ボクのパパはJリーガー。

えもーしょん 高校生篇 #5

ボクのパパはJリーガー。

2013〜2016/カイト・高校生

Contributed by Kaito Fukui

People / dec.20.2019

プロサーファーの夢をあきらめ、今はイラストレーターとして活躍するKaito Fukuiさん。小学生から大人になるまでのエモーショナルな日々をコミックとエッセイで綴ります。幼い頃から現在に至るまでの、時にほっこり、時に楽しく、時に少しいじわるで、そしてセンチメンタルな気分に包まれる、パーソナルでカラフルな物語。

小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!



#5
「ボクのパパはJリーガー」
(2013〜2016/カイト・高校生)

ボクのパパは
元Jリーガーだ。

高校を卒業後
まだ、Jリーグがなく
実業団へ。
その後、すぐにJリーグができ
赤いユニフォームのチームへ入団。

世は、サッカー全盛期。

チームが1番輝いていた時代であろう。

そんな父、時代が時代

今では、即逮捕、即炎上の

教師からの体罰は日常茶飯事。

殴る蹴るは当たり前。

平手打ちで鼓膜が破れても当たり前。

だからボクも普段から蹴られていた。

わかって欲しい。

普通の教師の蹴りと

元サッカー選手の蹴り

どれほど痛いか…。

試合から戻り

荷物を部屋に運ぶと

いつもの声で呼ばれる。

パパ「かい!ちょっと来い!てめー!」

あぁ、始まった。

その声が聞こえ

勝手に目から涙が溢れ始める。

このまま、階段から転んで死にたい。

どうか、どうか、転んでくれボク。

と、願うも

普通にパパの元へ到着。

絶対、抵抗出来ない。

説教プレイが始まった。

到着すると、まず

パパ「座れ」

犬のように指を刺される

今回は、正座スタイルだ。

ボク「はい」と
言われるがままに正座。

すると!バチーン!!!!!!!

左頬と耳に平手打ち。

説教開始、1分で

左の耳がゴォォォォォオ。

鼓膜が破れてる。多分。

しかし、ここで大切なのは

決して、平手打ちなんかで

正座の状態を崩してはならない。

見事な体幹で、必死にこらえた。

パパは何か言っているが

耳は聞こえないし

ほっぺはジンジンするし

軽い脳震盪で、何も聞こえない。

そんな、ボクが返事をしないと

すかさず、グーパンチ!!!

キターーーーーーー!!!

これこれ、これがやばいの。

吹っ飛ばされながら

しまった、正座スタイルが崩れた。

と焦るボク。

こうなると、本気でやばい。

倒れたボクに馬乗りになり

殴り続けるパパ。

「立て」と言われても

立てないボクにムカつき

渾身の蹴り………。

胸ぐらを掴まれ、立たされる

次に来る、1番のクライマックスを
ボクは知っている。

しかし
今回は、少し頭が冴えていた

クライマックスの最大の回し蹴りの気配を
感じると、反射神経で
近くにあったバランスボールを
持ったボク。

ヨッシャーーーーーーーーーーー!!!

と回し蹴りをバランスボールで受けると

想像以上のバランスボールの反発で

信じられないほど、漫画よりも

ボイーーーーーーーーーン!!!

と吹っ飛んだ。

びっくりして

流石のパパも言葉を失っていた。

結局、今回もなぜ怒られているのか

わからず部屋へ戻る。

心配して部屋へ手当てに来るママ。

もう、死にたい。

この日から
ボクと死の珍ライフが始まる。

続く

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