Montauk
ニューヨーカー御用達のサーフタウンへ。
Contributed by anna magazine
Local / 2017.11.15
大好きなものがひとつでもあれば、それは旅をする理由になるのかもしれない。サーフィンを始めて十数年。いつか絶対に行きたいと思っていたサーフタウンのひとつが、ここモントーク。NYで暮らすサーファーにとって、この美しい街は憧れでもあり、わざわざ車で3時間かけても訪れる意味があるという。NYの中心から東側に伸びるロングアイランド島の最果てにあるモントークの街は、ロングアイランド鉄道の終着駅。どこか哀愁すら感じさせるこの地は、降り立つだけで、まだ見ぬ波を求めて旅に出るサーフサファリと似たような喜びを与えてくれる。
訪れたときはあまり波もよくなく、サーファーの姿はまばらだったけど、想像以上に静かな街。NYの喧騒から離れ、ピースフルな空気が漂うこの場所にサーファーが集まるのはなんだかとてもよくわかる。立ち並ぶのは個人経営のような小さな店ばかり。しかも、どれも洒落ていて、そこにいる人々の雰囲気も穏やかだ。NYの洗練と、サーフィンの魅力を掛け合わせたら、きっとこんな街になるんだろうな。と、想像通りの心地よさがここにはあった。
海外メディアでも話題になり、観光地としてもすっかり有名になったモントークだけど、意外とこの場所のサーフィンの歴史は古い。ʼ70年代に作られたサーフマップにもしっかり掲載されているほど、由緒正しきサーフタウン。だから、波のポテンシャルはもちろん高く、ロングボーダーからショートボーダーまで楽しむことができる。ただ、サーファーだけでなく、一般のニューヨーカーにとっても最高のバカンス地なだけに、夏の宿泊費がなかなかお高いのが気になる。シーズンを外せば問題ないだろうけど、モントークの冬の海はとにかく寒い!
写真:相馬ミナ/文:菅 明美
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