マックの山盛りポテトを好きなだけ

えもーしょん 高校生篇 #29

マックの山盛りポテトを好きなだけ

2013〜2016/カイト・高校生

Contributed by Kaito Fukui

People / may.07.2020

プロサーファーの夢をあきらめ、今はイラストレーターとして活躍するKaito Fukuiさん。小学生から大人になるまでのエモーショナルな日々をコミックとエッセイで綴ります。幼い頃から現在に至るまでの、時にほっこり、時に楽しく、時に少しいじわるで、そしてセンチメンタルな気分に包まれる、パーソナルでカラフルな物語。

小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新!



#29
「マックの山盛りポテトを好きなだけ」
(2013〜2016/カイト・高校生)

秋も深くなって

気温もグングン落ちて

とっても寒くなって来た。

今日か、明日には

「もう、冬だねー」

きっと、誰かがそう言うだろう。

寒くなると、なぜか

マックが食べたくなる。

しかも、決まって

放課後マックだ。

マックのポテトは

いつ、どんな時でも

美味しい。

どんなに食べても

飽きることはないし

食べた、次の日には口内炎になると

わかっていても

お腹を壊すとわかっていても

食べてしまうのだ。

体を壊してまで

食べまでしまうなんて

それほどまでに美味しいのだ。

さらに、

マックのケチャップは

マックのポテトだけにしか

合わない。

例えば

ドライブスルーでマックのポテトを買うとする

家に帰り、袋を開けると

そこには、ケチャップがないことに気がつく。

「ぅぅぅうわぁぁぁぁぁぁあ!」

と、すこしパニックにはなるが

家の、冷蔵庫にある

普通のケチャップをつけて食べると

やはり、味が違うのだ。

ボクは、ポテトにはケチャップだ。

マヨネーズ派

ソース派

マヨネーズとソースを混ぜる派

何もつけない派

と、沢山いるが

ケチャップ以外全て

邪道だ。

許せん。

ポテトにはケチャップと決まっている。

見てほしい。

大きく、広がる青い空

赤い背景に、黄色のMの文字

大きな看板が、青い空の下で

クルクルと、回っているではないか。

これこそが、マックなのだ。

マックで恋をしたこともある。

放課後、マックへ行くと

同じ学校の制服を着た女の子が

イヤホンをしながら

勉強をしている。

ノールックでポテトをパクリ。

右手には、シャーペン

左手は、ポテトの前に待機

油のついた左手で

うっかりプリントを触ってしまって

ハッとする君。

「ほら言った」

ボクなら、そう言うだろう。

「うん、チキンナゲットにすればよかった」

「そうだね」

「チキンナゲットは、バーベキューソース?それともマスタード?それともケチャップ」

と、ボク

「ケチャップ以外、邪道よ」

と、君

好きだよ。

マック。

赤い、君と

黄色いボク

気持ち多めに付いている塩が

青空のよう。

「だから、お願い。勉強なんてやめて付き合ってください」

なんて、言うことは死んでもないが

とにかく、ケチャップでポテトを食べる女の子

それも、マックで

出来れば、肌の色が白くて

優しくて

少しいじわるなら

必ず恋をするだろう。

何言ってるんだか。

朝、5時になってしまった。

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