モーテルストーリー

Contributed by LUKE magazine

Pick-up a day / 2018.05.05

ルート66を車で走っていると
さまざまなモーテルが道路沿いに出現する。

昼間なら、青空の下で大人しく佇んでいて
寂れているような、哀愁のような
独特な雰囲気をまとっている。
それが、夜になれば一転し、鮮やかなネオンが灯り、
少し怪しい雰囲気を醸し出す。

そんな昼と夜とでの様相の違いからなのか、
オレはいつもモーテルの前を通り過ぎるとき
ここには、いろんなストーリーがあるんだろうなって感じる。

ロードトリップの途中で、体をゆっくり休めている人もいれば、
訳あって、一時的な住処にしている人もいて、
もしかしたら、映画みたいなドラマチックなことがあり
ここに流れ着いた人もいるんじゃないかって
妙な空想が頭の中で膨らみ、いろんなストーリーを作り上げてしまう。

それは、きっと昔観た『バグダッド・カフェ』、『ターミネーター』、
『パルプ・フィクション』の影響だと思うんだけど、
モーテルでは、きっと本当に映画のような物語が
繰り広げられていると思うんだ。

More later, my friends.

→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→
モーテルにはきっと、いろいろな物語がある。だからこそ、さまざまな映画の舞台として登場するんだろう。長い歴史を誇っていたり、個性的なつくりをしていたり、寂れた地域にポツンと位置していたりすると、余計に物語の香りがしてくる。今回紹介する映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』はピンク色をしたモーテルが舞台。横には夢の国「ディズニー・ワールド」があって、無邪気な子供たちを中心に物語が繰り広げられる。どう、少し興味が沸いてきたでしょ?



映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』が、5月12日(土)に全国公開する。

物語の舞台は“世界で最もマジカルな場所”といわれるフロリダのディズニー・ワールドのすぐ近くにある安モーテル。フロリダの青空、モーテルのピンクやパープルなど、どこか現実離れしたようなカラフルな世界で、その日暮らしを送るシングルマザーと6歳の娘の破天荒な生活を描く。また、同じくモーテルで暮らす人々の一夏の物語を6歳の少女の視点から描写する。

『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』は、アメリカ映画協会賞《ムービー・オブ・ザ・イヤー》選出をはじめ、全米の映画批評家協会賞で受賞するなど、40以上の賞を獲得。また、2018年度のアカデミー賞では、ウィレム・デフォーが助演男優賞にノミネートされ、大本命との呼び声も高い。



『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』
公開日:2018年5月12日(土) 新宿バルト9ほか全国ロードショー
出演:ブルックリン・キンバリー・プリンス、ブリア・ヴィネイト、ウィレム・デフォー他
監督・共同脚本・編集:ショーン・ベイカー
配給:クロックワークス
© 2017 Florida Project 2016, LLC.
http://floridaproject.net

Tag

Writer