SHIBUYA SOUTH MAP #4
カエルたちと過ごす渋谷の夜
Bar&Kitchen RAIN FROG
Contributed by anna magazine
Local / 2018.09.03
渋谷周辺の魅力を発信するこの企画、そういえばお酒を飲むお店というのはあまり紹介していなかったですよね。終わりよければなんとやら、一日を締めくくるにふさわしいお店を、一人飲み歩くことが日課のワタライがご紹介します!
取材後は直帰することを上司に伝え向かったのは、「Bar&Kitchen RAIN FROG」
渋谷駅の南口を出て、桜ヶ丘の坂を登りきったところにお店はあります。
BARというとなんとなく入りにくいイメージがありますが、ここは1階で通りに面しているので、中の様子も見えて、初めてでも入りやすいかもしれません。
店内に入ってまず驚いたのはそのCDの量!どんな音楽を揃えているのか目を凝らして見ていると、マスターの岸さんが笑顔で出迎えてくださいました。
せっかくなので、少しお話を聞かせていただきます。
ワタライ「こちらはオープンして何年目ですか?」
マスター「今年の11月で17年になります。以前は出版社で働いていて、30代半ばで会社を辞めて、ここをオープンしました」
ワタライ「RAIN FROGという店名の由来をお聞きしても良いですか?」
マスター「トム・ウェイツのRAIN DOGSからイメージしてつけました。他にも色々と理由はあるんですけど。カエルって日本だと縁起物だから良いかなとか、飲食店の屋号でカエルっていうのも珍しいかなとか、いくつか意味をかけてつけました」
ワタライ「カエルの置物もカワイイですね」
マスター「ありがとうございます。常連さんが買って来てくれたものを置いています。看板もオリジナルです。私自身バンドが好きなので、ギターを持たせたかったんです」
ワタライ「店内で流している音楽はどういうジャンルが多いんですか?」
マスター「主に70〜80年代のロックとかポップスですね。オールマイティーに揃えています。中にはお客様が持ち込んだCDがあったりもします」
ワタライ「常連のお客さんも多そうですよね」
マスター「やっぱり40〜50代の男性が多いですね。でもたまに若い人も来ていただいています。最近は外国人の方も増えました」
ワタライ「お酒、料理のこだわりはありますか?」
マスター「うちは基本的に洋酒、ウイスキーがメインです。流行っていることもあってハイボールで飲む方も多いですね。料理も手作りで、日替わりのお通しの評判が良いです」
これは料理にも期待が高まります。
まずは一杯目、マスターおすすめで作っていただきました。
ザ・グレンリベット12年でつくったハイボール。
ほんのり甘くて爽やかな風味はハイボールにぴったり。ウイスキーが苦手という人でも飲みやすい一杯です。
程なくして料理が登場! ファンも多いと噂の「酒盗のピザ」です!
もう見ただけでも美味しそうです。イカの塩辛とチーズ。お酒に合わないはずがない。薄めでパリパリに仕上げられた手作りの生地も、最高の仕事をしています。お好みで柚子の七味をかけるのがおすすめだそうです。
こうなるとお酒を飲む手は止まりません。
仕事ということを忘れそうなので、一度落ち着くため、ウイスキーのストレートでちびちびやることにしました。
これもマスターおすすめ、BENCH MARK No8。そのまま「水準」という意味を表すBENCH MARK。この名前には「バーボン・ウイスキー」の原点を目指すという意味が込められているんだとか。ストレートで飲んでもそこまできつくなく、初心者ながらに香りを楽しみながら美味しくいただきました。
マスターとカウンター越しに趣味の話などをしていると、いつのまにか僕の音楽の趣味に合わせて選曲をしていただいていました。その一連の流れがとても自然で、本当に居心地の良い、素敵な場所だなと改めて感じました。
そんなRAIN FROGは今年の11月7日で17周年。それを記念し、渋谷La.mamaでの記念ライブを予定しているそうです。
これは去年の記念T-SHIRTS、ここにもカエルが。
マスターのパートはギターボーカルとのことなので、興味のある方はぜひライブに足を運んでみてはいかがでしょうか。
RAIN FROGという店名の由来は実はもう一つあります。
「カエルは雨に降られて元気になる。良い音楽とお酒に降られて、お客様に元気になってほしい」という想いも込められているそうです。
たしかに、明日も仕事だということを忘れてしまうほど楽しい時間を過ごさせてもらいました。
「ほら、少しは元気出たろ? 明日も頑張れよー」
僕のことを見下ろすカエルにそんなことを言われたような気がしました。
Bar&Kitchen RAIN FROG
東京都渋谷区桜丘町29−5 石島ビル101
19:00〜深夜
日曜定休、その他
03-3780-3566
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anna magazine
「anna magazine」は、ファッションからライフスタイルまで、ビーチを愛する女の子のためのカルチャーマガジン。そして、「anna magazine」はいつでも旅をしています。見知らぬ場所へ行く本当の面白さを、驚きや感動を求めるたくさんの女の子たちに伝えるために。