-EXHIBITION-
世界のアートが集結!
「東京タワーアートフェア 2023」 #01
Tokyo Tower Art Fair 2023
Photo:Abiv Minoc
Interviews:Aco Hirai
Local / 2023.05.08
世界中から選りすぐりのアーティストが集まる、「東京タワーアートフェア2023」が東京随一の観光地、東京タワーにて開催されるということで、コーディネーターとして東京へ向かった。
今回初めて行われる本イベントは、ICM (International Cultural Management)がオーガナイズを務めていて、他にもFIABCNアートフェア(バルセロナ国際アートフェア)、渋谷駅展、東京エキスポ、アートセントラル駅展(香港)を主催している。
そんな彼らが本イベントの会場に選んだのが、ここ東京タワー。この東京タワーという名前を聞くだけで、不思議と気分が盛り上がるのに、そこに世界中からアートが集結するというのだから、アート好きにはたまらないイベントだ。
ほとんどのブースに、アーティスト本人、または代理人が在廊しているので、気になる作品について直接話を聞くことができる。
初日のオープンは夕方6時。
東京タワーの正面エントランスからすぐ横の階段を降りると、そこにはワクワクするような空間が広がっていて、一歩足を踏み入れるだけで、たちまちアートの世界に引き込まれる。
ブースごとに伝わってくるアーティストの世界観を楽しめるのがこの展示会の醍醐味。
会場がオープンすると、展示を待ち侘びていた多くのビジターが続々と訪れてくれた。
今回作品を展示しているアーティストは、デジタル展示も含め80名以上だという。国籍もさまざまで、アメリカ、イギリス、スペイン、ドイツ、メキシコ、ドバイ、中国など、25カ国を超える国際色豊かなアーティストが、各ブースを自分たちの世界観に作り上げている。ちなみに日本からは、9名のアーティストが参加。
会場では、アーティストたちが握手を交わしたり、一緒に写真を撮ったりする姿も。
作品について話しているのは、国際的に活動しているアーティストの(左)HARUKA HARADAさん(@hrkart.313)。笑顔が素敵な彼女は、作品を見にきてくれた方みんなと丁寧に会話をし、コミュニケーションを楽しんでいた。
そして一つの空間で、絵画、彫刻、写真、インスタレーション、デジタルアートなど、あらゆる表現のアートを楽しむことができるのもこのイベントの魅力。もちろん、気に入った作品はその場でオーダーもできる。中には、この機会に本人から直接作品を購入しようと、アーティストの到着を待ち侘びるビジターの姿も。
自身の顔をプリントしたステッカーが目をひいたスペインの若手アーティスト、ALBERT BONET(@albertbonet1)さん。
アーティストのIsabella Summersさん (@isabella__summers)。彼女は、日本酒、中国の茅台酒、スウェーデンのウォッカ、沖縄の泡盛などをブレンドした全く新しいリキュールインクアートを披露。彼女の周りはいつも人が溢れ、賑やかな雰囲気。
新進気鋭なアーティストが揃うグローバルプラットフォーム、START ART KOREA(@start.art.global)のブース。
開催中、ビジターはもちろん、アーティスト同士、ギャラリーのオーナー、アートコレクターなど、みんなが気軽に交流を深めることできる。出展者のSHIRACO WORLDさんは、「アートを見に来てくれたお客様だけでなく、アーティスト同士でもたくさん情報交換や意見交換ができるのが嬉しいです。日本にいながらこんなにインターナショナルな空気を味わえることってないと思うのでとても貴重な体験です」と話してくれた。
さらに、「友人の作品を見にきたのですが、他にもたくさん気になるアーティストがいたので、お気に入りを探しながら回れてとても楽しかったです」とアート好きなビジターの方。
ビジターに積極的に作品の感想を聞いていたのは、笑顔がとってもチャーミングなFenway Fanさん(@fenwayweifan)。ご自身のアートがプリントされたトートバッグがとっても印象的。
多くのアーティストの作品を展示しているARTAVITA(www.artavita.com/)のブース。
ウクライナ出身の現代画家、Anna Chekhさん(@art_4eh)の作品。現在はタイからのインスピレーションをもらってタイで活動中だという。
たくさんの来訪者が行き交う会場で、「直接アーティストの方とお話をする機会があまりないので、すごくいい体験です。みなさんコンセプトがしっかりしていてどの作品も素晴らしく、感動しました」
「アートの展示会は必ず初日に来ると決めています。だって、誰よりも先に素敵なアーティストの作品を見たいし、初日ってみんなの気持ちも新鮮でいいでしょ!」と、イキイキとした表情で話してくれたビジターたちにも遭遇した。
(左)PAU SERRAMIÀさん(@pauserramia)の作品を被って写真を撮っているのは、リキュールインクアートを描く(右)Isabella Summersさん。
今回、インターナショナルな展示会デビューとなったフィリピン出身のKim Cruzさん(@kimcrooz)。インスタグラムのフォロワー数は、なんと43万人超え。
ビーチの砂と海の水、そして光、色、質感などの要素を混ぜ合わせた、地元のビーチからインスピレーションを得たというアート作品を展示するCarlos Ponceさん(@carpediemcape)。
初日は、夕方から3時間だけのエキシビションだったにも関わらず、アート好きのビジターたちが大勢訪れ、それぞれの楽しみ方でアートを堪能していた。
#02では、2日目の夜に行われた「東京アートナイト」の様子をお届け!
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Aco Hirai
2004年オーストラリア移住、2005年帰国、2019年マルタ島留学、2020年イタリア移住。 海外で活躍する日本人を取材したImhereマガジンを不定期で発信しています。(インタビュイー募集中)