ボクナツ

ボクナツ

Contributed by LUKE magazine

Pick-up a day / 2022.08.03

いつも決まった時期に思い出す思い出や記憶、みんなはある❓
僕は毎年夏になると、全国大会だけを夢見ていたあの頃を思い出すんだ💭

照りつける太陽☀️の日差しを浴びながら、
一つの目標に向かってただひたすら走る🏃毎日。
キツイ練習を乗り越えられたのは、遠い長崎に住んでいる家族🏡に
僕の走りを近くで見せたかったから。

達成できなかった夢、現実から逃げていたもの全部、
今なら受け止められる気がするのはなぜだろう。
思っていたより時間がかかっちゃったな。


夢から覚めた今もなお、全国のトップランナー👟が競うコースには平和記念公園が変わらずある。
あの時見たかった景色を今年の夏、ちゃんと見に行こうと思った✈️

More later, my friend.
LUKE
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長崎を舞台に、核兵器の廃絶、世界平和を訴え続けたある一人の男性をを追い続ける女性がいた。
核兵器の廃絶、世界平和を訴え続けた平和への想い、映画『長崎の郵便配達』を観てひもといてみよう。


映画『長崎の郵便配達』 8月5日(金)全国公開
1冊の本からはじまった父の記憶を辿る旅 ―― 今、娘が受け取る平和へのメッセージ。




ドキュメンタリー映画「長崎の郵便配達」の中心人物となるのは、1945年8月9日に投下された原子爆弾による被爆者である故・谷口稜曄(スミテル)さん。これまで多くの方に被爆体験を語りながら、核兵器の廃絶・世界平和を長年訴え続けてきた谷口さんの活動を未来に伝えるため、川瀬美香監督はカメラを回し始める。しかし、2017年8月に谷口さんは故人となった。

谷口さんを1982年にインタビュー取材し、その証言を書籍化したのが、フランス作家の故・ピーター・タウンゼントさん。川瀬監督がピーターさんの娘であるイザベル・タウンゼントさんにコンタクトをとりフランスを訪れたところから、この映画の制作はスタートする。

映画の中で、イザベルさんは初めて長崎を訪れます。父はなぜ長崎まで足を運び谷口さんの体験を綴ったのか。そしてどんなことを感じたのか。父の足跡を辿りながら、本に込められた平和への想いをひもといていく。


INTRODUCTION
『ローマの休日』のモチーフになったといわれるタウンゼンド大佐が
長崎の少年に出会い、生まれた物語


はじまりは1冊の本だった。著者はピーター・タウンゼンド氏。戦時中、英空軍のパイロットとして英雄となり、退管後はイギリス王室に仕え、マーガレット王女と恋に落ちるも周囲の猛反対で破局。この世紀の悲恋は世界中で話題となり、映画『ローマの休日』のモチーフになったともいわれる。その後、世界を周り、ジャーナリストとなった彼が、日本の長崎で出会ったのが、16歳で郵便配達の途中に被曝した谷口稜曄(スミテル)さんだった。生涯をかけて核廃絶を世界に訴え続けた谷口さんをタウンゼンド氏は取材し、1984年にノンフィクション小説「THE POSTMAN OF NAGASAKI」を出版する。映画『長崎の郵便配達』は、タウンゼンド氏の娘であり、女優のイザベル・タウンゼンドさんが、父親の著書を頼りに長崎でその足跡をたどり、父と谷口さんの想いをひもといていく物語。

2018年8月、長崎。イザベルさんは本をなぞり、時に父のボイスメモに耳を傾けながら、谷口少年が毎日歩いた階段や神社、そして被曝した周辺などを訪ね歩く。また、長崎のお盆の伝統行事、精霊流しでは谷口さんと家族と一緒に船を曳いた。旅の終わりに彼女が見る景色とは――。

