SHIBUYA SOUTH MAP #6

絵本の世界に浸れる空間

Bookcafe days

Contributed by anna magazine

Local / 2018.12.19

こんにちは、Container編集部のワタライです。
暑かった夏もいつのまにか終わり、過ごしやすい秋を感じる暇もなく、本格的な冬の訪れがすぐそこに。
秋といえば「読書の秋」ですが、みなさんは最近本を読んでいますか?

読もうと思って買った本も、なかなか読む時間が取れずに部屋にどんどん積み重ねられていく。そんな人も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが絵本。
大抵のものなら5分もあれば読むことができる絵本はとても手軽で、大人になった今読むとまた違った気分を味わうこともできます。

さて、それでは今日は渋谷からほど近い、鴬谷町にある絵本専門店「Bookcafe days」をご紹介したいと思います。
渋谷駅の南口を出て桜ヶ丘の坂を登りひたすらまっすぐ。うっかり見落とさないように気を付けてください。





絵本専門店らしく、可愛らしいお店構え。ログハウス調で温かみが感じられます。店内に入ると左手には絵本がたくさん。雑貨や洋服も販売しています。
店主の小島ちふみさんが出迎えてくださいました。





「こちらのお店は古書の絵本専門店とのことですが、お店を開いた経緯をお伺いできますか?」
はい、絵本の専門店としてオープンして、7年目になります。実はここにある本は、もともとは自分のコレクションなんです。
増えていく本をただ家に積んでおくのではなくて、何かに活かしたいとずっと考えていました。
そんな時、たまたま長いニューヨーク旅行に行った時に訪れた古本屋に感動したんです。スタッフはすべてボランティアで、運営はNPO法人。SOHOという一等地で成り立っていることにも驚きました。
もともと本に関わる仕事をしていたのですが、何か自分でお店を開きたいと考えていた私にとってまさに理想的なお店で、日本で同じことをできないかと思い、このお店を開きました。

「もともと絵本がお好きなんですか?」
そうですね。子供の頃に読んでいたのは主に小説などの読み物だったんですけど、大人になって本に関わる仕事をする中で、絵本が好きになりました。
絵本はむしろ大人が読むべきものかもしれないと思ったんです。



「絵本専門店というと、お子さん連れの方が多いですか?」
それが意外にも大人の方が多いんです。むしろお子さん連れの方が珍しいくらい。男女比は半々くらい。意外と男性の方が多いのには驚きました。(笑)

「服や雑貨も置いているんですね」
このお店で出会った方やお友達の作ったものが多いですね。
お店のコンセプトに合っていて、作り手の想いが伝わるようなものを置いています。おかげでより色々な方に来ていただけるようになりましたし、繋がりも増えました。

「お料理は全て手作りですか?」
すべて手作りにこだわっています。メニューにも書いているのですが、お客様の好みをお聞きして、なるべく食材を無駄にしないことを心がけています。
売上の一部をNPO法人に寄付していることもあり、資源の保護には気を使っています。オススメはオムライスやカレーです。ほかにもデリと言って、季節のお惣菜を提供しています。

せっかくなのでランチをいただきます。
どれも美味しそうで悩みますが、オススメの「しそご飯のオムライス」を頼みます。





ふんわりとした卵に、程よい酸味の効いた自家製のトマトペースト、モチモチのしそご飯もよく合います。
カフェのランチというと男性には少し物足りないこともありますが、優しいながらもしっかりと食べ応えがありました。もちろんサラダの野菜も新鮮で美味しかったです。渋谷でのランチの際にはぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

「大人にオススメの絵本はありますか?」
大人のお客様は表紙やタイトルで選ぶことが多いですね。少し哲学的だったり画集のようなもの。もちろん子供の頃に読んだ懐かしい作品を読むのもいいですよね。きっと子供の頃に読んだ時とは違った気持ちで楽しめると思いますよ。

こちらが大人にオススメの3冊。



左から、
ショーン・タン著『アライバル』
ヴィルヘリム・グリム原作/モーリス・センダック絵『ミリー』
ヘルメ・ハイネ作/いとうひろし訳『ぞうのさんすう』

「お子さんには何がオススメですか?」
『かいじゅうたちのいるところ』で有名なモーリス・センダックの作品は人気があります。独特なタッチの絵ではあるんですけど、夢中になるお子さんが多いですね。

続いてお子さんにオススメの3冊。



左から、
モーリス・センダック作/じんぐう てるお訳『まよなかのだいどころ』
Leo Lionni著『Frederick』
湯元 香樹実 文/酒井 駒子 絵『くまとやまねこ』

「日本と海外、どちらの絵本が多いんですか?」
同じくらいですね。私が本屋で買って少しずつ購入しているほか、お客様から提供いただいたものも多いです。買取などはしていないので、お客様のご厚意でいただいたものを置いています

「今後のヴィジョンをお伺いしてもいいですか?」
絵本の素晴らしさをもっと広めたいと思います。
絵本は基本的に子供が読むものですが、その良さを大人が知らないと子供の手には届きません。
今は構想中ですが、Bookcafe daysが選書した本棚を作り、異業種の場に置かせていただいたり、ということも面白いかなと考えています。アパレルショップや、オフィスの休憩室、手軽に読める絵本を日常のちょっとした隙間の時間に楽しんでいただきたいです。



どこかホッとする店内の雰囲気は、当たり前ですが絵本を読むのに最適な空間でした。静かに流れる音楽に美味しくて優しい料理。ゆったりとした時間を味わいながら、何冊か絵本を読む。そんな休日もいいかもしれませんね。
絵本の素晴らしさに浸れるそんな空間に、あなたも足を運んでみてはいかがですか?



『Bookcafe days』
東京都渋谷区鶯谷町15番10号 ロイヤルパレス渋谷1F
電話 : 03-3461-1554
営業時間 : 12:00〜21:00(L.O.)
月曜日は18時まで。


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  • anna magazine

    「anna magazine」は、ファッションからライフスタイルまで、ビーチを愛する女の子のためのカルチャーマガジン。そして、「anna magazine」はいつでも旅をしています。見知らぬ場所へ行く本当の面白さを、驚きや感動を求めるたくさんの女の子たちに伝えるために。