my shoes vol.05
白石舞のスニーカーサンダル
Illustration : Tact Sato
People / 2018.09.04
シューズを見れば、人となりがわかる。
歩き方だけじゃなく、日々の過ごし方や考え方によって、
足元のスタイルは無限に変化する。
“My shoes is my life”
そう、靴は、その人の生き方そのものだ。
歩き方だけじゃなく、日々の過ごし方や考え方によって、
足元のスタイルは無限に変化する。
“My shoes is my life”
そう、靴は、その人の生き方そのものだ。
生活スタイルに合わせて選ぶ
今日履いているシューズは、3年前に購入したMM6(エムエムシックス)のスニーカーサンダルです。マルジェラに勤めている友人からこのシューズの存在を教えていただきました。
周囲の人とは被らない個性的な色とデザイン、ポテッとしているボリューム感が気に入っています。私は背が小さく足のサイズも小さいので、ジャストサイズのシューズを履くと足元がコンパクトになりすぎバランスが悪くなるんです。そのため、ボリューム感があるシューズを選び、オーバーサイズで履くことが多いですね。
普段は、子供の送り迎えや仕事で動き回ることが多いので、スニーカーを履くことが多いです。サッと履けてすぐに動くことができるこのシューズは私にとても合っています。また、足先が出ないデザインなので少しフォーマルな場面でも履けて、でも、しっかりと個性を主張できる。仕事上どんなアイテムを身に付けているか見られていることも少なからずあり、全身で主張をしなくても“私を表現してくれる”便利なシューズです。だから、人と合う時に履いていることが多いですね。大切な打ち合わせやプレゼンの時、撮影やファッションショーの運営の時など、力をいれたい場面で履いていたことが多く、3年分の思い出が詰まっています。
経年変化を楽しむ
このシューズは大事にキレイに履くのではなく、ぼろぼろになっても履きたいと思えるもの。まっさらな状態より、汚れているほうが良く見えるんです。履きはじめてから時間も経っていて使い古しているのに、最近になってこのシューズを褒めてくれる人が増えたんです。
それは私自身経年変化が似合う年になってきたからだと実感しています。長い時間を一緒に過ごしてきて、このシューズには汚れや履き皺が刻まれ“アジ”が出てきました。そして、私自身もこの3年間さまざまな経験をし、成長しました。つまり“私の成長をずっと見てくれている靴”なんです。今となっては長年の夫婦みたいな関係ですね(笑)
人と繋がる、モノ選び
最近は、シューズや洋服を買う時、友人が関わっているブランドや仕事で繋がりあるブランドのものを選ぶようになりました。このシューズもそう。以前は主張が強いモードなテイストの洋服や奇抜なデザインのアイテムを選ぶことが多かったのですが、年齢を重ねていくうちに“人との繋がり”からモノを選ぶようになったんです。今の私のまわりには、価値観が共有できて本音で付き合える人たち、尊敬できる人たちがたくさんいます。せっかくならそんな人たちのアイテムを身に付けたいって思うんです。そんな人たちに囲まれて過ごしていると着飾らなくても“自分自身”を見てくれるので、無理せず本当に自分に合うものを選ぶようになりました。
白石舞
1985年 愛知県生まれ。塩内 浩二氏とクリエイティブスタジオ「CATTLEYA TOKYO 」を設立。ファッションとミュージックを主にデザイン・ムービーディレクションを行い、最近ではアパレルメーカーや新規事業のブランディング・クリエイティブディレクションも担当する。
Cattleya-arts.com
アーカイブはこちら↓
・my shoes vol.06 -沼能 章人のブーツ-
・my shoes vol.04 -山田理喜のレザーシューズ-
・my shoes vol.03 -秋月庸佑の黒いスニーカー-
・my shoes vol.02 -津野祐可のショートブーツ-
・my shoes vol.01 -IPPEI ISHIDAのスニーカー-
Tag
Writer
-
anna magazine
「anna magazine」は、ファッションからライフスタイルまで、ビーチを愛する女の子のためのカルチャーマガジン。そして、「anna magazine」はいつでも旅をしています。見知らぬ場所へ行く本当の面白さを、驚きや感動を求めるたくさんの女の子たちに伝えるために。