旅にはやっぱり「居酒屋」なのです。

旅と、ローカル居酒屋。

旅にはやっぱり「居酒屋」なのです。

Contributed by anna magazine

Local / 2023.07.19

anna magazineのシニアエディター・溝口加奈が企画・編集を手がけた、居酒屋探訪家の太田和彦著『日本居酒屋遺産 西日本編』が、2023年6月19日(月)に発売となりました! 2022年に発刊された東日本編に続き、名古屋、大阪、京都、沖縄などの名居酒屋をご紹介。太田氏と日本各地を旅しながら立ち寄った老舗居酒屋では、お店の方とのかけがえのない出会いがたくさんありました。anna magazineの取材がそうであるように、ローカルのカルチャーを体感するには地元で長く続く店に行ってみるのが一番なのです。


この本の著者である、太田和彦さんは資生堂のアートディレクターとして数々のアバンギャルドな広告を生み出したことで知られ、現在は居酒屋探訪家として日本中を旅しながら居酒屋を巡って、その魅力を世間に発信しています。

ちなみに『日本居酒屋遺産』では、太田さんが掲げる3つの条件を満たした居酒屋を「居酒屋遺産」としています。

1)創業が古く昔のままの建物であること。
2)代々変わらずに居酒屋を続けていること。
3)老舗であっても庶民の店を守っていること。

この条件を満たした、居酒屋は建物も料理も、そしてお店の人々や常連のたたずまいも本当に素晴らしく、この本を読んだら足を運びたくなってしまうはず。

そこで今日は『日本居酒屋遺産 西日本編』に登場する11軒の居酒屋の特徴をご紹介。久しぶりに旅に出る人も、この本を片手に西日本への旅に出かけてみてはいかが?









●大甚本店 -愛知県名古屋市-
西日本編の記念すべき取材1軒目となったのは、明治40年に創業をした「大甚本店」。おつまみは自分で取りに行くシステムなのが特徴で、鮮魚コーナーに待機する魚は、調理方を指定すれば、焼き魚、煮魚、天ぷらなどに調理していただくことが可能!




●明治屋 -大阪府大阪市-
怒涛の関西取材ラッシュは「明治屋」から。ここの自動燗付器でつくる熱燗は、お客様からも評判が高く、お好みに合わせて熱燗・ぬる燗を分けてつくることが出来るのです。阿倍野の再開発に伴い、店は移転したがほとんどのしつらえはそのまま活かしており店内の雰囲気はそのまま。




●京極スタンド -京都府京都市中京区-
味わい深い赤文字の看板が特徴の「京極スタンド」。店内もレトロモダンな空間が広がっており、昭和にタイムスリップしたかのような気分に。伝票の紙もお客様からとても評判が高く、メモパッドとして販売しています!




●神馬 -京都府京都市上京区-
京都に来たことを全身で体感したいなら、外観イラストがカバーにも使われている「神馬」へ。建物には堂々と店名が刻まれており、お店に入ると馬にちなんだコレクションが並んでいたり、灯籠や橋!まで待ち構えています。6種の日本酒をブレンドしたお酒はここでしか飲めません。




●赤垣屋 -京都府京都市左京区-
関西トリップの締めくくりは「赤垣屋」。軒先の赤いネオンの下の暖簾をくぐると、ゆったりとした縦長の空間が待っています。奥に行くとおもむきのある坪庭があり、数人でじっくりお酒を楽しむことができるお座敷席も待っています。主人がさばいたシメサバ、大きな鍋でグツグツ煮られたおでんは絶品。




●田吾作 -島根県益田市-
島根県益田市の田舎道にぽつんと佇む「田吾作」。この風情、この情緒……ここだけ。水槽には活きの良い魚やイカが泳いでおり、透明度が抜群のイカ刺は名物になっている。ランチメニューにラインナップされている丼ものや刺身定食も新鮮な海鮮を扱う田吾作ならでは。




●おでん安兵衛 -福岡県福岡市-
その名の通り、大きな銅鍋で煮込まれたおでんが名物の「おでん安兵衛」。色濃い醤油で長時間煮込まれており、提供時には食べやすくカットされている。殻ごと4日間煮られたたまごは注文必須!自家製からしとの相性ばつぐんです。




●酒房 武蔵 -福岡県北九州市-
角打ち発祥の地とも言われている九州・小倉で賑わう商店街「魚町銀天街」を代表する居酒屋「酒房 武蔵」。およそ100畳ほどありそうな大座敷では、連日多くのお客さんがお酒を楽しむ姿が見られる。店名の由来は宮本武蔵から付けられたそう!




●こつこつ庵 -大分県大分市-
色とりどりのボードが貼り付けられた、唯一無二過ぎる外観の「こつこつ庵」。なんと目立つのは外観だけでなく、店内もレトロコレクションミュージアムのよう。もちろんお酒や珍しい大分郷土料理も美味しいことこの上ありません。




●うりずん -沖縄県那覇市-
めんそーれ……沖縄県が誇る居酒屋遺産「うりずん」。沖縄らしからぬ木造建築で、「スーチキ」「中味イリチイ」「フーチバージューシー」といった聞き慣れない料理から、種類豊富な泡盛が用意されています。沖縄ならではのおおらかな雰囲気がたまらない。




●さいき -東京都渋谷区恵比寿-
東日本編では取材が叶わなかったため、西日本編への掲載となった「さいき」。惜しまれつつ、2023年5月いっぱいで閉店となってしまい、とても貴重な最後の姿を収めることができました。いつでも、あの頃のさいきと会うことができるかけがえのない一冊です。





ちょっとレトロ感のある建物や居酒屋、そしてお酒が好きなContainer読者の方に是非手にとってほしい1冊になりました。

古い建物の持つ味わいや、その土地ならではの食べ物やお酒の尊さを知っていただけたら嬉しいです。

少しずつ世の中の情勢も変わりつつあり、旅に出る機会も増えてきています。

まずは気軽に国内旅行から。この本に載っているどこかのお店に足を運んでみてはいかがでしょうか?


Photography Junsuke Obi




【information】


著者:太田和彦
出版社 ‏ : ‎ トゥーヴァージンズ
発売日 ‏ : ‎ 2023/6/19
定価:本体2,200円(+税)
仕様:単行本(ソフトカバー)/224ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4910352570
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4910352572

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