GIRL EXPLORERS vol.04 -Miyu Fukada-

Photograph : Yoshiaki Nakada
Text : Aika Matsuzaki

People / may.13.2019

「旅先で、あと1日あったら何をする?」


さまざまなスタイルで暮らす女のコたちの妄想DAY TRIPを紹介する
「THE GIRL EXPLORERS」。
第三回目はフォトグラファー、モデル……と
多方面で活躍する、深田美佑さんの妄想TRIP!


name: Miyu Fukada
occupation: Photographer / Model





「海外って。日本人が見ているその国の印象と、その国の実情にすごくギャップがあると思うんです。いい意味でも、悪い意味でも」


 

それは、旅をするたびに、いつも彼女が感じること。

高校時代に留学をしたかったが経済的に断念。それでも、絶対にニューヨークへダンス留学する!と、独学で英語を学んだ。“とにかく負けず嫌い”という自身の行動力で英語を習得し、短大卒業後に夢だったNYへのダンス留学を実現させたという、深田さん。

そのNY生活の3ヶ月間で海外の魅力にハマり、いままでたくさんの国を旅してきた。現在はフォトグラファーとして活躍する傍ら、趣味のサーフィンをベースに旅をすることが多いそう。そんな旅慣れた深田さんでも、「日本人が感じている海外の印象と実情」のギャップを感じずにはいられないという。「だからこそ、固定概念にとらわれないで旅をしたいがモットー」という彼女に、ふっと訪れた旅先での「あと一日」、何をしたいか聞きました。



---もし旅に出て急に一日余裕ができたら何をしたいですか?

 その土地でおいしかった食べ物や、お気に入りの場所にもう一回行きます。あとは、写真をとりながら、お気に入りの場所を歩きまくりますね。基本、あんまり詰め込みたくないから、なるべく自分が一番リラックスできる場所で過ごしたいですね。

---一回行った場所にまた行くんですね。行動力がありそうなのに、意外!

基本、常に新しい場所をめぐっていて振り返ることってあまりないから。思いがけず一日フリーになったら、振り返ることもいいのかなって。あとは、短期間で旅をすることが基本ないので、やりたいことは全部やって帰ってくるスタイル、ということもあるのかもしれません。





---プライベートの旅は、どれくらいの期間行くのですか?

一回の旅で、3ヶ月とか。長いんです。仕事で行くほうが、短いくらい(笑)


---いまその「もう一日」があったら、食べたいもので思いつくものはある?


スペインのサン・セバスチャンにいったときの、チーズケーキがハンパなくおいしくて!おいしすぎたから最終日に行こうとしたんですが、時間が遅すぎてお店が閉まっていて。なんでも地元では有名なチーズケーキで、一日の50個限定とかで。焼きたてが超ぷるぷるなんです!冷ましたものを食べるんだけど、すごく濃厚だった。忘れられないですねぇ。







---食べ物って、結構現地のものを食べることが多い?

私、本当に何も決めないの。旅に行くときに。でも、“現地の食べ物を絶対食べる”ってことだけは、決めているのかもしれません。

食べ物って、そこの国のカルチャーが色濃く反映されていると思うんですよね。そこの食べ物を食べないと、その土地のカルチャーがわからないというか。食べ物って、土地のルーツを知れるキッカケになったりするし。

 

---いままでですごい感動したものってある?“おいしい”でも“マズイ”でも。

ごはんで好きなのは、インドネシア。ごはんとおかずが混ざっている「ナシチャンプル」が好きです。おかずを何種類か選んで、それがごはんの上に乗せられてくる。ちょっとずつツマミながら、食べるんです。編んだカゴの上に葉っぱがのってて、その上にごはんとおかずがのってる感じも、かわいいの!

あと……モロッコでたべたカタツムリのスープは、意外においしかったです。最初はカタツムリ!?と思ったけれど、スパイスいっぱいでおいしかった。おいしすぎて、スープにごはんを入れて食べたかったなあ(笑)

 

---カタツムリはすごいね(笑)。勧められたら、絶対食べる派?

海外の食べ物って興味があるから、“絶対ムリ、食べられない”はないですね。とりあえず食べてはみます。昔、カンボジアに行ったときに、半分孵った卵を勧められたことがあって。“絶対ムリ”と思ったけど、食べたことなかったし、食べないとわかんないし……食べてみよう!みたいな。食べられる味でしたが、もう一回食べようとは思いませんね(笑)

 

自分のいつもの旅のスタイル



---旅で大切にしていることは?

