出版社の日常-#5

僕らのこと

Photo & Text: TWO VIRGINS

People / 2018.10.31



“皆さまのライフスタイルにちょこっと混ぜていただきたい出版社”トゥーヴァージンズが、出版社ならではの視点で切り取った本のこと、書店のこと、出版業界のことをあれこれと綴るこの連載。

最近、嬉しいことに「TWO VIRGINSで働きたいです」「TWO VIRGINSがつくっているような本を作りたいです」と面接に来て下さる方が増えてきました。スタートしたばかりの頃には考えられないほど。もちろん定期的に求人広告は出しているので、当たり前と言えば当たり前なのですが。門扉を開いている出版社でありたいという想いから、可能な限り直接お話をさせていただけるよう面接をさせていただいています。数日前の面接時にある方より、TWO VIRGINSはどういう会社で、どのような思いでスタートしたのかとのご質問をいただきました。
そこで、この第5回では「TWO VIRGINS」について、改めてご紹介させていただきます。


複数社あるグループ会社の中の出版部門であるTWO VIRGINS。親会社は様々な出版社様の代わりに、全国の書店様に対して営業をすることを生業としています。創業より25年経過した今では出版業界という限られた中ですが、ある程度の認知をいただけております。


色校正(テスト印刷のようなもの。初めてこれが届いた時は社内で盛り上がった)


今から7~8年前、親会社の営業担当だった僕は、何とも言えない、気持ちが晴れないような、そんな状況で仕事をしていました。クライアントである出版社様の商品を魅力的に伝え、書店様がその商品を仕入れて下さればもちろん嬉しいですし、それが売れるとある程度の仕事のやりがいは感じておりました。ただ、それと同時に圧倒的な敗北感のような気持ちがあったのです。その敗北感の原因は理解していました。
魅力ある商品を書店様に紹介し、いくら書店様のPRやイベントに繋げても、最終的にはその魅力ある商品を作ったメーカーである出版社様と書店様が仲良くなれば、僕ら仲介業者の存在意義はなくなってしまうのです。


初めての自社商品フェア(@湘南蔦屋書店様)


2015年にグループの代表より出版社を立ち上げることを伝えられました。自分達で作り上げた商品をセールスしたい。その気持ちが年々、強くなっていた矢先のことでした。あくまで個人的な意見でもあるので、それぞれの想いがあってスタートしてはおりますが、「自分達で作り上げたものをしっかりとセールスしたい」それがTWO VIRGINSの出発点です。まだまだスタート時に理想としたカタチとはほど遠いですが……。
そしてスタートしてから早3年…新しい方と出会い、出版社と伝えると「どんな本を出しているのか」もしくは「どんな会社ですか」と聞かれることが多くあります。

ですので作りました。
いや正確には作っていただきました(このContainerを運営するMo-Greenプロデュースで)。
TWO VIRGINSの会社案内!!
せっかくなのでこちらでも中身を紹介させていただきます。

1:PUBLISHED MAP (目録)
かなりスローペースで本を作っているので、空欄もありますが…
本の写真は弊社で刊行した「OUTSIDE CALIFORNIA」の著者である写真家の小尾淳介さんが撮影して下さいました。弊社スタッフも恐縮気味…



裏面にはTACT SATOさんのイラストによるMAPが。これまでに刊行した本を地域ごとに散りばめました。今後は壁に貼ってダーツで刺した場所の本を出すことにします。個人的にはベーリング海峡付近にある「トーテムポール」のイラストが好み。



2:A to Z
雑誌企画でよく見る、いつかはやってみたかったA to Z。アルファベット順に自分達に関わるキーワードを出していくが…実際に考えてみるとなかなか難しい。
「V」とか「X」にまつわる単語が出てこない…
アルコールの力を借りて社内で絞り出した(どうしようもない)キーワードのみで、TACT SATOさんが見事に具現化して下さいました。プロって本当にすごい!!



B:『Bookpacker Bear 』
TWO VIRGINSの女性編集者Kが作った初めての作品である熊のキャラクター。
D:『Dog』
昨今のネコブームに反し、犬派が多い弊社。



P:『Publisher』
野球選手、宇宙飛行士、Youtuberの次にカッコイイ職業、パブリッシャー!!
「将来パブリッシャーになりたいんだよね~」と子ども達に言われるようなれば……。

いかがでしたでしょうか。何となくTWO VIRGINSの雰囲気を分かって下さったでしょうか。そうです。私どもは「想い」と「雰囲気」先行型の出版社です。今年でスタートして3年。来年には本格的に出版以外の事業にも取り組む予定です。

そして「想い」と「雰囲気」が溢れる前述の2つのリーフレットを配っていただけるお店を現在募集中です。ご興味があるという奇特な方がいらっしゃいましたらぜひ弊社までご連絡下さいませ。


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