Miyu Fukadaのわくわく脳内日記 #10
やるかやらないか。
Contributed by Miyu Fukada
People / 2021.12.27
#10
大阪の帰りに京都へ寄り道。
NEW YORK ESSENTIALS 写真展、最終目的地である逗子に着く数日前は母の誕生日で、
約一ヶ月前にあった自分の誕生日の時に友達が連れて行ってくれた葉山のイタリアンへ母と。
おめでとう。
母の誕生日だったが、
話は父のこと、
Dirt Supplyを私が復活させたこと、
なんで、いつから、私は「やる」側の人間だったのか
という最近の疑問で持ちきりだった。
京都の夜はここで。
白子〜!
穴子〜! 美味しかったあ。
「美佑っていつからそんなに行動する子だったの?」
と母に聞きながら
頭では幼稚園の時(私の通っていたヒルズ幼稚園は毎日みんなの前に立ってその日にやりたいことを宣言する、そして実際に行動に移すという変わった幼稚園だった。今は閉園している)に、
「私は今日ダンスをします!」と来る日も来る日も宣言して
アラジンの曲で一日中踊っているのを思い出しながら
恥ずかしさを忘れて、考える前に踊りたいから踊ってた自分を思い返していた。
多分生まれつきなんだなー。笑と、考えていたらと、
母から
『小学校の時、あなたが家に帰ってきたと思ったら「お金かして」って
あなたが言うから「なんで?」って聞いたら
「朝駅まで行って定期がなかったから駅員さんに切符を買うお金を借りたから(しかも往復分)返しにいくの」
と言う答えが返ってきて、この子は行かない選択肢とか、電話を借りて親に定期を持ってきてもらうとかそう言うのはなく、誰も教えていないのに、駅員にお金を借りて学校に行くと言う目的のことしか考えない子なんだって思った』
と言われた。
思わず笑った。不思議な面白い子だなと。自分のことだけどね。
確かにその時のことは言われるまで忘れてたけど
駅員さんに
「定期を忘れちゃったので電車賃かしてください」と聞いたのを今でも覚えている。
(あー学校に行かなきゃいけないのにこれじゃ行けないじゃん!もう駅員さんにお金借りるしかないな、と学校に遅刻しないよう行くことに必死でかなり焦っていた感覚があったことも覚えている)
その駅員さんも小学生低学年の女の子によく貸してくれたなあと思う。笑
と言うわけで、私は生まれつき考える前に目的ややりたいことに向かってやってしまう性のようだ。
前から
「なんで英語喋れるの?」
とか
「なんで〜に行ったの?」
とか
色々私が出来ることに対してなんでやろうと思ったのかって
聞かれるんだけど、
特に大きなカッコイイ理由とかなく
「英語を喋りたかったから勉強した」
「〜に行きたいから行ってみた」
と言うくらいにシンプルなことに気が付いた。
理由は自分がしたいからするだけ。と言うことみたいだ。
だから、自分には何か特別「すごいことをしている」って感覚が全くなく
「美佑ってすごいね!」て言われると、「なんで?」って思ってしまうみたい。
逗子の展示でキッズに配るように作ったジンジャークッキー。想像とは違う感じに。笑
話は変わるが、バルセロナのロックダウン中に
なんで「自分が自分なのだろう=好きなことをして好きなことで食べていきたい」
と思うようになったのか?
と言う疑問を自分に投げかけた時、そこで父がやっていたDirt Supplyがあったからと
気づけたのは、
父が40年以上前に作ったスウェットが手元にあったからだと思う。
そのスウェットはボディもプリントも今はどこを探してもないもの。
生地もまだしっかりしていて、とにかく数年前に母がくれてからお気に入りだったので
バルセロナに父も一緒に連れて行こうと思って持っていくことにした。
海外に引っ越すときは(だいたい現地で服を買うことになるので)
わざわざ持って行っても着たいもの(現地では絶対手に入らないもの)を選ぶように必然的になる。
そこにあのスエットを持って行ったんだ。
母の誕生日でさらに、私は父と母がいてこそこの私が生まれてきたんだなと強く実感した日であった。
逗子での展示は友達のあんりにお願いして味覚とのコラボレーション!
あーちゃん、きーちゃん。
さて、来年はもうすぐそこまできている。
来年自分がやりたいことをノートに全部書き出してみた。
そして人生のうちにやりたいことにもいくつか項目を追加した。
見返すことはたまにしかないけど、
書いたことはほぼ実現している。
実現していないことは必要なくなったか、自分がやるべきことじゃないことか、タイミングがまだなのか。
逗子鎌倉の同い年仲間と。
展示に来て頂いたみなさん、本当にありがとうございました!!
Dirt Supplyのウェブでやりたい面白い企画が降ってきたので
近々公開します。
それまでちょくちょくウェブサイトをみてみてね!
https://dirt-supply.com
今年も1年ありがとうございました!
日本に帰ってきてから半年たったけど、帰ってきてよかったー! と嬉しい気持ちと感謝でいっぱいです。
私は特に世界中の人の命を救ったとか、人間を超えた何か特別なまじでスゴイ! ってことをしている訳ではなく
ただ好きなことをしているむしろ好きなことしかできないポンコツなんだけど、
東京の展示に私のコラムを読んで救われたって言う子が来てくれて
こんな私でも人の役に立てるんだなと実感できて嬉しかった。
このまま私の人生を続けていきたいと思う。
『Hola! Barca!』の時から私のコラムを読んでくれているみんなもありがとう。
まだ読んでない人は正月のだらだらしている時にでも読んでみてくださいね。
一緒にバルセロナに住んでる感を味わえるかも?!
https://container-web.jp/tag/hola-barca/
それではみなさん、良いお年を!
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Miyu Fukada
横浜生まれ、バルセロナ在住。NYへ留学中、ガラクタ市でみつけた10$のフィルムカメラで写真を 撮り始める。写真、雑誌でのコラム執筆、モデル、コーディネーター、通訳/翻訳など多岐に渡って活動中。