World street skateboarding Rome 2023
世界のトップスケーターたちがローマに集結 -03-
ー INTERVIEWS ー
Photos:Leonardo Rodriguez
Interviews & Text:Aco Hirai
Local / 2023.07.21
決勝戦が始まる頃、パークの反対側に設置されたウォーミングアップエリアにDJセットが組まれ、心地よいサウンドが流れ始めた。そして、関係者たちは食事を取ったり、団欒したり、スケボーの技を披露したり、自由に楽しんで過ごしていた。
その後、決勝が終わり、表彰式を迎え、一旦落ち着いたところで、会場内で会えた選手たちに少しだけ話を聞いてみた。
「みんなの応援がめっちゃ力になります」
―上村葵さん
―上村葵さん
―今回のパフォーマンスはどうでしたか?
優勝できなかったことに対してすごい悔しさもあるんですが、自分の滑りができたかなと思っています。
―ライディングの前など、会場を沸かすのが上手ですね。
みんなの応援がめっちゃ力になるので。
―ローマでの滞在中は、どんなことをして過ごしてますか?
日本を出てせっかく違う国に来たので、楽しみながらも大会に備えてしっかり準備しました。あと、ふうなちゃん(中山選手)と、ここちゃん(吉沢選手)と3人でサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂という教会に行きました。めっちゃ楽しかったですね。あと、トレヴィの泉も良かったです。
―大会を通して海外や国内を色々回っていると思うのですが、好きな場所はありますか?
海外は、まだドバイとローマしか行ったことがないんですが、両方超楽しかったです。日本を含めても、行く場所は全部最高ですね!
―印象に残っている場所はありますか?
今回のローマだったらトレヴィの泉でみんなで一緒に過ごした時間やったり、ドバイの世界一高いタワーのブルジュ・ハリファへ行ってみんなとワイワイしたのがいい思い出です。でも、一番はこういう大きな大会で、いろんな選手に会えて一緒に滑れたことが最高の思い出です。
―スケートボードをするときのこだわりのファッションは?
できるだけカラフルなズボンをはくようにしています。ベーシックなカラーよりカラフルの方が自分のテンションも上がるし、みんなが「あの子のはいてるズボン可愛いな」って思ってくれたらとっても嬉しいので。ちなみにこのズボンは「Cookman」っていうブランドです。ぜひチェックしてみてください。
「自分自身を追い込んで、母国を代表できるように頑張る」
―Gabriela Mazettoさん
―Gabriela Mazettoさん
―今回の大会で感じたことやご自身のパフォーマンスについて教えてください。
また決勝に進出することができてとてもうれしいです。だから、これからも大会で女の子たちと一緒に滑り続けるために自分を追い込まないといけないのでとても大変です。私はもう若手スケーターではないから、彼女たちのレベルに留まれるようにもっと努力しないといけません。だからこそ、自分自身を追い込んで、母国を代表できるように頑張ります。
―若手スケーターがたくさん活躍する中、トップレベルで戦い続ける強さの源は?
娘です。彼女はオリンピックの年に生まれました。だから私は彼女のためにここにいます、そして再びスケボーを始めるためにここにいます。彼女とすべてのものと一緒にいるために頑張り続けます。
―次の大会は?
はっきりとは分からないけど、次はブラジルだったかな!? 次の大会のために自分を追い込んでいこうと思います。
―スケートボードをするときのファッションのこだわりは?
私は自分のことだけを考えているからファッションは特に気にしていません。より快適にスケートができればそれで十分です。
「LANAちゃんの「TURN IT UP」とか、BE:FIRSTの「Smile Again」を聴いています」
―織田夢海さん
―織田夢海さん
―スケートボードをするときのこだわりのファッションはありますか?
夏はベタベタしちゃうので長ズボンが無理で、半ズボンが調子いいです。冬は長いズボンをはいてます。
―スケートボードをするときに気分を上げてくれる曲はありますか?
