涼しくなったら

Emotion 第45話

涼しくなったら

Contributed by Kite Fukui

People / 2023.09.25

「唯一無二の存在になりたい」オワリと「計画的に前へ進み続ける」カイト。ありふれた日々、ふわふわと彷徨う「ふさわしい光」を探して、青少年の健全な迷いと青年未満の不健全な想いが交錯する、ふたりの物語。


第45話

毎年涼しくなると、賢くなった気がする。暑くて色々と散漫になる夏が終わり過ごしやすい気温大体20度前後になると心に余裕が生まれるのだろうか。そんなことを考えていたとしても原稿が進むわけでもないが、教科書の隅に落書きをするように何でもないことを考えてしまう。

気づけばバイトもせず、連載の原稿料で生活が出来るようになっていた。憧れていた生活を送れているのに、心落ち着かずもう少し売れたい。などという欲を自分の中に感じた。具体的には連載をあと3本ほど欲しい。何とか賞を受賞してカメラのフラッシュに溺れたい。だとか、テレビのお買い物企画に参加したい。という物だ。賞を受賞する以外は基本的に自分の頑張り次第だと感じるが、なんとなくそれはモテたいだけなのではないか? と考えてしまった。神社でお参りするように素直な心で自分に問いかけてみると。うん、モテたい。と即答だった。モテたい欲を原動力に活動するのもどうかと思うが、モテるまでやめられないのでしばらくこのまま頑張る事にする。


続く



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