先入観を持たないために、あえて調べない。観光地にはいかない。ということですかね。日本にいる人が感じているその国と、実情のギャップ。それを、あえて自分の目や肌で感じたいんです。

 



気温や通貨、交通手段のような基本的なことや歴史背景とかは調べていくことがあっても、“あの観光地にいってあの写真撮りたい”みたいなのはまったくなくて。それよりは、地元の人がどう暮らしているのかを、のぞきにいきたいですね。どこに行くかっていうのはまったく調べずに、旅先に着いてから考えます。

例えばインド。先入観で“危ないよ“っていう人はいるけれど、実際に行ってみると、そうでもないところもたくさんありました。もちろん治安に気をつけるのは当たり前なんですけど、怖いから行かないっていうのはないです。それをしすぎてたら、見えないものや出会えないものって、いっぱいあると思うから。





---調べすぎて、固定概念ができるのがイヤ?

例えば写真。無意識に真似しようと思ってなくても、行く場所の写真を前情報として見ていると、潜在意識のなかでそういうイメージが入っちゃって、撮るものもなんとなくそれに寄せられちゃう。なるべく自分しか撮れない写真を撮るために、下調べはしません。

 




---それは、昔から?


NYへの留学はすごい憧れていったけど、別に自由の女神に見に行きたいとかはなくて。そのとき知り合った地元の友達の遊びにひたすら一緒についていくのが楽しかったんです。そのときに、観光ガイドとか本に出てないコトやモノがあるんだ!と知って。それ以来、それが自分の旅のスタイルのベースですね。

友達と二人でLAに旅行にいったときも、一番印象的だったのは、たまたまベニスビーチで出会ったドラムサークル。砂浜で輪になって、太鼓とかジャンベとか叩きながら踊ってるだけなんですけど、そんなのはどこでも見たことがなかったから、自分だけが知ってるちょっとした優越感みたいな。みんなが知らないものを知ってるっていう。

——海外に知り合いがいてこそな気もするけど……どうやって知り合ってるの?

インスタで出会ったり、日本であった海外の友達を訪ねることもあります。海外の友達はいつ会えるかわからないから、近くにいったら会いたくなって連絡しますね。海外の友達が日本に来て、案内してあげることもありますね。



---英語ができるのも、気後れしない原因かな。

高校のときに一年行くっていうプログラムをやりたかったけど経済的に無理で。そんななかでまわりが留学してて“超うらやましい”って。そのジレンマと、持ち前の負けず嫌いで、独学で勉強しました。

---現地の食べ物は必ず食べるってことだけど、やっぱり食べ物も下調べしない?

しませんね。旅先で友達や現地の人においしいお店を聞きます。同じエリアでも、観光地とローカルでは、違ったりしますし。

 

---それで失敗はしない?

勧められたお店でも、店内に人がいないところには入りません。地元の人が多いところに行きます。衛生面や安全面の上でも、そうしていますね。

地元の人が行くところって、絶対においしいと思うんです。例えば、チャイナタウンだったらチャイニーズがいっぱいいる場所。観光客じゃなくて、ローカルの味を知っている人が行くお店に行きますね。

---いままででいちばん思い出に残っている旅は?

 ドミニカ共和国かな。なんか、全然ジョインできなくて……。私は旅先で必ずローカルに写真を撮らせてもらうのですが、ドミニカの人は“写真を撮られるのがイヤ”と。国民性として、基本的に写真というものがダメなようで。警察が来て、データを消せ!って言われたことも……。


---怖くなかったの?


そのときは、お母さんがドミニカ人だという友達が連れてってくれたんです。一人だと危ないよって同行してもらったんですが、文化が違いすぎましたね。英語も全く通じませんでしたし。

 

---それだけで怖い……。

ただ、そういうローカルのテンションも、実際に行かないとわからないですからね。キャピタルはそういうムードがありましたが、田舎エリアは違うかもしれないし。それも、いい思い出です。



 ---旅で必ずすることってある?

うーん。海を見ると、サーフィンしたくなっちゃいますね!

 


旅で一日空いて「さあ、好きなことをしてもいいよ!」となったら、「おいしかったご飯をもう一度食べに行きたい」「お気に入りの場所にもう一度行きたい」という、シンプルな答えをくれた深田さん。フォトグラファーとして自由な生き方を選択し、旅に出るときは数ヶ月。自分の“したい”に正直に生きているからこその、「あと一日」過ごし方なのかもしれません。

 

深田美佑/フォトグラファー、モデル。趣味のサーフィンをベースとして、自分の思いに正直に自由に旅をするというスタイル。


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