SAUNA FES JAPAN 2019 REPORT!!

日本のフィンランドでととのった〜!

Contributed by LUKE magazine

Local / 2019.10.09

「みなさん! 整ってますか?」

失礼しました。Container編集部の鈴木です。

急に「整う」と言われても、頭の中でポカーンと「?」が浮かんだ人も多いかもしれません。

「整う」とはサウナ用語で、心身ともにリラックスした状態になり、とても心地よい感覚を味わうことを意味します。

anna magazineの取材クルーが訪れるアメリカでは、スパブームが続いており、サウナもだんだんと身近になっている模様です。特にアメリカ人は、フィンランドサウナが大好きという情報も?! 今や世界中でフィンランド発祥のサウナ文化が広がっています。

現在、日本でも空前のサウナブームが巻き起こっています。テレビドラマを始め、漫画や雑誌などで毎月のように特集が組まれるほど。僕もその魅力にまんまとハマってしまった一人です…。

そんな矢先、日本最大級のサウナイベントが開催される?! という耳よりな情報をゲット! 「これは絶対に取材に行かなくては」と思い立ち、行ってまいりました! 



9月21〜23日の3日間、長野県佐久郡小海町・フィンランドビレッジで、「SAUNA FES JAPAN 2019」が開催されました。

「SAUNA FES JAPAN」は、2015年からスタートし、今年で第4回目の開催。今回は3日間の開催で、 過去最大の600人が参加。会場であるフィンランド・ヴィレッジは、長野の八ヶ岳を一望する湖畔に位置する最高のロケーション。どこを見ても大自然がひろがり、木と空と湖に囲まれた冷涼で静かな環境は、まさに日本におけるフィンランドそのもの。



フィンランド古式のスモークサウナから、バックパックに収まるサイズのテントサウナまで、合計19ものサウナが集結! それに加えて、フィンランド生まれの五右衛門風呂や、98%の節水を実現し、被災地などでも活躍した水循環シャワーも初登場しました。

このあたり一面に並ぶサウナが入り放題なんです! この幸福感を食べ物で例えるなら、高級ホテルでブッフェを食べているかのような感覚。サウナ好きにとって夢のような環境です。

いてもたってもいられず、早速水着に着替えて体験することに! 

まず、読者のみなさんにお伝えしたいのは、ただサウナに入ることだけが気持ちいいのではないということ。サウナ→水風呂(湖)→外気浴(休憩すること)という3点セットを順に行うことに本当のサウナの魅力があります。サウナで熱くなったからだを水風呂で冷やし、外気に触れて休憩することで、血管の収縮作用が働き、血流が良くなることで、心地よい感覚が訪れ、リラックス効果を得ることができます。



まずはサウナへ。熱したストーンにアロマ水をかけ、蒸気を発生させて、部屋の中を温めます。みるみる室内の温度は上昇。じわじわと汗が出てきました! 時間をかけてじっくりと蒸されます。



サウナから出たら湖にダイブ! これぞ本場フィンランド式。この日の水温は、16〜17度ほど。それにしても体感はかなり冷たかったです。



十分に冷えたら、ベンチで休憩。この休憩がサウナに入る上で1番の肝となる部分。このタイミングで冒頭に説明した“整う”という心地よい感覚を味わうことができます。大自然の中で体を休めていると、とても開放的な気分になり、心身ともにリラックスできました。





19種類のうち15種類のサウナを堪能することができ、心身ともにバッチリ整ってしまいました。

数あるサウナの中でも、個人的ベストサウナは、サウナトースターと呼ばれる写真家池田晶紀氏のサウナ。





この可愛いフォルムからは想像のできない中のサウナ設備!