最近は、LANAちゃんの「TURN IT UP」とか、BE:FIRSTの「Smile Again」を聴いています。練習中はイヤホンを付けて聴かないんですが、緊張した時とか、ちょっと心を落ち着かせたい時とかに聴いています。
「めっちゃ悔しいです。」
―佐々木音憧(とあ)さん
―佐々木音憧(とあ)さん
―今回は残念でしたね。
めっちゃ悔しいです。
―お兄さんから何かアドバイスはありましたか?
そうですね、「普段の練習では乗れてるから落ち着いて、集中してやれば絶対乗れるよ」と、連絡が来ました。
―今回の大会でのハイライトは?
今回の大会、準々決勝の1本目をノーミスで終われたことと、準決勝のベストトリックの3本目のビガーフリップボードに乗れたことですね。
―スケートボードをするときのファッションのこだわりは?
細いパンツだと動きにくいので、太いズボンが好きなんですよ。だからいつもちょっと太めのズボンをはいてます。
―ローマは何度目ですか?
3回目です。去年の大会の時と、その前に一度練習で来たことがあります。街並みの雰囲気とかすごく良くて楽しく過ごしてます。基本は練習ですが、お昼ごはんを食べに行って、その帰りにちょっとブラブラ回ったりしました。今日はボロネーゼのスパゲッティを食べに行きました。
「来年のパリオリンピックに向けて頑張っていきたい」
―白井空良さん
―白井空良さん
そして最後は、去年もインタビューに応じてくれた白井空良さん。
実は今回、決勝前に話を聞く予定だったのが、うまくタイミングが合わず、大会が終わった後に時間を作ってくれたのだ。
―滑る時のこだわりのファッションはありますか?
あんまりないですけどね。やっぱり自分の滑りに支障が出ないように、カッコよくて動きやすいものを選びながら買い物してます。あんまり出会えないんですけどね。「あ、これかっこいいな」と思っても、動きにくいわーとか考えてしまいますよね(笑)。
―そうですよね。太めのパンツをはくことが多いですか?
そうっすね、あんまり太いと滑る時に邪魔になっちゃうので、そこまで太いものははかないですが、今日ぐらいの太さのものですね。
―好きな色は?
黒と白が好きですね。茶色やカーキのパンツを履いた時は、トップスは白とか黒で抑えたりとか。あんまり派手な色やプリントものは得意じゃないので、なるべくシックなものを意識して取り入れるようにしています。
―競技中、観覧席からバンクにいる織田夢海さんに話しかけていましたが、どんな言葉をかけましたか?
夢海は考えすぎてしまうところがあるので、「いつも通りにやればできるよ!」と、アドバイスをしました。
―ローマでの滞在中どんな風に過ごしていますか?
今回、練習が夕方6時からだったので、それまで暇で。さらに、初日にジェラートを食べていたらスマホを盗まれてしまったので、どこへも行けなくて大変でしたね(笑)。
―それは大変でしたね。
でも、すげぇポジティブに捉えていて、悪いことがあったからいいことしか起きないって思っていたら、2位という結果を残すことができたので、まぁ良かったです。
―そのポジティブさがいいですね。その他どこかへ行きましたか?
カルボナーラ発祥のパスタ屋さんへ行ったんですけど、2回とも満員で入れなくて残念でした。なので、その近くのお店でパスタを食べたりしました。あとは、去年何度か食べに行った日本食の「SHIROYA」に今年も行ってきました。
―最後に、今後のビジョンがあれば教えてください。
そうっすね、来年のパリオリンピックに向けて頑張っていきたいですね。
最後の最後に、よく一緒に練習をしているという白井選手と織田選手の貴重なツーショットを撮らせてもらい、取材を終えることに。
選手の皆さん、お疲れ様でした。
そして、インタビューに応じて頂いた選手及び関係者の皆様、ありがとうございました。
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Aco Hirai
2004年オーストラリア移住、2005年帰国、2019年マルタ島留学、2020年イタリア移住。 海外で活躍する日本人を取材したImhereマガジンを不定期で発信しています。(インタビュイー募集中)