川瀬監督は、谷口さんより出版についての相談を受け、ニューヨークでの講演を聞いたり、父の意志を受け継ぎたいと願うイザベルさんと出会ったことで、映画の制作を決心した。「核兵器」という言葉がリアルに響く今この時こそ、平和の願いを誰かに“配達”してほしい。父から娘へのメッセージは、今、あなたの元へと届きます。







劇場情報はこちら


監督・撮影
川瀬美香
Mika Kawase

広告制作会社、米ブロードキャストを経て独立。仲間とART TRUE FILMを立ち上げる。長編映画に『紫』(12)、『あめつちの日々』(16)など。
オフィシャルブログ:https://essay.tokyo

CAST
イザベル・タウンゼンド
Isabelle Townsend

1961年6月16日、フランスにて、ピーター・タウンゼンドの娘として生まれる。80年代、ブルース・ウェーバーやピーター・リンドバーグといった写真家のもとで世界的なモデルとして活躍した後、ラルフ・ローレンと5年間の専属契約を結ぶ。1991年にカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したジョエル&イーサン・コーエン監督作品『バートン・フィンク』で女優としてのキャリアをスタート。2002年、長女の誕生後、フランスの学校で英語によるインタラクティブな演劇プロジェクトを立ち上げ、ワークショップや演劇の演出を通じて若者たちと舞台芸術への情熱を分かち合う活動がライフワークとなる。現在は、夫と2人の娘とパリ近郊に在住。

谷口稜曄
Sumiteru Taniguchi

1929年、福岡県生まれ。14歳で長崎市の本博多郵便局に就職し、郵便局員として働く。1945年8月9日、自転車に乗って郵便物を配達中に被爆。背中一面に大火傷を負い、長崎県の大村市などの病院で手当を受ける。1年9カ月にわたってうつぶせのままで、退院できたのは被爆から約3年7カ月後の1949年3月。翌4月から郵便局へ復職。その後、約60年にわたり被爆者運動をけん引。「赤い背中」の写真を共に被爆の悲惨さを国内外で語り継ぐ。訪問したのは10カ国以上。2015年、核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議に合わせて渡米し、NYの国連本部でスピーチを行う。同年8月9日に開かれた「平和祈念式典」では2度目となる「平和への誓い」を読み上げた。なお、1955年に結婚、一女一男の父である。2017年8月没。享年88歳。

ピーター・タウンゼンド
Peter Townsend

1914年11月22日、英領インド・ビルマのラングーン(現ミャンマー・ヤンゴン)生まれ。1940年、英空軍の飛行隊長として、第二次世界大戦中の激戦「バトル・オブ・ブリテン」で英雄的活躍をする。1944年、退官後、国王ジョージ6世の侍従武官に任命される。その娘のマーガレット王女とのロマンスが世界中で報道され、物議を醸した。1956年、ランドローバーで世界一周の旅に出た後に、最初の著書「Earth my Friend」を執筆。2冊目の著書「Battle of Britain」はベストセラーとなり、現在でも歴史の参考書として使用されている。後年、作家として、戦争被害にあった子どもたちへ特別な関心を抱くようになる。来日して長崎を訪れた際に、谷口稜曄さんと出会い、取材。1984年にノンフィクション小説「THE POSTMAN OF NAGASAKI」を出版する。




監督・撮影:川瀬美香
構成・編集:大重裕二
音楽:明星/Akeboshi
エグゼクティブ・プロデューサー:柄澤哲夫
プロデューサー:イザベル・タウンゼンド、高田明男、坂本光正
プロダクション・アシスタント:坂本肖美
企画制作:ART TRUE FILM
製作:長崎の郵便配達製作パートナーズ
出演:イザベル・タウンゼンド、谷口稜曄、ピーター・タウンゼンド

2021年/日本/日本語・英語・仏語/97分/4K/カラー/2.0ch
日本語字幕:小川政弘 フランス語翻訳:松本卓也
配給:ロングライド ©The Postman from Nagasaki Film Partners

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