリー・ディーン・スタントン(『パリ、テキサス』『レポマン』『ツイン・ピークス The Return』)、デヴィッド・リンチ(『ツイン・ピークス』『インランド・エンパイア』監督)、ロン・リビングストン(『セックス・アンド・ザ・シティ』)

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