食いしん坊日記「Menu del día 」#7
口の中に広がるワールド
Contributed by Miyu Fukada
People / 2023.07.18
#7
キッチンは私にとって落ち着く場所
そして料理は瞑想
日本にいるときはお腹が空いたら食べるスタイルだったので朝ごはんはコーヒーとスコーンとかフルーツとかをちょっと食べるだけだったけれど
バルセロナでは朝からモリモリ食べる彼と一緒なので
「朝ごはん」という世界が新たに増えた。
スペインの朝は
コーヒーとオレンジジュースとクロワッサン/もしくはバゲットハムとチーズを挟んだだけのボカディジョと呼ばれるサンドイッチのセットで4,5ユーロくらいする。 もう少しクオリティの高い朝ごはんを食べると10ユーロは余裕。
なので家で作った方が断然安いんだけど、
クロワッサンばかり食べて少し飽きてきたので
最近はサンドイッチにハマっている。
近所に安いスーパーがあって
毎朝焼きたてのパンが並ぶ。
クロワッサンは45セント。
悪いものもそこまで入ってないし美味しい。
でもクロワッサンはやっぱり焼きたてが美味しいので時間が経つとふにゃる。
そこで発見した同じ値段のチーズののったフォカッチャみたいなパンでサンドイッチを作るのが最近のマイブーム。
一つのサンドイッチをかじったときに口に広がる味を自分で作るのは意外に難しい。
しょっぱい
酸っぱい
さっぱり
辛い
甘い
この味のバランスを調整するのが難しいんだ。
でもその味の調和が完璧に狙い通りに行ったときは
もちろん絶品朝ごはんになるし
テンションも上がる!
これは
クリームチーズを塗って
ベーコン
緑の唐辛子のピクルス(guilindilla)
ルッコラ
を挟んだサンドイッチ
ハンバーガーにピクルスが入っているのには理由があるようにサンドイッチにこのピクルスを入れるのと入れないのだと口の中のさっぱり爽やかさに大きく関係することがわかった。
そして粒マスタードもあの絶妙な酸っぱさピクルスの代わりになることもある。
これは月曜の朝 海へ持って行ったサンドイッチ
これはボカディジョのようなパンをフライパンでトーストして(オーブンがない)にんにくをガリガリやって、ホットソースとマヨを混ぜたのを塗って
蒸し鶏とトマトとパクチーをのせたサンドイッチ
バゲットなだけあってパンは硬めだけど味は海でのお昼にピッタリだった。
こうやって朝作るごはんで色んな世界に連れてってくれるのが楽しい。
来週につづく。
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Miyu Fukada
横浜生まれ、バルセロナ在住。NYへ留学中、ガラクタ市でみつけた10$のフィルムカメラで写真を 撮り始める。写真、雑誌でのコラム執筆、モデル、コーディネーター、通訳/翻訳など多岐に渡って活動中。