蒸気が立ち込める空間で池田氏によるヴィヒタロウリュを受けることができます。

ヴィヒタロウリュとは、アロマ水を熱した石にかけ、蒸気を充満させて、その中でヴィヒタと呼ばれる白樺の葉を束ねたもので扇ぎながら、空気の流れを作り、熱した蒸気を隅々まで行き渡らせるというもの。アロマと白樺の心地いい香りに包まれながら、体は熱を増していきます。バッチリ熱くなったところで、突然入り口のトビラが開き、バケツいっぱいの水が室内にぶっかけられ、からだは一気に冷めてしまいました。最初は、びっくりしてしましましたが、これがなかなか気持ちいいんです! この繰り返しで、体は温、冷の変化を楽しみます。そのうち、熱いのか冷たいのかわからなくなってきました(笑)。



サウナで十分に蒸された後は、頭からバケツいっぱいの水をかけられ、水風呂にドボン! サウナのフルコースを堪能することができました。ごちそうさまでした!

その他にも温度120度越え?! 火傷しそうなほど熱いハードボイルド系ロシア製テントサウナMORZHや薪の煙でスモークされた蒸気に包まれる、日本で唯一の古式スモークサウナ。サウナ大好き芸人のマグ万平さんによるウィスキング(サウナの中で白樺の葉を使って行うマッサージ)体験コーナーなど、ここでしか体験できないようなサウナがたくさんあり、どれも個性的で、最高のサウナばかりでした。

ハードボイルド系ロシア製テントサウナMORZH

世界に一つだけの古式スモークサウナ

サウナ大好き芸人のマグマンペイさんによるウィスキング体験コーナー

東京で毎週のように足繁くサウナに通う日々を送る筆者ですが、こんな夢のようなサウナ体験は初めてでした。やはり、サウナの種類や環境が変われば、また違った心地よさを味わうことができ、新たなサウナの魅力に気づかされました。また、今回サウナフェスで気づいたことは、人と人との交流の素晴らしさでした。サウナはスマホを持って入れません。デジタルから離れて、直接人と向き合って会話できる環境が整っているということ。まったく知らない人同士が狭い空間の中で、会話を楽しんでいる姿がとても印象的でした。僕もついついサウナ話が盛り上がり、30分ほど話し込んでしまいました。



今年は、定員600人に対し、3000人以上の応募があったとのこと。人気の理由も頷ける最高のフェスでした。今後は、ミュージシャンを入れて音楽ステージをつくるなどのフェス的な要素も増やしてバージョンアップしていく予定とのことなので、今から来年のサウナフェスも楽しみに待ちたいと思います!



イベント名: SAUNA FES JAPAN 2019
会場: フィンランドヴィレッジ
(〒384-1103 長野県南佐久郡小海町豊里798)
日程: 2019年 9月21日(土) 10:00~18:00 9日22日(日) 10:00~18:00 9月23日(月) 10:00~17:00
来場人数: 600人(各日200人)
主催: フィンランドサウナクラブ
後援: 駐日フィンランド大使館/フィンランド政府観光局/日本サウナ・スパ協会/小海町観光協会
協力: サウナイキタイ/SAUNATIME/Sauna Camp./JAPAN SAUNA-BU ALLIANCE/日本サウナ学会/TTNE/KOUGONEWYORK/The Sauna/サウナイト/マグ万平ののちほどサウナで/MIZU JAPAN/S.O.T/LADLES FIRESIDE/KESENNUMA SAUNA CLUB/STEAMWORKS株式会社/METOS 大森ガーデン/SAUNA HAT FACTORY/しらかばスポーツ
協賛: 花王株式会社/イオンウォーター/ペプシ ジャパンコーラ/コロナ エキストラ/KYRO/株式会社フロンティアインターナショナル/株式会社アイ・ファイン/FMG株式会社/株式会社スピック/SLURP
制作協力: 株式会社Adapty/FMG株式会社/エイベックス・トラベル・クリエイティヴ株式会社/オーフラット株式会社/合同会社quod/株式会社フロンティア インターナショナル/株式会社WHYiT
企画・制作:SAUNA FES JAPAN 2019 実行委員会
チケット: 公式価格:7,300円(税込)※中学生以下は無料
公式サイト: http://www.saunafesjapan.com

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