ザ・リッツ・カールトン京都
で体験する「特別」
Photo & Text:在本彌生
Local / 2023.06.19
何度行っても毎回新しい発見に心ときめく街、京都。ここにいる間は寺やミュージアムを巡ったり、散歩したり、したいことはたくさんあるのだけれど……快適な部屋に早めに戻って、ゆっくりと自分のためのご褒美時間を楽しむことができたら、それが一番の贅沢というもの。ザ・リッツ・カールトン京都なら、そんな大人な京都滞在が叶えられる。
忙しい日常をしばし忘れて、身体も心も豊かにリフレッシュしたい。部屋の窓からは、清々しい新緑と、鴨川の流れが見える。お茶を飲みながらソファに腰かけしばし読書、その後屋内プールでひと泳ぎ、今回の滞在の目的であるディナーイベントに備えた。
今夜のゲストシェフは、ブルーノ・メナール氏。かつて銀座の名店「L’Osier (ロオジエ)」でエグゼクティブシェフを務め、東京版ミシュランガイドで三つ星を獲得している方。
日本をはじめ、アジア各国で20年以上の経験があり、地元食材に関する知識も豊富だ。今宵のディナーはザ・リッツ・カールトンも属するマリオット・インターナショナルが企画している様々なイベントのひとつ。マリオット・インターナショナルの会員プログラム「Marriott Bonvoy(マリオット ボンヴォイ) 」に参加すれば、会員特典や、会員向け体験型プログラム「Marriott Bonvoy Moments(マリオット ボンヴォイ モーメンツ)」にエントリーできるという。今日のモーメンツのイベントは、ブルーノ・メナール氏によるセミプライベートの料理研修。メナール氏の仕事を間近に見られた上に、料理にかける情熱を気さくにお話ししてくださり、来るべきディナーに向けてさらに期待が高まった。
ディナーのメニューはハマグリを使った前菜にはじまり、伊勢海老の料理にはネギや青のりをアクセントに、フォアグラのローストには柚子やカカオヴィネガーが添えられるなど、和のアクセントが効いている。ドリンクのペアリングも、フランスワインだけでなく、京都伏見の日本酒「日日」、京都のクラフトジン「季の実」を使ったジントニックがラインナップされた。
超一流の空間の中、最高のサーヴィスで供される料理たちに心踊る。日常とはひとつもふたつも違う甘美な体験……ひと皿ごとに目が喜び、味覚は快く刺激される。味わうだけでなく、料理を愛でる特別なひとときだった。
もうひとつ、今回の滞在の中で楽しみにしていたのは、メインバー「The Bar」だ。ゆったりと落ち着いた色調でまとめられたカウンターは、ひとりでお酒を楽しむ時間を持ちたいときにも最適の場所だろう。
空間の広さ、光の使い方が美しくここちよい。ここでは実力派のバーテンダーたちがつくりだすカクテルをいただける。透き通った氷の器で供されるシグネチャーカクテル「ジェニュイン・ケア」は、ジンをベースに煎茶、日本酒、柚子、などが加えられる。なんとも爽やかでフレッシュな味わいだ。馴染みのある煎茶のフレーバーがこのうえなくスタイリッシュにアレンジされ、新しい味に閃きを導かれるようだ。
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在本彌生(ありもとやよい)
東京生まれ。大学卒業後、外資系航空会社にて乗務員として勤務。機内で会話した乗客からの勧めで写真を撮りはじめる。複数のワークショップに参加後、2002年に初個展「綯交ぜ」を開催。2003年にフォトグラファーとしての活動を開 始、2006年よりフリーランス。 各地の衣食住、文化背景の中にある美と奇妙を求め国内外を奔走し、写真作品を雑誌、書籍、展覧会にて発表している。