奥渋マップ Vol.10
Contributed by anna magazine
Local / 2018.02.10
僕たちの大切な地元、奥渋の魅力をどんどん紹介していきたいと思います。
今週も張り切ってまいります‼
今回訪れたのは、奥渋のグリーンショップ「NEO GREEN」
とある日の午後。渋谷からNHK方面に井の頭通りを探索していたところ、店先にたくさんの植物が並べられたお店を発見‼
小さなジャングルのような店構えに興味をそそられ、店内を覗いてみることに。すると、一番最初に目に飛び込んできたのは大きな盆栽(下部写真)。
なぜグリーンショップに盆栽が。
予想外のラインナップに驚きを隠せません。
けど、貫禄のあるアーティスティックな佇まいが、なんともカッコイイ。
「他にはどんな植物があるんだろう?」
木製の重厚な扉を開けると、店長の白田仁さんが笑顔で迎えてくださいました。
店内を見渡しながら奥に足を進めると、世界中のありとあらゆる植物がズラリ。
店内は、たくさんの植物たちがキレイにレイアウトされています。
多肉植物も多数取り扱っています。
大きさも形も多種多様な珍しい植物も並んでいます。
もちろん盆栽も取り扱っています。
小さな盆栽も取り扱っているので、初心者にもピッタリです◎
みなさん知っていましたか?
盆栽は、1日水をあげ忘れると枯れてしまう可能性が高いんです。
日本には何億もする盆栽が存在するけれど、樹齢300年でも1日水をあげなければ、夏場は一発アウト。
極めてデリケートな世界だということを知り、とても驚いてしまいました‼
ケヤキ(写真右)は、盆栽の中でも1番人気‼
ほうきを逆さにしたような形から、盆栽界では「 ほうき立ち」と呼ばれているそう。
梅やヤブコウジなど盆栽も種類が豊富◎
綺麗な花が咲く盆栽は、若い女性にも人気なのだとか。
植物のラインナップを一通り白田さんにご説明いただきました。
盆栽も観葉植物も初めて拝見する植物ばかりで、興味深かったです。特に盆栽は、なかなか見る機会がなかったのでとても新鮮でした‼
さらに店内をみわたすと、なにやら本棚を発見‼
ブックディレクターの幅允孝さんセレクトの「みどりと気付きの書棚」という名のブックコーナー。
「植物をきっかけにして人生について考える」というサブテーマが付いています。単なる園芸書ではなく、植物を基軸にセレクトされたビジュアルブックから哲学書、絵本、漫画など、様々な本が並んでいます。
もともと幅さんがネオグリーンのお客さんだったことがきっかけで、このコーナーが生まれたそう。並んでいる本は全て購入可能で、古書も取り扱っているので書店では売られていない珍しい本に出会えるかも‼
植物を買いに来たのに、本だけ購入して帰るお客さんもいるのだとか。
さらにもうひとつ気になるものを店内で発見。
ネオグリーンオリジナルのリーフレターです
1枚の葉っぱにメッセージを綴って、相手に贈るという
「葉書」の起源に着想を得て作られたこの商品。
スマホの時代に葉っぱにメッセージを綴って、
相手に贈ってみるというのも原始的で面白いかもしれません。
ここで、白田さんにあらためて、お店について詳しくお話を伺いました。
―このお店はオープンして何年目ですか?
「昨年、10周年を迎えましたので、11年目ですね」
―奥渋エリアにお店を構えたのはどうしてですか?
「このエリアを選んだのは、第一にこの物件が一番に気に入ったこと。それと、奥渋周辺の土地勘がもともとあったので、馴染み深かったというのもありますね。前職が、アパレル関係だったのですが、お店がラフォーレ原宿や渋谷パルコにあって、ここら辺は親しみがある場所だったんです。あとは、目の前が代々木公園だということも大きな要因の一つですね。代々木公園の木々から四季を感じられるシチュエーションは、植物好きとしてはたまりません。売れ行きだけを考えるのであれば、メインストリート(本店通り)の方がいいのかもしれないけれど、あえて一本外れたこちら側にお店を構えました」
―奥渋エリアにどんなイメージをお持ちですか?
「奥渋は、魅力的なお店が多い割に落ち着いているのがいいですね。あとは、インターナショナルなイメージがあります。フグレンやモノクル、パパブブレのような国際的なお店だったり、大使館もあったりして。それに有名人が住んでいたりと、いろんな人が集まっているのもとても面白いですね」
―植物が好きになったきっかけは?
