my shoes vol.03
秋月庸佑の黒いスニーカー

Illustration : Tact Sato

People / jun.29.2018

シューズを見れば、人となりがわかる。
歩き方だけじゃなく、日々の過ごし方や考え方によって、
足元のスタイルは無限に変化する。
“My shoes is my life”
そう、靴は、その人の生き方そのものだ。


思い入れのある一足
今日履いているのは「ナイキ エアマックス2017」。去年、新婚旅行で初めてニューヨークに行った時に買いました。以前エアマックスが流行った時期はあまり興味が湧かなかったんですけど、仕事で一緒になったスタイリストさんが履いているのを見て、なんかいいなと。デザインがシンプルでかっこよく見えました。最初は少し歩きづらかったんですけど、旅行中にこの靴で街を歩き回っていたので、今ではすっかり僕の足に馴染んでいます。他にも2足違うブランドの靴を買ったんですけど、これが一番気に入っているし、ニューヨークで買ったということもあり思い出の一足ですね。

靴選び 変わらないことと変わったこと
昔から自分の中で、好きなものと嫌いなものがはっきりしています。同じグリーンでも好きなグリーンと嫌いなグリーンがあったり。感覚というか好みの話なんですけど、それは靴でも服でも一緒。ただ、昔と今だと選び方が少し変わりました。高校生の頃は地方に住んでいたので、雑誌からの影響が強かったです。雑誌に載っているものと同じものが欲しくて、東京の店舗に問い合わせの電話をしたり。専門学生からアシスタントの時期はとにかく「自分を覚えてもらう」意味で、その頃憧れていたパンクな格好をしたりしていました。モヒカン頭にピチピチのカラーパンツにあえてカラフルなコンバースを合わせて。その後独立した時に、根本的に派手な格好は自分には合わないと気づき、今はシンプルで清潔感があって、でもおしゃれに見えるモノ選びを大切にしています。基本的に色は黒が多いですね。何にでも合いますし、落ち着くというか。家にあるのも黒いスニーカーばかりです。ファッションとしては、このスタイルにはこの靴と言うように、組み合わせも決めています。それと、その靴を履いている自分を周囲が見てどう思うかという、客観的な視点も大切にしています。自分が好きなものは固まってきましたけど、ヘアメイクという仕事柄色々な人に出会うので、自分が好きな人がいいというものはとりあえず見てみよう、選んでみようとも思っています。

スニーカーの意味
基本的には潰れるまで履きます。役割を終えたら捨てる、ものに執着はしませんね。履かないと意味がないし、コレクションして飾ったりすることに興味はありません。明らかに目立つ汚れではなく、味というか、丁寧に履いている様子に惹かれます。なので、スニーカーは買ったらしっかり履く。それがスニーカーを選ぶ意味なんだと思います。どんな靴でも履き始めには靴擦れができたり歩きづらさを感じたりしますが、それでも履き込んで、靴を履いていることが気にならなくなった時や、慣れてきて靴を意識しなくなった時が一番好きな瞬間です。

ヘアメイク:秋月庸佑
徳島県出身、都内の美容学校を卒業後、ヘアサロンtrafficに入社。
小原康司氏に師事。現在は、雑誌、カタログ、アーティストなどのヘアメイクとして活動。

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