誰か、ジングルベルを鳴らしてください。

えもーしょん 小学生篇 #7

誰か、ジングルベルを鳴らしてください。

2003〜2010/カイト・小学生

Contributed by Kaito Fukui

People / dec.31.2019

プロサーファーの夢をあきらめ、今はイラストレーターとして活躍するKaito Fukuiさん。小学生から大人になるまでのエモーショナルな日々をコミックとエッセイで綴ります。幼い頃から現在に至るまでの、時にほっこり、時に楽しく、時に少しいじわるで、そしてセンチメンタルな気分に包まれる、パーソナルでカラフルな物語。

小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!



#7 「誰か、ジングルベルを鳴らしてください」
(2003〜2010/カイト・小学生)

暖かい布団の中で

手紙に書いた、プレゼントが
広がる景色を、シャンシャンと
鈴が鳴るように待っていた。

目を開けると、いつでも

ジングルベルが鳴り始める。

さっ!

勢いよく、目を開ける。

……………。

ん?

部屋が暗くてよく見えない?

急いで、電気の紐を捜すも

動揺してうまく掴めない。

ちょ、ちょ、ちょっと待って?

明るい光と共に、映るのは

悲しい現実。

ボクの体は震えていた。

一体、なにが起きたのか。

あ、もしかして今日じゃない?

クリスマスって明日?

と、時計のカレンダーを見ても

やっぱり今日。

あ、ここじゃない?

今年は自分です探すシステム?

と、部屋中、家中探してみてもない。

なんと!外!?

と、家を一周探してみてもない。

これは、夢か。普通に。

やば。

と、一旦布団に戻り

ボク
「あぁ、凄い夢だった。」と

眠りにつく。。。。。。。。

ぉぃ、ぉぃ、おい!!!

「いつまで、寝てるの?」と
パパが起こす。

あぁ、サンタじゃない。

お前かい!と心の中で思わず叫んだ。

色んな意味で叫んだ。

このやろう。

一体

どういうつもりで

ボクの夢を壊したんだ…。

いや、しかし

この人の事だ、何かあるに違いない。

なんだ。

お金が無いようには見えない

だって、つい最近

新しく、車を買ったから。

車を……

車を……?

車を!?!?!?!?

車を!!!!!!!!!!!!!!!

クソォォォォォォォォ!!!

それか!

この、クソジジイ!

許せねぇ!!!

ボクのクリスマスプレゼントは

そう

今、1つになって

玄関の前に止まっている。

あぁ、なんてこったい。

ちょっと、待ってよぉ。

それはないよ。

いや、ちょっと待ってよ。

本気かい?

本気なのかい?

「海行くぞ」とパパが言う

車に乗って、海へ向かう。

新しい車にルンルンのパパ

レッチリが流れる。

いや、レッチリじゃないだろ。

ジングルベルだろ、、、

こいつ、、、、、

覚えておけよ。。。

海につく、波はいい。

波は。

ボクの心は、荒れ果てた。

もう、波すら立っていない。

一周回って、穏やかだ。

悟りを開いたように。

怒りすら、感じない。

無。だ

横目に、にやけ顔のパパが

見える。

ゴォォォォォ

その瞬間、ボクの心の中で

何かが起こった。

続く。

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