100円生活、食料難編。

えもーしょん 大人篇 #4

100円生活、食料難編。

2016~/カイト・大人

Contributed by Kaito Fukui

People / dec.26.2019

プロサーファーの夢をあきらめ、今はイラストレーターとして活躍するKaito Fukuiさん。小学生から大人になるまでのエモーショナルな日々をコミックとエッセイで綴ります。幼い頃から現在に至るまでの、時にほっこり、時に楽しく、時に少しいじわるで、そしてセンチメンタルな気分に包まれる、パーソナルでカラフルな物語。

小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!



#4
「100円生活、食料難編」
(2016~/カイト・大人)

はぁぁぁぁぁ!!!

お腹ッヘッダァァア!

クソォォォ!!!!!!!!

と、気持ちよく叫ぶのは

ボクのお腹。

うん、知ってる。

わかってる。

頼むから黙ってくれ。

と、お願いしても

グゥゥゥゥゥゥゥという声は止まらない…。

ボク「もう、なんなのよ!!!!!!」

お腹が空いて
イライラする気持ちを抑え

作戦を練る。

実行するのは間違いなく

彼らが帰る
17:00以降で

かつ、近隣のママさん達からも
見られらない夜だ。

つまり、23:00〜だ。

18:00

干している白Tに、綺麗な夕日が当たる。

窓からほんの少しだけ

夕日の線が部屋に差し込む。

子供達の声も聞こえなくなり
みんな、家へ帰ったんだろう。と

外に出てみると

お母さんと、手を繋ぎ家に帰る子供。

羨ましい。

夕日に向かい歩く姿。

家族という文字が見える。

ボク「はぁ」

公園のベンチに腰掛ける。

今日は、少し疲れた。

絶対的に確保していた
タンポポを失う焦りに

幸せそうな家族の姿を見ると

日々の疲れがどっと出てしまう。

ずっと我慢しているけれど

やっぱり普通の家族に憧れる。

どうか、家の玄関に入ったら

お父さんとお母さんが豹変して欲しい。

心のどこかで、どうか少しでも

変であってくれ。と考えてしまう。

ボクの母は、そうだった。

外では、普通の母を装うが

玄関に入り、鍵を閉めると

漫画のように、豹変する。

いつからだろうか……。

更年期と共に、彼女は何かを失った。

さっきまで、仲良く話しをしていた

ママ友をどうやら、ボコボコにしたいらしい。

何にムカついているのか

聞いてみると

母「電動自転車に乗っているのがムカつく!」

ボク「え、そこ!?????」

と突っ込むと

当然、グーパンチが飛んでくる。

「ちょっと、待ってよう〜〜〜!」

これが、ボクの口癖だった。

こんな、エモい記憶に思い出し笑いを浮かべ

デザートのグミの実を取りに

近くの小学校へ向かう。

まだ少し、クラブの後に残る子供達がいる

こんな時は、必殺

堂々とする。が役に立つ。

大体の場所は、堂々とキョロキョロせず

その場の雰囲気に馴染めば

違和感なく、なんとかなる。

堂々と、正門から入って取ろうと

思ったが、流石に不法侵入で

捕まりたくもないし。

学校だし。

学校を一周して

フェンスから外に出てる
グミの実を見つけた。

これは、グレーよりのセーフだろう。

手を伸ばし

グミの実を袋にいれては

ニヤニヤしていた。

なんと、主食よりも先に

デザートが手に入るとは………。

主食奪還編へ続く。


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