ミニランプからでもいいですか?

えもーしょん 小学生篇 #11

ミニランプからでもいいですか?

2003〜2010/カイト・小学生

Contributed by Kaito Fukui

People / jan.27.2020

プロサーファーの夢をあきらめ、今はイラストレーターとして活躍するKaito Fukuiさん。小学生から大人になるまでのエモーショナルな日々をコミックとエッセイで綴ります。幼い頃から現在に至るまでの、時にほっこり、時に楽しく、時に少しいじわるで、そしてセンチメンタルな気分に包まれる、パーソナルでカラフルな物語。

小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!



#11 「ミニランプからでもいいですか?」
(2003〜2010/カイト・小学生)

小学3年生の、とある日曜日のこと。

朝5時パパに起こされた。

「海行くぞ」と

「ふぁ〜い」と

あくびをしながらパパについていく

海に着くが、ボクの気分は上がらない

目の前の広がる光景は

ザ・湘南ビーチ

波はないのに、人が凄い。

が、唯一の救いは

無駄に天気が良いことだ。

雲1つない、快晴に

キラキラ光る海を見れば

大体の人の心は、穏やかになるだろう。

そう、ボクのパパも…。

海に入り、穏やかになり過ぎたのか

「今日は、もう帰ってパークへ行こう」と

突然言い出した。

「へ?」と

突然のことに意味がわからず

つい、変な声が出た。

パパはどうやら、ついに

ぶっ壊れたらしい。

今からからスケボー?

いやいや

それよりも

パークでスケボーなんて

邪道だろう。

そう、教えたのはパパだろう

どうした、どうした。どうした!!!

少々、心配しながら

2人、足早に家へ帰る。

「本当に行くの?」と

シャワーを浴びながら

念のため、もう一度確認した

すると

「行くよ?」と

むしろ逆になぜ?と疑問文で返ってきた。

おぉ、まじか。

ボクは、やっぱりパークは嫌だ。

どうしても、嫌だ。

何が、こんなに嫌かって

ヘルメットだ。

パーク内は、ヘルメットの着用が義務付けられている。

まず、その義務にイラッとする。

次に、ボクはパークへ行ったことがない。

だから、ヘルメットはレンタルだ。

そうなると、誰が被ったかわからない

ヘルメットを被ることになる。

もし、仮に

レンタルのヘルメットを被った時

ヘルメットの中のスポンジが

誰かの汗で濡れていたら……

その時は、パパごめん。

流石に、ボクは崩壊するかもしれない。と

考えれば、キリがない。

まぁ、だけど

みんながやってる、ランプも気になる。

いつも、海からランプで楽しそうに

遊ぶ、同年代くらいの

スケーターを見ていた

いつだって、ボクと彼らには

ビーチを挟んで、覗き合い

互いに、こっちの方が

楽しいよ。と自分に言い聞かせていた。
(向こうもそうに違いない)

そうこうしていると

パークについてしまった。

結局、ヘルメットをレンタルし

受付のおばちゃんに

なるべく新しいのをちょうだい!!!

と、目が血走るほどにお願いをして

かなり、新しいヘルメットを借りた。

パークに入ると、海から想像していた以上に

人がいる。それにバンクもランプも

沢山ある…。

「かい、あれ行って来い」と

入場早々、パパが1つのランプを指差し

ボクに言う。

指先の方を見ると

大中小ある中の

中くらいのサイズのランプを指差していた

「いや、パパ。ボク、ドロップインできないからこっちで滑るよ」

と、伝えるも

「逃げるな、行け」と

昭和スタイル全開。

出た出た。

いや、それでも

絶対、手を繋いでドロップインなんて

したくない…

恥ずかしい……恥ずかしい!!!

クソォォォォォォォォ!!!

どうする!!!!!!!????

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