奥渋マップ Vol.06
Contributed by anna magazine
Local / 2018.01.11
突然ですが、みなさんトルコライスを知っていますか?
長崎の人なら誰もが知っているソウルフードで、
ナポリタン、ピラフ、ポークカツなど洋食の「スター」ばかりを盛り付けたボリューム満点の一皿です。
長崎では洋食を扱っている店なら、ほとんどメニューに載ってるメジャーな存在。
3つの違った味が楽しめるという特徴から、
トリコロールの“トリコ”が転じてトルコと呼ばれるようになったと言われています。
(名前の由来は諸説あり)
そこで今回は、奥渋の路地裏にあるトルコライス専門店「TORICO」に行ってきました。
以前からその名前を知ってはいたものの、食べる機会が無かったトルコライス。
食べてみたかったので、胸を躍らせながら店に入ります‼
レンガ造りの外観がカッコイイです。
メニューを見てビックリ!
なんと好きなトッピングを自分で選んでカスタマイズできるとのこと‼
ライス、スパゲッティ、フライ、ソースの4つのカテゴリから食材を自由に組み合わせできるなんて
これで迷わない人なんているのでしょうか?
トッピングもチーズ、目玉焼き、ポテトサラダ、マカロニサラダ、スモークサーモン、アボカド、とバリエーションが豊富です。
しばらく悩んだ末に僕が選んだのは、
チキンライスにナポリタン、ポークフライにラタトゥイユソース、
さらにアボカドをトッピングしたスーパー豪華な一皿。
注文を終えてひと安心。待ちきれなくて厨房を覗いてみると
店主の田中悠大さんが手際良く調理していました。
待つこと数分。来ました来ました‼
赤と緑のコントラストが食欲をそそります。
いただきます。
まずはナポリタンから。
ナポリタンってオーソドックスだけど、ふと気付くと食べたくなる味ですよね。
硬めに茹でられた麺は、濃い目の味付けでおいしいです。
次にポークフライをラタトゥイユソースと共に。
ジューシーなフライとラタトゥイユのトマトの酸味がとてもよく合います◎
アボカドもマッチしていて、「この組み合わせにして正解!」と心の中でガッツポーズ。
一緒に行ったカメラマンのKさんは、
ガーリックライス、ミートソース、チキンフライ、タルタルソースに目玉焼きをトッピング。
こちらもおいしそう‼
チキンフライにタルタルソースの組み合わせには誰も逆らえません。
はっきり言って反則です。
締めは、長崎のご当地サイダー「BANZAI CIDER」でスッキリと。
ラベルのデザインもカッコいいです◎
ひと息つきながら、店主の田中悠大さんにお話を伺いました。
田中さんは、もちろん長崎出身。
地元長崎で食べていたトルコライスを東京でも気軽に食べてもらいたいという思いからこの店を開業。
「東京にトルコライス専門店が無いことを知り、これは自分がやるべきだなと思いました」と田中さん。
2017年1月にオープンしたこのお店は、今月7日に1周年を迎えました。
意外にも田中さんには料理人としての経験はなく、
独学であれこれ試行錯誤しながらお店の味を決めていったそう。
夜は、バー営業も行っていて、おつまみメニューも豊富。
ランチタイムとはまた違った「大人」的な楽しみ方ができます。
お酒を飲んだ後の〆にトルコライス、なんてのもアリかもしれません‼
田中さんは、第4回で紹介した古着屋「BRACKETS」の飯田さんと旧知の仲とのこと。
奥渋という場所に店を出したのは、以前営業していたお店のオーナーと飯田さんが知り合いで、
たまたま店舗を紹介してもらえたからだそうです。
「この店があるのは飯田さんのおかげですね。こんな近くで働くことができて、とても嬉しいですね」と語る田中さんは、開業に至るまでの過程で、人と人との繋がりの大切さをひしひしと感じてきたといいます。
WE'D LIKE TO IMPORTANT CONNECTION BETWEEN PEOPLE AND WANT TO PROVIDE A PLACEFOR COMMUNICATION.
入口の右側の壁に記されたメッセージ。
「TORICOをコミュニティの場として、人と人との新たなつながりを作っていきたい」という、
田中さんの熱い思いが込められています。
居心地が良すぎてついつい長居してしまいました。
トルコライスの圧倒的なボリューム感と田中さんの気さくで優し気な雰囲気がとても印象的なお店でした。
いろいろな組み合わせを楽しんで、自分だけの「究極のトルコライス」を作ってみてくださいね。
⑥TORICO
渋谷区神山町10-8
03-6886-2357
11:30〜15:00、18:00〜23:00
不定休
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