黒歴史

えもーしょん 中学生篇

黒歴史

2010〜2013/カイト・中学生

Contributed by Kaito Fukui

People / sep.29.2020

プロサーファーの夢をあきらめ、今はイラストレーターとして活躍するKaito Fukuiさん。小学生から大人になるまでのエモーショナルな日々をコミックとエッセイで綴ります。幼い頃から現在に至るまでの、時にほっこり、時に楽しく、時に少しいじわるで、そしてセンチメンタルな気分に包まれる、パーソナルでカラフルな物語。

小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!



#52
「黒歴史」
(2010〜2013/カイト・中学生)

中学校に入学して初めて漫画の魅力を知った。

後にこれが原因でまさか、付き合っていた女の子に

「意外とオタクなんだね」と振られるとは

当時思いもしなかっただろう。

さらに、同棲していた彼女に

「お前さ、いつまで寝てんだよ!」

と、蹴られるなんてことも知らない。

ボクをダメ男街道まっしぐらにしたのは

漫画、アニメ、WIFI。この3つ

それが悪いとは言っていない。しボクは決して自分のことを

ダメ男だとは思っていない。

人よりも少し、ゴロゴロしてアニメを見る時間が長いだけだ。

ベッドの上でピザを食べてアニメを見ながら寝落ち。

起きると、愛犬の口の周りにピザソースがついていた時は流石にマズいと思ったが

それでも、そんなもんだ

いつから、そんなにハマってしまったのか

あれは、中学校に入学してすぐのことだった。

何気なくつけたテレビにNARUTOが映り

こっそり、忍者に憧れていたボクに火がついた。

「チャクラとかそんなことないだろ」

バカにしていたのに、ヨガ教室から帰ってきたママが

「今日はチャクラ全開だわ~」

と言った

はああああああああああああああああ!?

嘘だろ!?

「チャクラなんて本当にあるの!?」

「信じるか、信じないか、あなた次第よ」

もうダメだ、そんなことをこのタイミングで言われて

信じないほど、ボクは大人じゃなかった

純粋にボクは、どっぷりハマった

みんながそろそろ漫画やアニメから卒業し

部活動や、恋愛に全力を注ぐ中

ボクは、漫画とアニメに全力を注いだ。

もちろん、サーフィンはしていたけど

それでも、海の中で水の上を歩けると信じているボクは

みんなが河口でサーフィンしている中

「お、おれ今から立つから!」

と言って足にチャクラを集中させ堤防から飛び込んだ

もちろん、立てるわけなくみんなにバカにされるかと思っていた

それなのに、逆にみんなは

「かいとが狂った!」と慌ててボクを心配してくれた

「主人公は仲間が多いほど強い!」

みんなが心配してくれる中

「大丈夫ー!」と言いながら

心の中ではそんなことを思っていた。

もう完全に中二病だ

みんな、ごめん。

それから、家に帰るとママが慌てていた

「かい!あなた何したの!?」

「みんなの家から電話が止まらないわよ!」

そりゃ、そうだ

水の上を歩くと言って堤防から何度もダイブした友人の話は

晩ご飯の最高のおかずだ。

「バレたか…」

この日から、我が家では父によって漫画禁止令が発令された。


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