「祖父の影響が大きいです。植物好きだった祖父が、家に花壇を造り、毎日手入れをしていました。幼い頃から祖父の姿を見て育ってきたので、自然と植物には興味を持ちましたね」
―お店のコンセプトを教えてください。
「コンセプトは、都市で生活する人たちの暮らしのパートナー。基本的には、お庭を持っている方やお部屋にグリーンを置きたいといった方のために、どんな植物が欲しいのかをヒアリングしながら、商品をご提案しています。うちの特徴は、ポット苗やプラスティック鉢の販売ではなく陶器鉢に植えられた完成品販売だということ。お店で買ったら手間をかけずに、植物をすぐにお家に置くことができます」
―なぜ陶器鉢の完成品販売を専門的に行うのですか?
「それは盆栽に由来していますね。「盆栽」の「盆」という文字は器のことを意味していて、「栽」が上物の松などの木々を指しています。盆栽は、組み合わせの妙が醍醐味です。それを観葉植物にもそのまま落とし込み、バランスを考えて販売することでお店のオリジナリティを表現しています」
―お客さんは、どのような方々が多いですか?
「30代から上の世代ですね。カップルやご夫婦で選ばれる方が圧倒的に多いです。新居を構えるにあたり、新しい植物を置きたいといった方々がとても多いです」
―お客さんに植物を提案する時に、気をつけていることはありますか?
「まずはお好きなものを選んでいただいて、それから植物がお住まいの環境に適合できるかをアドバイスするようにしています。基本的に植物は環境ありきなので、どういうところに置きたいのかをまずは詳しくヒアリングします。その内容を踏まえて、お客様の環境でちゃんと植物が生きていけるかアドバイスさせていただきます」
―1番人気の植物を教えてください。
「人気というか、うちのお店でずっと取り扱っているのは、ガジュマルですね。ニンジンガジュマルという名前で一般的に流通している品種です」
こちらが定番のニンジンガジュマル。
白田さんが直接手に取って説明してくださいました。
ガジュマルは、大中小とサイズも豊富。
こんなに大きなサイズも‼
―初心者が育てやすい植物はどれですか?
「基本的には、日陰に強い植物がオススメですね。意外と皆さんが植物を置きたいところってお部屋の奥だったりして、太陽の届かない場所に置きたがるので、コーヒーの木やサトイモ科の辺りの植物であれば割と育てやすいですよ」(下部写真)
お店に入ってすぐの右手スペース。
これらの植物たちは、日陰に強く初心者にも育てやすいとのこと。
こちらはコーヒーの木。
成長が早いので、5~6年育てれば、人の身長ぐらいの高さにするのも簡単なのだとか。初めてコーヒーの木を拝見しましたが、葉っぱがみずみずしくてとても綺麗でした。コーヒーの実を収穫できるようにするのも夢ではないそうです☕
基本的にお店の植物は、全て陶器鉢に植えた完成品販売。
白田さんが一鉢一鉢植物の個性を見抜いて、鉢合わせをしたセンスの光る一品ばかり。
盆栽の芸術性が観葉植物にも反映されている独自のスタイルは、ネオグリーンならでは。
なにかと時間に追われがちな都心に暮らす人々でも、完成品の販売なら気軽に植物をお部屋に取り入れられそうですね。
たくさんの植物たちを見ていたら僕も欲しくなってしまいました。早速、購入を考えながら店内を物色。
白田さんにアドバイスをいただきながら決めたのはこちら
「十二の巻」という名前で、よく下町の軒先に置いてあるという庶民的な多肉植物です。
この「十二の巻」は、植木鉢ではなく盆栽鉢に植えられています。白のラインにブルーのコントラストがとても綺麗です。これから大事に育てていきたいと思います。
ネオグリーンの緑溢れる空間が、僕にとっては天国のように感じました。というのも僕はもともとトレッキングが好きで、春から秋にかけてよく奥多摩や丹沢に足を運びます。
冬の時期は寒いので(今年は特に!)オフシーズンと自分の中で決めています。そのせいか、冬になると自然が無性に恋しくなるのです。やっぱり植物っていいな、なんてしみじみ思いながら白田さんのお話を伺っていました。
たまたま見つけたネオグリーンさんでしたが、ついつい買い物まで‼
奥渋のお気に入りのお店がまたひとつ増えました◎
植物のことならなんでも相談に乗ってくださるので
初心者でも、自分にピッタリな植物が見つかるかも‼
少しでも植物に興味のある方なら、是非ネオグリーンに行ってみて下さい。
自分だけのお気に入りを見つけて、緑のある生活を始めてみてはいかがですか?
⑩NEO GREEN
住所:東京都渋谷区神山町1番5号グリーンヒルズ神山 1階
電話番号:03-3467-0788
営業時間:12:00 - 20:00
定休日:月曜日(月曜が祝祭日の場合は火曜)
HP:http://www.neogreen.co.jp
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「anna magazine」は、ファッションからライフスタイルまで、ビーチを愛する女の子のためのカルチャーマガジン。そして、「anna magazine」はいつでも旅をしています。見知らぬ場所へ行く本当の面白さを、驚きや感動を求めるたくさんの女の子たちに伝えるために。