本屋さんの陰謀説

えもーしょん 中学生篇 #51

本屋さんの陰謀説

2010〜2013/カイト・中学生

Contributed by Kaito Fukui

People / sep.28.2020

プロサーファーの夢をあきらめ、今はイラストレーターとして活躍するKaito Fukuiさん。小学生から大人になるまでのエモーショナルな日々をコミックとエッセイで綴ります。幼い頃から現在に至るまでの、時にほっこり、時に楽しく、時に少しいじわるで、そしてセンチメンタルな気分に包まれる、パーソナルでカラフルな物語。

小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!



#51
「本屋さんの陰謀説」
(2010〜2013/カイト・中学生)

螺旋丸!!!

道を歩いているボクは

すれ違う人全員に向かって心の中でそう叫んでいた。

いつからだろうか

もう、思い出すことなんて出来ないけど

毎日スケボー、サーフィンに没頭していたボクは

漫画のコマの読む順番さえ知らなかった。

それ以前に、ディズニーチャンネルと

カートゥーンネットワークで育ったボクは

アンパンマンや、ドラえもん

それくらいしか、日本のアニメを知らなかった。

それに、「あんなに分厚い本を真剣に読んでる」という理由で

週間少年ジャンプを読んでいる友達は

みんな、頭がいいと思っていた。

そんなある日、その日は珍しく家の中でゴロゴロしていた。

朝からテレビを見続けていたせいか

ケーブルテレビがつまらなくなり

珍しく、地上波の番組を見始めた。

「うーーーん、うーーーん」と言いながら

チャンネルを変えていると

7チャンネルで、アニメが一瞬見えた

「なにもやることないし、見るかぁ」

と、7チャンネルを見始めた

これが、ボクをダメ男へと大きく変えた出会いだ。

なにも考えず、ただ見た忍者のアニメNARUTO。

もともと、スパイダーマンやスーパーマン。

超能力者のアニメ、漫画が好きだったボクは

すぐに虜になってしまった。

たった30分のアニメ。

本当に一瞬で終わってしまった。

ただ、好きになってしまったが

ここから先には大きな壁があった。

まず、パパとママには内緒にしなければならない。

なにを言われるか分からないし

せっかく、チョコチップメロンパンを我慢して

漫画を買ったってあの2人が怒ったら

すぐに捨てられてしまうから。

そこで初めて、本屋さんで立ち読みをする事にした。

その本屋さんは、なんとレンタルもやっていて

NARUTOが1話から最新話まで揃っていた!

「ちょ、まじで!?」

びっくりして、せっかくだから

何話から読もうかなぁ、なんて考えていると

あれ? お店を入る前にトイレに行ったのに

なんかトイレに行きたくなってきた…。

ん?

「そんなに水飲んだかなぁ」と言いながらトイレへ向かう。

あんまり出ないよね?

うん、やっぱり出ないよね。

本屋さんを出て、トイレへ向かう途中には

我慢できるほどだった。

なんかおかしい。

立ち読みさせないように、なにか仕掛けが…

本屋さんの陰謀?

続く

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