3Dメガネがあってもなくても。

Contributed by anna magazine

Pick-up a day / 2018.07.30


「覗く女」1980 ©Harumi Yamaguchi Courtesy of the artist and NANZUKA


新しいものって好き?
3Dメガネ、プロジェクションマッピング、5.1chサラウンド、VRゴーグル。
テクノロジーの進化に触れてドキドキするのが、
私は結構好きなんだ

でも3Dメガネがなくても
いまにも動き出しそうな絵画に心躍るし、
5.1chサラウンドで聴かなくても
すぐそこにミュージシャンの存在を感じることがある。
その瞬間って、テクノロジーの力を借りたときより
ちょっと感動してしまうんだよね

anna
have a good day

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イラストレーター、山口はるみさんが描いた「Harumi Gals」は、まさに画面から飛び出さんばかりの力強さ!この夏限定のエキシビションに足を運ばないともったいない!

「HARUMI YAMAGUCHI×YOSHIROTTEN Harumi's Summer」がgggで開催


Designed by YOSHIROTTEN

1970年代の幕開けとともに登場し、一商業施設を超えて社会現象となったPARCO。山口はるみは、イラストレーターとしてその立ち上げ当初から広告制作に携わり、一躍時の人となりました。彼女が描いた女性たち=Harumi Galsは、PARCOの宣伝戦略と絡み合いながら、新しい生き方を志向する当時の女性たちを大いに元気づけたのです。

画面から飛び出さんばかりの、強く、明るく、しなやかなHarumi Galsたちのエネルギーは、広告という役割を終えた今日でもなお、色褪せることなく、人々を魅了し続けています。

今回のエキシビションでは、山口はるみ自身の発案により、グラフィックアーティスト/アートディレクターYOSHIROTTENをコラボレーターとして迎え、2018年夏限定 [Harumi’s Summer] を展開します。当初の目的から切り離されても、その輝きを失わない普遍的な力が山口の仕事ひとつひとつに宿っているからこそ実現できる試みです。エアブラシによる代表作をはじめ、多彩な表現技法を採用したPARCO「のように」シリーズや、吉屋信子伝(田辺聖子著)のための美しい挿絵、JRAのために描いた優雅な馬たち他、山口が対象と真摯に向き合い、技法を吟味し、世に送りだしてきた傑作の数々を、YOSHIROTTEN独自の視点で切り取り、再構築します。

'時代を弾くイラストレーション’ ―山口の盟友、小池一子がそのように評する山口はるみの仕事と、新世代のクリエイティブとの、ひと夏限りのセッションをお楽しみください。


「トロピカルフィッシュ」1981 ©Harumi Yamaguchi Courtesy of the artist and NANZUKA


「ペーパームーン」1981©Harumi Yamaguchi Courtesy of the artist and NANZUKA

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F/B1F
11:00am-7:00pm
日曜・祝日休館/入場無料
(会期中、2Fのグラフィック・アーカイブ・ライブラリーでも原画とPARCOのCMが観覧可能)

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