サマーアイランド

えもーしょん 大人篇 #48

サマーアイランド

2016~/カイト・大人

Contributed by Kaito Fukui

People / jul.22.2020

プロサーファーの夢をあきらめ、今はイラストレーターとして活躍するKaito Fukuiさん。小学生から大人になるまでのエモーショナルな日々をコミックとエッセイで綴ります。幼い頃から現在に至るまでの、時にほっこり、時に楽しく、時に少しいじわるで、そしてセンチメンタルな気分に包まれる、パーソナルでカラフルな物語。

小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!



#48
「サマーアイランド」
(2016~/カイト・大人)

レンタカーの予約を忘れ

「まぁ、歩けば何とかなるでしょ」

と、甘い考えのなか

マップを取り出し周辺を見る。

そして、一気に現実を突きつけられた。

何もなかった。

「さて、やばいな」

少しばかり、心臓がドキドキしてきた。

目の前にはタクシーが止まっている。

マップで空港からホテルまでの距離を見る。

12km。

「微妙だなぁー!」

「いや、ダメだ。やっぱりレンタカーないと!」

独り言をぶつぶつ呟いていると

〜レンタカー

と、書かれたシャトルバスが遠くに見えた。

「あれに乗ればなんとかなるかも」

大きなトートバッグを抱え

暑さと湿気のことなど気にもせず走った。

バスの前の受付のお姉さんが

ボクに気がつき

あ! と目が合った。

ボクは、あ! すみません! すみません!

と、目で合図をし

彼女の前につく。

「〜さんですか?」

何を言っているのかわからないので

とりあえず

「はい! すみません!」

と、答えると

「ギリギリです〜!」

と、お姉さん。

「よかった〜」

と、バスに乗り座ると

「お願いしまぁ〜す!」

と、お姉さん。

バスはエンジンをかけ走り出す

「大丈夫だったのかな?」

窓からお姉さんを見ていると

遠くの方から

あー! 待ってー!

と、カップルが走ってくる。

なるほど…ごめんなさい。

少し慌てる、受付のお姉さんと

目が合いそうになりスッと前を向く。

しかし、これで一安心。

シャトルバスは、空港を後にする。

少し走ると

「キレーイ!」

と、後ろの方から声がした。

声につられ、窓を見ると

綺麗な海が見えてきた。

本当に綺麗だ。

エメラルドグリーンに透き通る海。

真っ白な砂浜。

「夢で見た島」

とは、まさにこの事だ。

そう、ボクはやってきた。

夢で見た島、常夏の島へ

やってきたので。

海沿いを歩く、美女の服装は

やはり軽い。

普段、見えない二の腕。

海にはまったく合わないほど青白い肌で

太陽に照らされ光っている。

「あぁ! 最高!」

これ、これ! これだよ! 夏は!

シャトルバスに揺られ30分。

随分と遠くまで来た。

何事もなく、バスから降り

その後もすんなりと手続きを済ませ

車を借りた。

カーナビにホテルの住所を入れ

なるべく海沿いのルートを選択。

「うん!よし!バッチリ!」

ボクのノープラントリップin沖縄。

金髪美女とのアバンチュールを願い

いざ、出発。


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