えもーしょん 大人篇(特別篇) #71
実録!恐怖の日曜日
2016~/カイト・大人
Contributed by Kaito Fukui
People / 2020.11.30
小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!
#71
「実録!恐怖の日曜日」
(2016~/カイト・大人)
※まず初めに、今週はボクの都合上? 勝手? に特別篇とさせて頂きます。
タイトルにもあるように今週のお話は事実に基づくどころか
リアルタイムでこちら戦慄の現場からお届けしております。
連載始まって以来の大事件、これを読んでいる方は自分に置き換えて
読んで頂けるとより一層現場の緊張感が伝わるかと思います。
どうか、平和な心でお付き合いください。
えもーしょん 特別篇
「かいと23歳の冬、首吊り3秒前の現場から」
かいと 23歳 画家/小説家
ひょんなことから、絵描きとしてデビューするも自分の画力に絶望する毎日…。
「辛い」「苦しい」「モテたい」。が近頃の口癖。
病みに病んで、ブログを開設。
誰も読むまいとモテたいとか、好きなタイプがとか
マック派か、モス派かとかクッソつまらない心の声をそのまま文章に。
すると、たまたま見ていた現編集長に「小説家の連載をやらないか?」と
声をかけられ、これまたひょんなことから小説家デビューを果たす。
しかし、これが過酷な毎日の幕開けだった…。
始まる前に、サンプルとして書いた1話が最初で最期の傑作となり
それ以降ブレにブレ、ブレブレを通り越してもはや見えないほどブレ。
どうにかこうにか、やっと落ち着いてきたかと思いきや
契約期間の終了を迎えてしまう。
今思えば、もっとしっかりテーマや登場人物。
「色々なことを決めておくべきだった」と思う面もあるけど
おそらく、編集長の思惑だろう。
小説を1冊も読んだことがないボクは、そもそも
なにをどう書けばいいのかわからず
ブレすぎて、心配してくれた編集部との打ち合わせで
「一人称? なんですかそれ」と言った時には周りのみんなが3秒止まった。
それは、まさに無の境地であった。
「え、大丈夫?」「やば」「まじか…」
普通ならそんなことを心の中で言うところだが
みんなの顔は、まさに「無」だ。
流石にちょっと凄いことを言ってしまったかも…。
と、帰り道反省…。
そこで勉強すればいいのに、していればこんなことにならなかったのに…。
首吊りロープに手をかけ
走馬灯が走った…。
続く
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Kaito Fukui
1997年 東京都出身 幼少期から波と戯れ、サーフィン、スケートボード、恋に青春。 あの時、あの頃の機微を紡ぐように幾層ものレイヤー重ね描き、未来を視る。 美化されたり、湾曲、誇張される記憶を優しく繊細な浮遊感で!