New Exibition “UP TO YOU”
BY NACHOS & ERI
Contributed by anna magazine
Local / 2022.09.15
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まずお二人の活動について教えてください!
Nachos: サーフトリップで長期間海外に渡っていて、遊びで撮り始めた写真がいつの間にか仕事になっていました。旅・女の子・海にフィーチャーした写真を撮っていて当初は水中撮影をしていたんです。それで写真をInstagramにアップしていたら「写真を撮ってくれませんか?」とDMが来るようになって。写真を仕事にするつもりはなかったのですが、徐々に仕事としてオファーが来るようになりました。
Eri:アクリル絵の具を使って絵を描いています。毎年テーマを設けていて今年のテーマは完璧じゃなくていいよ、というメッセージを伝えたくて「NO PERFECT」。作品は自然に流れた絵の具の跡だったり、偶然に混ざってしまった絵の具をそのままにしたり、自然を大切に考えています。たまたまできたものをそのまま残すことは大事ですね。
おふたりには「サーフィン」という共通項があり、欠かせないものだと思いますが、ずばりサーフィンの魅力って?
Nachos:サーフィンは楽しくてしょうがないものです。波に乗ることはもちろんだけど、水の中は気持ちがいい。冬の海は冷たいけど頭がシャキッとするし、空の色とか風も気になる…。自然と遊んでる感覚っていうか、やっぱりとにかく楽しい!
Eri:もともと海が大好きというのが根底にあるんですけど、子どもに戻れる感覚が魅力ですかね。海の中でも「イェーイ!!!!」っていつもはしゃいでるし(笑)。
Nachos:そう! 写真を撮り始めたのは、みんなのはしゃいでる姿が撮りたかったから。皆が子どもみたいに笑っているとかね。海の中では誰もが子どもみたいに無邪気なのがいいなと思って写真を撮り始めたんです。
Eri:肩書きを気にしなくていい場所だよね。どんな一流企業の社長でも、サーフィンをすれば、ただのひとりのサーファーだし。経歴や肩書き関係なく、フラットな世界だから好き。
サーフィンはいつから始めたんですか?
Nachos:私は高校生くらいだったと思います。先輩とか友達の兄弟が車を持っていて、近くの海に連れて行ってくれて。はじめはボディボードをやっていました。
Eri:私も高校生くらいかな。でもちゃんと始めたのは大人になってから。サーフィンではなくて、バックパックで旅をしていたんです。サーフィンに憧れはあったけど、私はめちゃくちゃ運動音痴なんです(笑)。かろうじて泳ぐことはできるけど、サーフィンまではできないだろうなと。でもサーファーは格好いいと思っていて。このままサーフィンをやらなかったら後悔するなと思って、周りの上手な方に教えてもらって、今のスタイルを確立したんです。
特に好きな海や、サーフスポットは?
Eri:私は奄美大島です。自然がパワーをくれるし、いらないものを全部流してくれる。自然というのがそういうものだと気付かせてくれたのが奄美でした。
Nachos:私は長期間バリにいたので、やっぱりバリです。でもコロナ禍になって、地元の海もいいなと感じ始めました。実はコロナ禍の後に、ボディボードからサーフィンに変えたんです。またイチから始めるのが嫌で、頑なにサーフィンはやらないと言ってきたんですけど、始めたらすごく楽しくて。地元の人たちが教えてくれて、今はサーフィンを研究しています!
海に入らない月とかあるんですか?
Nachos:そんなのあり得ない(笑)! 真冬でも波があれば入りますし。
Eri:真冬でも少なくても週1は入ります。週1でも少ないと感じるくらい。
Nachos:今朝も海に入ってから、ここに来ました(笑)。
Eri:仕事がある日も時間が空けば入るし、仕事を終わらせて夕方に入ったり。私は家から海が見えるんです。
今回開催する展示のタイトル“UP TO YOU”の由来を教えてください。
ERI:名付け親はNachosさん。私がざっくりコンセプトを伝えて…。
Nachos:そうだね。海外の人が「UP TO YOU」と言っていて。つい「何がいいですか?」「おすすめは?」って聞いてしまうじゃないですか。そうしたら「UP TO YOU」って。「君次第だよ」って言われることが多くて。何かこの言葉いいな、って思ったんですよ。たまにDMでも「旅をしながら仕事をするにはどうしたらいいですか?」とか聞かれるんですけど、それは「UP TO YOU」だよねって。
Eri:結局、やる人はやる。やらない人はやらない。何かを始めたいけど動けない人、そもそも何をしたらいいのかわからない人、その人たちに向けて「UP TO YOU」でしょうってテーマの展示をしたいなって。
Nachos:テーマについてはかなり話し合ったよね。
Eri:何者かになろうとするんじゃなくて、「自分の好きなことをやろうよ!」というテーマの展示をしようって。
Nachos:私たちも何かになれていないし、頑張っている途中だから。
Eri:収入は? 絵描きなの? アーティストなの? とか聞かれることもあるしね。肩書きをこじつけなくても、私たちはERIとNACHOSなんですって。わかりやすいから肩書きを付けたくなる気持ちもわかるんですけど、もうちょっと「中身を見ようぜ!」って話から始まりました。そしたらNachosさんが「UP TO YOU」という名前を付けてくれて。
“UP TO YOU”ではどんな作品を展示するんですか?
Nachos:遊びながら作品をつくりました。私が撮った写真にEriがドローイングをした作品を展示します。
Eri:私たちの自然体を見せるつもりです。たまたま撮れた笑顔とか、子どもみたいに走り回っているところをNachosさんが捕らえてくれたり。
Nachos:普通の道路脇の草むらで写真を撮ってみたり。海に行ってここで絵を描いてみたらいいんじゃない? とか。
Eri:うん。今回展示する作品は遊びの延長で生まれた作品がい多いよね。
Nachos:撮影をしていたときに友達から「ロスフラワーがあるからよかったら使って!」と連絡があって、砂浜に花を持って行って写真を撮ったりもしました。あと今回の作品は写真の中に文字とか言葉が入っていないんです。
Eri:肩書きや名前がない世界を表現したくて。撮影をしたのも普通の場所だし、ただの私たちの遊び場。撮影したのがいつどこでというのは関係なくて。作品を見た方の中には「これはどこですか?」って聞きたい人もいると思いますけど、説明なしに楽しんでいただける展示になればと思っています。
展示に来る方にどんな風に楽しんでもらいたいですか?
Nachos:作品を見て、いろんな想像をしてほしいと思っています。
Eri:子どもに戻った感覚になって楽しんでほしいです。「何者かになりたい」ではなくて、本当に自分がやりたいことを気にせずにやろうというきっかけになったら嬉しいです。
Nachos:あとワクワクしてもらえたら嬉しいな。
Eri:Nachosさん、ワクワクってめっちゃ言うよね。
Nachos:うん。自分がワクワクするかしないかで物事を判断しているので。そうすると自然と楽しくなるんです!
<Information>
“UP TO YOU” BY Nachos & Eri
<日時>
9/23(金)17:00-20:30
9/24(土)12:00-18:00
9/25(日)12:00-18:00
初日9/23(金)19:00〜トークショーを開催予定です。
<場所>
CONTAINER GRAPHIC GALLERY
東京都渋谷区南平台町8-11 Mo-Greenビル2F
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anna magazine
「anna magazine」は、ファッションからライフスタイルまで、ビーチを愛する女の子のためのカルチャーマガジン。そして、「anna magazine」はいつでも旅をしています。見知らぬ場所へ行く本当の面白さを、驚きや感動を求めるたくさんの女の子たちに伝えるために。