カレーと女の子

えもーしょん 大人篇 #66

カレーと女の子

2016~/カイト・大人

Contributed by Kaito Fukui

People / nov.09.2020

プロサーファーの夢をあきらめ、今はイラストレーターとして活躍するKaito Fukuiさん。小学生から大人になるまでのエモーショナルな日々をコミックとエッセイで綴ります。幼い頃から現在に至るまでの、時にほっこり、時に楽しく、時に少しいじわるで、そしてセンチメンタルな気分に包まれる、パーソナルでカラフルな物語。

小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!



#66
「カレーと女の子」
(2016~/カイト・大人)

なぜか?

疲れがたまると、無性にカレーが食べたくなる。

グリーン、ドライ、キーマ、バターチキン。

カレーにも色々あるけれど、ボクの場合はなんでもいい。

とりあえず、カレーと判断できればいい。

とはいえ毎回、面倒だと分かっていても具材を買ってしまう。

当然、1人では食べきれないと分かっていても

スーパーではなんとなく麻痺してしまう。

結果、食べきれずたくさん作って残ったカレーの匂いで翌朝目が覚める。

キッチンへ行って大量のカレーが「今日から3日間よろしくね」と言っているようだ。

「昨日の夜だけでよかった…」

なんて、一夜限りの関係を求めるボク。

これは、カレーも女の子もそうだ。

そんなに都合よくいく話ではない。

だったら、最初からレトルトにすればいいし

そういう人と一夜、一時を過ごせばいい。

そんなことは、当然分かっているのにボクはいつまで経ってもおバカなままだ。

レトルトカレーを買って家に帰り、炊飯器でご飯を炊いて

「残り3分」が見えたらレトルトのカレーを電子レンジに入れ

炊飯器の炊き上がりと同じタイミングでカレーも出来上がり。

カレーを袋から開けお皿に移し、炊いたご飯をよそって1人で食べる。

時間も手間も省けて、とっても簡単! いいじゃない!

女の子もそうだ。

ダメだと分かっていても、最後の最後は股間に敵わない。

「もうダメ!」とキスしてしまったら最後。

「別にいいや」と開き直り

終わった瞬間に「どうしよう」と罪悪感が生まれて来る。

早々と帰り支度をする女の子と、レトルトカレー。

おかわりがしたいときには、また同じお金がかかってしまう。

「これでおしまい」と言ったのにもう2回目のおかわりで

一晩にコンビニを2往復。

次の日には口内炎と彼女からの大量に着信履歴。

だからカレーは面倒でも具材から作った方がいい。

朝、カレーの匂いで目が覚めることができたら

それはそれでラッキーだし、誰かのパンツがベットの下に落ちていることもない。

でも、なんだろう

カレーにゆで卵をトッピングするおじちゃんを見ると

エッチな匂いを連想するのは。

いつからだろうか。


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