おかしい、これさっきも夢で見たぞ。

えもーしょん 大人篇 #14

おかしい、これさっきも夢で見たぞ。

2016~/カイト・大人

Contributed by Kaito Fukui

People / feb.20.2020

プロサーファーの夢をあきらめ、今はイラストレーターとして活躍するKaito Fukuiさん。小学生から大人になるまでのエモーショナルな日々をコミックとエッセイで綴ります。幼い頃から現在に至るまでの、時にほっこり、時に楽しく、時に少しいじわるで、そしてセンチメンタルな気分に包まれる、パーソナルでカラフルな物語。

小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!



#14
「おかしい、これさっきも夢で見たぞ」
(2016~/カイト・大人)

「ごめんね、遅れちゃって」

と、女の子

「あ、大丈夫だよ、おれもさっき着いた」

と、あれ?

勝手に口から言葉が出て来た。

まぁ、いいか

この子可愛いし

と、肩に手を回し

2人で歩く

すると、すぐに

誰かに見られているような

気がする。

少し、上の方から

見守られるように、ただ見つめられるように

何かの視線を

感じた。

「気のせいか」

と、歩いて会場へ向かう

しかし、やはり

後ろに人がいるような気配ではない

純粋に、視線を感じる

怖くなり、立ち止まる

「どうしたの?」

と、女の子が心配と驚いた様子

「いや、なんかさっきから見られているような」

と、ボク

すると、女の子は

後ろを振り返る。

「え!!!!!」

驚いた様子の、女の子

「どうしたの?!!!」

と、女の子を見ると

今にも、目が飛び出しそうなほど

びっくりしていた

そのまま、慌てて後ろを振り返る

すると

目が覚めた。

ちょうど、次の駅だ。

ナイスタイミング…

駅に着くと

まっすぐ階段を降り

改札へ向かう

途中、17アイスの自動販売機の前で

立ち止まる

コーンか棒か

チョコか、抹茶か

お金を入れて

リッチな、抹茶を買った

「うんめ」

と、アイスを食べながら

改札を出る

人の流れに身を任せ

何も考えず、出口へと向かう

3番出口を出ると、大通りに出た

すると

何か、違和感を感じる。

なんだろう、アイスで体が冷えたのか

いや、何か違う

「あれ、なんか違うぞ」

と、立ち止まる

「ここ、来たことある…?」

と、立ちすくむ

「いや、来たことはない」

と、携帯が鳴った

見ると、見慣れない

名前の人から

「もう着いた?ごめん、5分遅れる」

と、メッセージが

「なんだこれ」

と、そのままスマホを開く

すると、なにやら

マップアプリで

目的地を設定していた

「どこ、ここ」

と、恐る恐る

目的地をタップ

そこは、フェスの会場だった

「あ!そうだ!行かなくちゃ!」

と、好きなアーティストの出番まで

あと、30分

小走りで、駅に戻り

改札前の、地図と

スマホのマップを照らし合わせていると

「かいとー!」

後ろから、女の子の声が聞こえた

振り返ると

少し、慌てた様子の

女の子がこちらに向かってくる

申し訳なさそうに、小走りで

向かって来ては

「ごめんね、遅れちゃって」

と、女の子

慌てて

「あ、大丈夫だよ、おれもさっき着いた」

と、口が勝手に動き勝手に言葉を発した

すると、今度は

体が勝手に動き

女の子の方に腕を回す

フェスの会場の方へと

歩いていると

背後に視線を感じた

少し、怖くなり

立ち止まる。

「どうしたの?」

と、女の子

「いや、なんかさっきから見られているような」

と、ボク

すると、女の子は

後ろを振り返る

「待って!!!」

と、反射的に止めた。

続く…

なぜかは、わからない

勝手に動いたのだ

なんだ、これ

しかし、振り返ってはいけない

何かを感じた。

「気のせい、気のせい」

と、不思議そうにこちらを

見つめる女の子を説得し

会場へ、向かう

会場に着くと

お世話になっている人から

チケットをもらった。

好きな、アーティストが

ちょうど、ステージに出て来たところだ

「間に合ったね」

と、女の子

この子は一体

誰なのだろうか…

すると、好きなアーティストの演奏が

始まった。

1曲目を聞いた瞬間

女の子の正体がわかった

彼女だ。

そして、さっきまで

夢を繰り返していた事も

自覚した。

ならば、今日は調子がいい

この先の展開が読める。

演奏が終わり、アンコールも

無事、聞けたところで

お世話になっている人のもとへ向かう。

「どうだった?」

「すごく、よかった」

と、ボク

「行きたいブースがあるんです」

と、口が勝手に動く

「行こう行こう」

と、これもまた

夢で見たぞ。

この先の展開は

好きな、雑誌のブースへ行き

編集長を紹介してもらう。

きっと

会場を歩き

人と人の間を

泳ぐように、抜けていく

すると、そこに見えたのは

お目当ての

好きな雑誌のブースだ。

「あ!」

と、ブースの人が

こちらに気づき

向かってくる

「お久しぶりです」

と、どうやら

ボクの好きな雑誌の

編集長のようだ

夢で見た通り

しかし、この展開は

2回ほど見た記憶がある。

つまり、今回で

3回目のはずだ

それに加え、部屋で

飛び跳ねるボクも見ている。

まだ、先があるようだ。

と、編集長と連絡先を交換し

「今度、仕事お願いするね」

と、ステキな社交辞令を鵜呑みにして

ブースを後にする。

気がつくと、家のベッドの上

スマホを見ると

フェスの次の日だった。

時間は午前10:45

うん、なかなかいい時間だな。

すると、

スマホが鳴る

「あ!!!」

昨日会った、好きな雑誌の

編集長からだった

内容は

ボクの好きな、靴のブランドの

イベントへの参加と

レポートのイラストの仕事だった。

嬉しくて

体が勝手に動き

思わず、ベッドの上で

飛び跳ねる

いかん。いかん

お世話になっている人へ

メールをしなくては。

と、震える手を抑え

タイピング

そのまま、デスクに向かい

スケッチを始めた。

気がつくと、外は

夕方になっていた。

と、窓から

視線を戻したその瞬間

なにやら、気配を感じた

幽霊か…?

と、部屋をキョロキョロしてみるも

なにもない。

「ん!?」

部屋の隅

何かが、ボクを

見ている。

恐る恐る、振り返ると

「え!!!!!!」

すると、

スゥーっと、目が覚めた。

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