メンヘラ心を鷲掴み!

えもーしょん 中学生篇 #47

メンヘラ心を鷲掴み!

2010〜2013/カイト・中学生

Contributed by Kaito Fukui

People / 2020.09.01

プロサーファーの夢をあきらめ、今はイラストレーターとして活躍するKaito Fukuiさん。小学生から大人になるまでのエモーショナルな日々をコミックとエッセイで綴ります。幼い頃から現在に至るまでの、時にほっこり、時に楽しく、時に少しいじわるで、そしてセンチメンタルな気分に包まれる、パーソナルでカラフルな物語。

小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!



#47
「メンヘラ心を鷲掴み!」
(2010〜2013/カイト・中学生)

8月の最後の週になると

1ヶ月半も、一体何をしていたの???

と、自分に問いかける、毎年。

宿題なんてやってられっか!

と、これから訪れる夏に期待を膨らませる7月。

あれ、やることなくなっちゃった…と暇を感じる8月上旬。

そして、ダメ男を発揮しほぼ毎日変わらない生活を送るせいか

今日が何日で何曜日か分からなくなってくる8月中旬。

24時間テレビが終わり、やっと我に帰り

やばい、夏が終わる。と焦る8月下旬。

結局、毎年宿題はやらない。

新学期を迎えて、みんなが宿題を提出している時

大体、学校にいない。

忘れた頃に、登校するので

その頃には、もうすっかり肌寒いし

女の子は、カーディガンとか着ちゃってちょっと可愛いので

宿題とか、そんなことは結局形に過ぎない。

と、考えすべてのテキストを学校に置いてきたが

ボクだって、出来ることは精一杯やる。

というよりも、不得意なものは捨てて

得意なものに全力を注ぎたい。

小学校1年生の夏休みから

国語理科社会の宿題はやったことがない。

だって、学校でやっても分からないもん!

「漢字だけはやって」とママに言われた。

今になって少し後悔している。

けど、夏休みの思い出を描く絵は

毎年金賞だし、作文だって金は取れないものの

銀か銅はいつも取っている。

自由研究は行き過ぎて、怒られることは多々あるけど

それくらいがいいらしい。

今年もやってきた

夏休みの宿題ギリギリレース。

締め切りまでは、あと3日。

終わるはずない。全米がそう言っている。

が、なぜか毎年得意分野だけは完璧に終わるんだ。

そうなっている。

1番最初に取り掛かるのは、作文から。

大体、原稿用紙2枚。

文字数で表すと、800文字。

これが出来上がった時に一番気持ちが良い。

多過ぎず、少な過ぎず、読んでいて途中で飽きることがないし

あ、そろそろ長いなぁと感じる頃には

ラスト2、3行だったりする。

必殺技もあって

どうしても、文字数が足りない場合は

原稿用紙に絵を描いちゃう。

これは、本当に本当に最後の手段だけど

好きな人は、好きらしい。

メンヘラの心をグッと鷲掴み! をテーマに

今年も、メンヘラヘラの目黒先生を泣かせてやろうじゃないか。

続く。

「目黒先生のある日のポロリ、ボクの視線はどこへ」


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