MY SUMMER VACATION #10
Contributed by Miyu Fukada
People / 2024.10.03
#10
さてこの連載も今回で最終回!
というわけで、最後は私が大好きな市場へ行ったお話。
何度もバリに行ったことがあるけれど島の中心の町デンパサールにあるこのクンバサリという大きな市場は今回初めて。友人のアガに教えてもらった市場。帰国1日前の早朝Gojekというバイクタクシーで向かった。
大きな建物は5階か6階建。階ごとに野菜、お肉と魚などの生物、乾物、など売り場が分かれている。ここに来ればなんでも揃う。市場らしい食材からお皿にひく紙だったり、お供物のお花、プラスチックの袋までも売っている。
とりあえず階段を上がってどんどん上に行くと、朝だというのに早すぎたのかブルーシートがかかったままの閑散とした階にやってきた。3階だったろうか? なんだ、つまらないなあと階段を降りようとしたその時、窓の外に賑わう場所を発見した。なんだあそこは?! 早速そこへ行ってみることに。
道には野菜のきりくずや、ありとあらゆるゴミに埋め尽くされ、それをせかせかと掃いて掃除するおばちゃんとおじちゃん。頭の上にかごを乗せて歩くおばちゃんたち。奥からは屋台から立ち上る白い湯気も見える。これこれ! 感じたかったのはこの雰囲気。忙しなく様々な人たちが行き交う市場が旅の醍醐味。市場には来たものの、特に何かこれといって買いたいものがあったわけではなかった。歩いていると両脇には果物屋さんが。いきなりマンゴーが食べたくなり、ニコニコしたおばちゃんのいる果物屋で「今日食べるのにいいマンゴー3つちょうだい」とカタコトのインドネシア語を駆使して熟して甘そうなマンゴーをゲット。
さっき来た道を戻ってまた建物の方へ。
1人で来たのでどこに何があるのか全く何もわからない。本当はバティックの布を売っているところへも行ってみたかったのだけど規模の大きさに圧倒されなんだか朝から疲れてしまったのでまたGojekを呼んで家へ帰ることにした。こんなにも多くの食材やものが一体島のどこからやってくるのだろうと不思議に思いながら市場を後にした。
その夜、最後の夜ということでまたアガのスタジオ「Blacke Menu」にみんなが集まってくれてBBQ。市場で買ったマンゴーはデザートにみんなで食べた。甘くて美味しかった!
今回は5年ぶりのバリだったけれど、時間が経つ前にまた必ず行きたい場所。バリでお世話になったみなさんありがとう!
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Miyu Fukada
横浜生まれ、バルセロナ在住。NYへ留学中、ガラクタ市でみつけた10$のフィルムカメラで写真を 撮り始める。写真、雑誌でのコラム執筆、モデル、コーディネーター、通訳/翻訳など多岐に渡って活動中。