SHIBUYA NORTH MAP #26

奥渋マップ Vol.26

Caro

Contributed by anna magazine

Local / 2018.06.21



代々木八幡駅から渋谷方面に宇田川遊歩道沿いを歩くと、フランス南部の街並みを彷彿させるカントリーライクな外観が印象的なヴィンテージ&セレクトショップ「Caro(カーロ)」が見つかります。

白を基調とした内装はとても明るくて、女性にも入りやすいショップです。この店舗はオーナーである戸田さんが、ご友人のジュエリーショップをそのまま引き継いだものだといいます。什器もほとんどそのまま以前の物を使用していて、新しく取り付けたのはフィッティングルームのみとのこと。







色や柄、形ごとに見やすくディスプレイされたヴィンテージウエアは、アメリカ古着を中心に取り扱っています。

「ひとつのアイテムに対して、ご自身のワードローブの中からコーディネートが3つ思い浮かんだら迷わず買っていただきたい」と戸田さんは言います。コーディネートがイメージできるということはつまり、その服がお様のワードローブにマッチしているということ。以前はドラマの衣装のスタイリングをされていたという戸田さんらしい、「コーディネート」を大切にした観点でアイテム提案してくれるのが嬉しいですね。

「似合う似合わないを自分で決めつけず、どんどん新しい色や柄にチャレンジして自分の可能性を広げていただきたいですね」ともおっしゃっていました。





ぬくもりが感じられるウッドの飾り棚には、インディアンジュエリーが所狭しと並べられています。一点一点違う個性的なデザインが特徴のインディアンジュエリーは特に人気が高く、自分好みのジュエリーを探しにわざわざ遠方から来店されるお客様も多いといいます。



ちなみに戸田さん自身が古着と新品のミックススタイリングが好きだったことや、古着のシューズやアクセサリーを着用することに抵抗があるお客様も多いため、

インディアンジュエリーを含むアクセサリーやシューズなどの雑貨は、全て新品のアイテムをセレクトしているとのこと。



「お客様といろいろなお話を楽しみながら、その人の個性を引き出せるような接客をいつも心掛けています。例えお買い物されなくても、また足を運んでみたいと思っていただけるようなお店にしたい」と話す戸田さん。また、古着の魅力を伝えるだけではなく、ご自身もお客様から美味しい飲食店や映画などの最新情報を教えていただいたりしているそうです。

今後は、新品ウエアの取り扱いも増やしていきたいとのこと。

「東京では取り扱いが少ない国内ブランドを仕入れて、そのクオリティの高さをより多くの方に知ってほしいんです」。

とにかく明るく元気な戸田さんは、この取材中もずっと笑顔を絶やさず情熱的にお話ししてくれました。



私見ですが、奥渋で商売をされている方はとにかく温かくて明るい人が多い!

この連載にも登場していただいた古着屋「ブラケット」や「AWASE」のオーナーの方たちとの交流もあるそうで、奥渋の良き古着屋仲間とのこと。また飲食店の「TORICO」のオーナー田中悠大さんがお昼時になるとランチを届けに来てくれたりすることもあるそうです。
それぞれのお店同士で情報を共有し協力し合っていて、奥渋の人々のネットワークの温かさを再確認しました。

今回もまた奥渋の人々の横のつながりと温かさに触れることができた素晴らしい取材になりました。

古着初心者の私ですが、古着の世界は本当に奥が深くて、行くたびに新しいものに出会える。古着は特に出会った時が運命の日! 難しいことを考えずに新しいアイテムにチャレンジしてみたら、ファッションの楽しさをより深く感じられるかもしれませんね。

26.Caro
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-18-3
電話:03-6804-8233
営業時間:12:00~20:00
定休日:水曜日
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