MY SUMMER VACATION #5
Contributed by Miyu Fukada
People / 2024.08.29
#5
さて今回はバリで大変お世話になった友達と彼らの制作スタジオ「Black Menu」を紹介!
中心となっているのはバリニーズのアガ。彼とは逗子海岸映画祭で確か2016年とかに出会ったのかな? コロナ前はバリ島隣の島、ジャワ島のジョグジャカルタに住んでいて何回か遊びに行ったこともある。コロナ中にバリに戻ってきて、映画祭をやっているシネマキャラバンから学んだ技術などを活用してバリにある有名ビーチクラブのイベント用セット、撮影用のセットなど様々なものを手がけるプロダクションチームとスタジオ「Black menu」を始めた。バリ到着から数日後にノーアポでスタジオを尋ねると忙しく作業する働き者の男の子たちが数人。バリといえばみんなタバコをスパスパ吸って全然作業が進まないという話をよく聞くが、ここは違った。
到着してからまもなくアガが「ビール飲む?」とキンキンに冷えたビールをコップに注いでくれた。
夜には今年の映画祭で初めましてだったウチョックやコロナ前まで毎年のように逗子で出会っていたお馴染みの顔ぶれを集めてくれてみんなでBBQ、さらにバリのUber Eatsみたいな宅配でサテとかいろんな食べ物が届き続けた。全部美味しい。滞在中に計4回くらいBBQをしてくれて本当に毎回アガが作ってくれるサンバルが美味しかった。なんという贅沢。短期間の締切の中制作物が多すぎるらしく、昼間と夜の部に別れて作業を続ける。夜の部の男の子たちは昼間は学校に通っていたり別の仕事をしていたり様々だ。みんな、とっても働き者!
アガにBlack Menuを始めたきっかけを聞いてみた。「せっかく仕事をするなら自分が得意なことを見つけるのが大切だと思う。インドネシアはただ時給をもらうだけでその仕事から何も学ばない人が多い。細かい作業が得意な人もいれば、重いものを持ったり肉体を使うのが向いてる人もいる。ここで働くなら自分が何が好きで何が得意なのかわかってこの先の人生にそれを活かして欲しい。自分が日本の仲間にお世話になって学んだことをこうやってコミュニティを作って広げていくのが本当の人生の豊かさにつながると思う。」
ものを所有して得られる豊かさではなく、自分の特性を知って人生を豊かにすること。これって今一番必要とされている価値観な気がした。アガ、そしてBlack Menuのみんな、ありがとう! Terima kasih banyak!
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Miyu Fukada
横浜生まれ、バルセロナ在住。NYへ留学中、ガラクタ市でみつけた10$のフィルムカメラで写真を 撮り始める。写真、雑誌でのコラム執筆、モデル、コーディネーター、通訳/翻訳など多岐に渡って活動中。