奥渋マップ Vol.20

Contributed by anna magazine

Local / 2018.04.18

こんにちは、「Container」編集部のスズキです✌
僕たちの大切な地元、奥渋の魅力をどんどん紹介していきたいと思います。
今週も張り切ってまいります‼

今では希少なローカル文具店が奥渋に残っていることをご存知ですか?
今回訪れたのは、「深町遠藤文具店」✏
代々木八幡方面から本店通りに入り、渋谷方面に3分ほど歩くと
右手にお店が見えてきます。KOKUYOの看板が目印です。




このお店を通りがかった時、小さい頃に通っていた行きつけの文具店をふと思い出しました?
文具ってなぜか子供心をくすぐりますよね⚡
お小遣いを握りしめて好きなキャラクターの鉛筆や新しいノートを買いに行くことが、小学生の僕の楽しみのひとつでした。

懐かしい気分に浸りながらお店を見ていると、なにやら「珈琲」の文字を発見‼
文具店で「珈琲」
意外な組み合わせに2度見して立ち止まってしまいました(笑)

こちらのお店。ただの文具店ではありません。
なんと、こだわりの自家焙煎珈琲も楽しめるんです!
文具担当は店主の遠藤史郎さん、珈琲担当は、弟の省二さん。
お二人でお店を切り盛りされています。



お店の前には、「豆」と書かれた看板。
オシャレカフェ激戦区の奥渋エリアでは一線を画す、この燻し銀な看板が渋いです◎



早速お店に入ってみました。
看板犬ならぬ看板ドラえもんがお出迎え。
四次元ポケットに詰め込まれた文具は少々窮屈そうですが僕らのドラえもんは、笑顔を絶やしません‼
クラシックが流れる店内は、手前が文具スペース、奥が珈琲スペースに分かれていました。
まずは文具スペースを拝見‼



封筒コーナー。サイズが充実しています。
用途に合わせて使い分けられるのが嬉しいですね◎



ペンも抜かりないセレクト。



商店街に個人経営のお店が多いからか、手書きの現金出納帳、領収書、請求書などの種類が豊富。このお店が地元経済の土台を支えていると言っても過言ではありません。



Campusノートからご祝儀袋まで生活に欠かせない様々なアイテムが揃います。



商品の数々を見ながら、思わず手にとったのがこのノート。
小学生のマストアイテム、ジャポニカ学習帳。
小学生の9割以上が絶対に使ったことがあると思われるこのノート。
当時は、植物や昆虫の表紙に心踊らせていました。中面に掲載されているコラムを読むのも楽しみのひとつで、子どもながらに博識になった気分に浸っていました。
近年、昆虫の表紙が廃止されたようで寂しい限りですが。。。。
「本当は全シリーズ並べたいんだけど、狭い店だからスペースがなくてね。いまは一部の商品しか置くことができないんですよ」
と教えてくださったのは店主の遠藤史郎さん。

ここで、お店について少々お話を伺いしました?
史郎さんは、15年ほど前まで父親と共にこの地でベーカリーを営んでいました。
あるきっかけを境に、そのお店をたたんで一念発起‼
もともと文房具好きだったことで、文具店を始められたのだそう。

お話を聞いていたちょうどその時、
車椅子のおじいさんと付き添いの介護士さんがご来店されました。
史郎さんは、明るく丁寧な受け答えで、テキパキとお客様の探しているの商品をピックアップ‼
おじいさんは満足げに商品を購入し、店を後にしました。

「あのおじいさんは、うちの常連さんなんです。自分の足で歩けた頃は、お一人でご来店されていました。歩くことが難しくなったいまでも、変わらずお店にきてくれます。そんな熱心なお客さんがいることがとても嬉しいんです」
と史郎さん。

その後もひっきりなしにお客さんが訪れ、思い思いの商品を購入していました
賑やかな店内の様子を遠目に見ながら、史郎さんの人柄の良さがこのお店の原動力だということを実感しました。

前編はここまで。
次回は、店内の奥に設けられた珈琲スペースをレポート‼
珈琲好きが高じて文具店の片隅に珈琲店をオープンさせてしまった
史郎さんの弟・遠藤省二さんにお話を伺いました。お楽しみに?

20「深町遠藤文具店」
住所:東京都渋谷区富ケ谷1丁目43−8
営業時間:8:00〜20:00
定休日:日曜日
電話番号:03-3467-9121

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