それぞれの視点

Contributed by LUKE magazine

Pick-up a day / jun.08.2018

同じものを見ていても人によって捉え方の違いはよく出るよね。
男女問わず、それぞれの価値観やバックグラウンドなども関係していると思う。
その違いは、国境を超えた日本人とアメリカ人ならなおさらだ。

ある実験を聞いたことがある。
日本人とアメリカ人の被験者たちに同様の絵を見せて、どのような絵だったかを言い表してもらう。この方法で実験を行ったところ、両者の回答に大きな違いがみられたらしい。日本人は、絵の全体像を捉える傾向にあるのに対して、アメリカ人は、絵の中で最も目立っているものにのみに注目していたんだ。続けて行なった間違い探しの実験でも、細かい変化を指摘できたのは日本人で、アメリカ人は、大きな変化にしか気づくことができなかった。

両者に大きな違いがみられたのは、文化的背景が大きいらしい。日本人は、全体や相互関係を尊重し、アメリカ人は個々を重要視する傾向があるんだって。「文化が違えば物の見方や考え方も違う」ということは、あたり前だけどびっくりだよね。

ということは、視点の違った人同士が一つのものを作り上げれば、まったく新たな発想が生まれるかもしれないね。

More later, my friend.

→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→

そういえば、ヴァージル・アブローとキム・ジョーンズがナイキとのフットボールコラボコレクションを発表したらしい。話題な2人の独自の視点が融合したラインナップは必見だね。

ヴァージル・アブローとキム・ジョーンズが
フットボール コレクションを発表。




ヴァージル・アブローとキム・ジョーンズがそれぞれ独自の視点からフットボールへの思いを表現した2つのコレクションを発表。

アブローにとってフットボールは、高校時代にヒップホップを聴きながらサッカーの試合に向かった若い頃の思い出と、遊び心を持ちながらブランドのロゴをミックスする、という彼らしい表現を融合する。大胆でありながら、ニュアンスを秘めた視覚的表現で溢れているアブローのコレクションは、彼の本能から生まれている。

それとは対照的に、ジョーンズはフットボールを通じてファッションの理性的側面の探求を表現している。彼はショーツやジャージ、試合前に着用するジャケットなどの伝統的なフットボールウェアを元に、素材の切り方を変えることで体の見え方のバランスに変化を加えている。その結果、70年代から80年代のロンドンのパンクスタイルから影響を受け、イタリアの職人がきちんと作り込んだユニフォームを着るという意味合いをさらに広げるものになった。

NIKE X OFF-WHITE “FOOTBALL, MON AMOUR”



NIKE X OFF-WHITE “FOOTBALL, MON AMOUR”
アブローは次のように話している。「フットボールの表現方法や歴史の素晴らしいところは、フットボールらしさというものが美的にも存在すること。私は、ヨーロッパのチームのユニフォームにおいて、胸の部分に常にスポンサーのロゴがプリントされているという点にインスピレーションを受けた。また、今回のコレクションを作るにあたり、様々な文字の表現が使われている点も特筆したいと思った。」

さらに、コレクションで使われている全ての数字は、アブローが実際にプレーしていた時につけていた過去の背番号を使用。白と黒のチェッカーボード柄のジャージは、チェコのユニフォームを参考にしている。また、ライオンがドットで遊んでいるかのようなチームのロゴは、普遍的である紋章に敬意を表しながら、ボールを蹴るのに最適な足の部位を表示するという、最も基本的な表現をドットパターンで組み合わせたものだ。

コレクションの起点となった、アブローが手がけたフライニット ズーム フライは、彼が作ったマーキュリアルと関連性を持たせている。「プレイヤーがボールを蹴る場所を、なんらかの方法で伝えたいと思った。そこで、シューズの上にドットをあしらった。ボールを蹴る時に、目と足の連動をうまくできるかということが成否に関わってくる。そういった思いから、このコレクションが始まっている。このランニングシューズはピッチで履くシューズに寄せて作っているので、このシューズを履くことで無意識のうちにトレーニングが可能。このシューズを起点として今回のコレクションをデザインした。」とアブローは説明している。

NIKE X KIM JONES “FOOTBALL REIMAGINED”



NIKE X KIM JONES “FOOTBALL REIMAGINED”

ジョーンズは試合のフィールドからフットボールキットを考えるのではなく、むしろその視点を打破することを考えました。ロンドンのキングスロードが栄えていた時代に思いを馳せながら、ジョーンズはアバンギャルドな服作りにスポーツのテクノロジーを融合させた。

ジョーンズは次のように話している。「パンクの時代は、何よりもバランスが大事な時代で、着る人に力が与えられていた。当時の、自分で服を切って仕立て直して新しいものを作るという、DIYの発想にも刺激を受けた。」

ジョーンズのコレクションのプロセスと仕上がりに大きな影響を与えたこのアイデアは、彼がデザインしたシューズにも見受けられる。このシューズは、彼が好きなスニーカーをハイブリッドして作られた。何を参考にして作られたかは一目ではわからないが、ジョーンズは自らのやり方に自信をもっている。「私はマーキュリアルと、自分が好きな3つのナイキシューズである、フットスケープ、ヴァンダル、エア マックス97を参考にしてデザインした。これらを融合して一つのシューズにすることは、ある意味ではパンクを意識したものだけど、とてもうまく仕上がった。」とジョーンズは話している。

出来上がったそれぞれのプロダクトは、馴染み深さを感じさせるものから、ユニークなものまで様々に仕上がっている。サッカーファン唾涎のコレクションをチェックしてみて!

NIKE X KIM JONES “FOOTBALL REIMAGINED”コレクションは、6月7日から
NIKE X OFF-WHITE “FOOTBALL, MON AMOUR”コレクションは、6月14日からNIKE.COM/NIKELAB、NIKELAB MA5、DSM GINZA、その他一部の販売店で発売予定です。

Tag

Writer