Come Play with Me?
Contributed by LUKE magazine
Pick-up a day / 2018.05.01
いつも遊んでいる男友達に女の子を紹介された。
スラっとしたモデルのようなスタイルにアン・ハサウェイのような顔立ち
ひと目見た瞬間にクラっときてしまった。
友達を交えて、3人でしばしトークを続けたんだけど
ふとしたタイミングで二人きりになった。
これは願っても無いチャンス!
オレはなんとか距離を縮めようと必死にトークで盛り上げようとしたけど、
いつまでたっても彼女はローテンション。
なぜか口数は少ないまま。
不思議に思って
「元気ないけど、どうしたの?」って聞いてみたんだ!
そしたら彼女はこう答えた。
「『バーにタイプの男がいたならクールな態度で振る舞いなさい』って占い師に言われたのよ」
一瞬頭の中が「?」マークでいっぱいになったが、すぐに理解した。
ということはオレのことが気になってる!?
挙げ句の果てには
「Come Play with Me?」
なんてトドメのひと言がオレのハートに突き刺さった。
嬉しさのあまりガッツポーズをしようと腕を高々と振り上げた瞬間……
ベッドで目が覚めた。ただの夢だったんだ。
あの娘とはもう2度と会えないのだろうか。
なんだか悔しいというか虚しいというか、なんとも言えない気分だな。
お願いだ!
誰か夢の続きを見させてくれ!
More later, my friends.
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ということで今回は、東京オペラシティ アートギャラリーにて好評開催中の「五木田智央PEEKABOO」をご紹介。今回の展示会のメインビジュアルとなっている新作「Come Play with Me」は必見だ!
「五木田智央PEEKABOO」
Untitled,2014-15
Mixed media
Collection of Anzai art office, Inc., Tokyo
© Tomoo Gokita
Courtesy of Taka Ishii Gallery
photo: Kenji Takahashi
2018年4月14 日(土)より6月24日(日)まで、「五木田智央PEEKABOO」が開催されている。 五木田智央(1969-)は、イラストレーションから出発し、60~70年代のアメリカのサブカルチャーやアンダーグラウンドの雑誌や写真にインスピレーションを得た作品を発表。絵画をコラージュ的に構築する自由な発想や方法は、ドローイング制作に限らず、五木田の絵画全般において特筆すべき創作の原点となっている。
黒と白のモノクロームを基調とした彼の作品には、計算されたグラデーションや陰影が生み出すクールでファッショナブルな魅力、シンプルな描線とデフォルメされた歪な造形のコントラストが醸し出すユーモアやノスタルジー、具象と抽象の間を自由に行き来するイメージの両義性など、じつに多彩な表現の可能性を発散。ときに思わせぶりで、ミステリアスなイメージや状況設定は、こうした視覚言語の豊かな可能性を引き出し、鑑賞者の想像力に強く訴えかけて、独自の絵画世界へと誘う。本展は、新作の絵画、ドローイングを中心に、近年の代表作や、800点以上のドローイングの小品からなる大規模なインスタレーションなど、36点の作品によって、五木田智央の魅力を探ることが出来る。
展覧会のメインヴィジュアルとなる《Come Play with Me》は、本展のために五木田が新たに描き上げた新作。本展は大規模なインスタレーションを含めた36点の作品で、五木田智央の魅力を紹介しているが、その半数は新作で、日本で初めて発表される。
Come Play with Me, 2018
Acrylic gouache on canvas
© Tomoo Gokita
Courtesy of Taka Ishii Gallery
photo: Kenji Takahashi
Plant like a Spirit Ghost, 2017
Acrylic gouache on canvas
Collection of Mr.Yuichi Kawasaki
© Tomoo Gokita
Courtesy of Taka Ishii Gallery
photo: Kenji Takahashi
Commemorative Photo, 2017
Acrylic gouache on canvas
Private collection
© Tomoo Gokita
Courtesy of Taka Ishii Gallery
photo: Kenji Takahashi
Holiday Flight, 2017
Acrylic gouache on canvas
Collection of Mr. Jack Chan, Hong Kong
© Tomoo Gokita
Courtesy of Taka Ishii Gallery
photo: Kenji Takahashi
作品の大半は2018年の年明けから2ヶ月半足らずの短期間に描かれたもので、五木田の精力的な制作活動をつぶさに伝えるとともに、そこには現在の五木田が追求する絵画のエッセンスが凝縮されています。
photo:Yoshimitsu Umekawa
五木田智央
1969年東京生まれ。イラストレーションから出発し、60〜70年代のアメリカのサブカルチャーやアンダーグラウンドに影響を受け、当時の雑誌や写真にインスピレーションを得た作品を発表。90年代後半にドローイング作品により熱狂的な支持を得る。その後、キャンバスにアクリルグワッシュで描くモノクロームの人物画を中心に制作。ニューヨーク、ロサンゼルス、ベルルリンなどでも作品を発表し、高い評価を受けている。2014年に佐倉市のDIC川村記念美術館で個展「THE GREAT CIRCUS」を開催。また、出版物も多く、作品集に『ランジェリー・レスリング』(2000年)、『シャッフル鉄 道唱歌』(2010年)、『777』(2015年)、『Holy Cow』(2017年)などがある。
展覧会開催情報
五木田智央 PEEKABOO
Tomoo Gokita : PEEKABOO
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http://www.operacity.jp/ag/exh208/
期間:2018年4月14日[土]─ 6月24日[日]
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
開館時間:11:00 ─ 19:00 (金・土は11:00 ─ 20:00/いずれも最終入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(但し4月30日は開館)
入場料:一般 1,200円、大学・高校生 800円、中学生以下無料
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
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